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文庫本24冊分の一日

人が朝起きたところから目に映ったものを文章化すると、
一日で文庫本24冊分になるのだそうです。
だけどほとんどの記憶が捨てられることになりますよね。
捨てられないで残っているものは各自のデータベースになっているわけですけど、
それはシェアしておいたほうが企画力があがるでしょう?
<TSUTAYA社長・増田宗昭さんが『社長に学べ!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 8月25日の言葉

僕のほぼ日手帳の日別ページは、その日の行動記録と日記で使われている。スケジュール管理はGoogle Calandarを利用。
ほぼ日手帳の日別ページは結構なスペースがあり結構な文量が書ける。今読み返してみても、今年一年の行動記録と思いがぎっしり詰まっていて、ちょっと人には見せられない。ほぼ日手帳以外にも、常に持ち歩いているMOLESKINEにアイデアや思ったことが記録されていて、こういった日々の思いをこぼさず残しておくことは、きっと大きな意味を持ってくるんだろうな、と思っている。
そういう日々の記録・記憶を我ながらよく残しているほうだな、と思っていたのだが、今日の言葉を読んで、まだまだまだまだ足りないということに気づいた。文庫本24冊分といったら相当なページ数・文量だ。これは決して大袈裟な数字ではない。日々見たこと聞いたこと思ったことを漏らさず記録したら誰でもこれくらいにはなるのでは。
しかもその文庫本24冊は、毎日違う内容のものになるはず。人生というのは、こんなにも多くの新しいイベントと感動の連続なのである。そのひとつひとつを漏らさないということは、その一瞬一瞬をムダに過ごさない、というのとほぼ同意なのでは、と個人的には思う。

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仕事で本当に大切にしたいこと―自分を大きく伸ばすために by 大竹美喜

仕事で本当に大切にしたいこと―自分を大きく伸ばすために
大竹 美喜
かんき出版 (2004/06)
売り上げランキング: 28,043

「努力するしかない」
 というシンプルな答えでした。
「努力なら私にもできる」
 そう思ったのです。(P.85)

著者の大竹氏は、アフラックダックのTVCMでもおなじみの生命保険会社「アフラック」の日本創業者。「がん」に対しての保険を日本で初めて事業としてスタートしました。当時の日本での「がん」に対する認識は、口に出すのも忌まわしいとされていて、がん患者が出た家系というだけで娘が嫁に行けなくなるといわれたほどで、がんを患っていても病名を隠すような時代だったらしいです。そんな時代に始めた「がん保険」を世間に定着させ、そのうえ事業として成功させた、というのは並大抵の努力で為しえるものではない、というのは容易に想像できます。
そんな大竹氏が「仕事で本当に大切にしたいこと」として様々な考え方を紹介している本著からは、「しっかりと夢をイメージして、それが実現するまでひたすら努力すること」という氏の思いがひしひしと伝わってきて、読んでいて背筋が伸びます。
なかでも個人的に響いたのが冒頭の言葉です。学歴や職歴で人生が左右されるとは思いたくないし、人生の「運」をつかんでいくのは「どれだけ努力したか」によるべきです。先日「脳」整理法の読書感想文でも書いた「セレンディピティ」という概念でも言われているように、努力(行動)するからこそ、「運」(「脳」整理法でいう偶有性)に出会い、つかむことができる。ということはつまり、どんな人でも、学歴が低くても職歴が自慢できるものでなくても、今からでも行動して努力さえすれば、人生を変えていけるということです。

「運」という感じの成り立ちを調べると、「軍」という字との関連が書かれています。「運とは「軍を進める」という意味で、戦いの中で手にするものなのです。
 戦えば命を落とすかもしれません。そこから「運命」という言葉が生まれました。そして、命を落とさないようにするためには、命がけで戦って、運をつかみ取らなければならない。運とは偶然に手にするものではないのです。
 だから、運をつかむには努力が必要なのです。運は、人の倍、十倍、あるいは百倍もの努力をして勝ち取るものです。(P.84)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる by 梅田望夫

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫
筑摩書房 (2006/02/07)

現在、ウェブ(ネット)の世界がどうなっているのか、そして、これからどこに向かおうとしているのか、グーグルの脅威と可能性についての記述を主として、その他現在重要なキーワードとなっている「ロングテール」「Web2.0」「Wisdom of Crowds」等々について網羅的に議論されている。本著を読めば、この10年で大きく変化し、さらにこれからも変化しようとしているネットの世界について、一通り理解できる。ブログやSNS等についての記述も興味深い。
普段、ネットの世界に浸かっていることが多い僕としては、そのキーワードや起きている事象そのものについて既知のものも多く、世の中ってこんなに変わってんのかぁ、なんてことは改めて思ったりはしなかった。多分乗り遅れてはいないんだと思う。ただ、ひとつひとつの事例をシリコンバレーの歴史等も時々ふまえながら議論されている本著を読むことで、乗り遅れていない人達ともっとちゃんと会話ができるようになるな、という感じはした。
個人的には、

「世界政府っていうものが仮にあるとして、そこで開発しなければならないはずのシステムは全部グーグルで作ろう。それがグーグル開発陣のミッションなんだよね」(P.15)

というグーグルのとてつもないミッションを知っても、「そんなことできるわけない」とは思わず「グーグルならやれそう」って思えた。そう思えたのには色々な背景があるが、特に、本著でも書かれている「Google Earth」というとんでもないソフトを仕事柄使うようになって、そのトンデモナサに脅威すら感じたというのが大きい。地球上全ての衛生写真が自分のPC上で見れてしまう。使ってみるとわかるが操作感も絶妙で、あたかも地球上を飛び回っているかのよう。こんな驚異的なソフトを、さらっと無料で提供してしまう(*1)グーグルなら、何でも出来てしまうのでは、と本気で思える。
多分、今の時代は、ほとんどの人がネットの世界と何かしらつながって生活していると思う。そのネットやウェブは、今やただ便利なツールというだけではなく、個人の生活・考え方からビジネスや世界のありかたにまで、大きな変化をもたらしている。近い将来、その変化は常識になっていくことは間違いなくて、その大きくて急激な波に飲み込まれないように、本著のような良書から正しい情報を得ておいても損はないと思った。
*1 より機能が充実している有料アカウントもある

人づきあいはわずらわしい

人づきあいのわずらわしさも、抱え込む。
これは、あとでものをいってくるんです。
「こどもを車で送っているオレのほうが
 絶対にかっこいい」と思う。
<矢沢永吉さんの言葉
 『ほぼ日刊イトイ新聞語録』より>
ほぼ日手帳2006 – 5月13日の言葉

人づきあいのわずらわしさ、会社での人間関係とか、特にわずらわしい。
けど、これをわずらわしいからといって、おろそかにしすぎても、それはそれで良いことないな、ということに最近気づいた。むしろ、面倒だな、と思いながらも、そういう人づきあいを受け入れることで、新しい発見があったりする。
というか、せっかく出会ったのに会社での付き合いなんて面倒、なんてハナっから思い込んでいた今までの自分が何て小さかったことか。どんな形での出会いでも大切にしていかないと、きっとあとから後悔する。
そんでもって、矢沢永吉さんの言葉、『こどもを車で送っているオレのほうが絶対にかっこいい』には個人的には大賛成。

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「脳」整理法 by 茂木健一郎

「脳」整理法
「脳」整理法

posted with amazlet on 06.08.23
茂木 健一郎
筑摩書房 (2005/09/05)
売り上げランキング: 256

偶然にしては出来すぎ、けど、必然とも言えない、そんな出来事が生きていく中では頻繁に起きる。そのなかでも個人的に分かりやすいと思うのが人との出会い。それまでの人生で色々な選択肢(進学・就職、等々)があったなかで、自分がそれを選んできた結果、この人と出会えた、もし違う選択をしていたら出会えなかったかもしれない – 出会いは、多くの選択が生み出した偶然なのかもしれないが、かと言って、必然性は全くないか、というとそうでもない。出会うべくして出会った、とさえ思えることもあります。
こういう半ば偶然、半ば必然なものを「偶有性」と呼ぶということを本著を読んで知りました。そして、この偶有性に満ちた世の中(人生)を生きていくなかで、大切な概念である「セレンディピティ」についても本著で詳しく知ることができます。
セレンディピティは「偶然の幸運に出会う能力」と定義される。つまり、『「A」というものを探し求めている旅の途中で、全く異なる「B」に出会い、その結果幸運をつかんでしまった(P.110)』こと。「偶然を必然にしたい」とは誰でも思うことかもしれませんが、そういう能力であるセレンディピティを高めるためには、「行動」「気づき」「受容」という三つの要素が必要になります。
「行動」は「努力」と言っても大きくズレてはないと思います。つまり「果報は寝て待て」ではなく「人事を尽くして天命を待つ」。何か行動を起こすからこそ(努力するからこそ)、思いがけない出来事に遭遇することが出来るのであって、家の中でじっとしていても、誰かが電話をかけてきて偶然という幸運を運んできてはくれないもの。
そうして行動していくなかで、そこにある「偶然」に気づくことが大切。この「偶然に気づく」ためには、普段から自分の中外に対しての注意深い観察力を持っている必要があります。
そして、「行動」して遭遇した出来事に「気づき」、そしてその意外なもの(求めていたものとは違うもの)を受け入れる(受容)ことができないと、せっかく「偶然の幸運」に出会っても無駄になってしまいます。この「受容」には、ときには勇気が要りますが、柔軟に受容していくことは人間が変わっていく(成長していく)ためには不可欠なことなのかもしれません。
この三つの要素に加えて、「偶然の幸運」を生かす準備、つまりそういう偶然は起きるものだ、という心構えを持っておくことも大切である、ということも本著では言っています。
「偶然の幸運」には普段何気なく生活していても出会うことは出来るかもしれませんが、「偶有性」というのが世の中には存在していて、セレンディピティという能力で偶然を必然に変えていくことも出来なくはない、ただそのセレンディピティを発揮するにはまずは行動しないと始まらない、といったことを意識しているだけで、「偶然の幸運」の取りこぼしが少なくなっていく気がします。
先日紹介した『IDEA HACKS!』のなかでも、セレンディピティが紹介されていて、より詳しく知りたいな、と思っていたときに、それとは知らずに手に取った本著にそのことが書いてあった。これぞまさに、偶有性・セレンディピティ。

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夢とメガネ

メガネをかけたまま寝てしまう父。
寝返りを打って、壊してしまうためある日、母が寝ている父のメガネをとろうとすると・・・。
寝てるはずの父が、母の手を抑えて一言。
「あかん! メガネとったら夢が見られんようになる!」

『言いまつがい』より>
ほぼ日手帳2006 – 8月23日の言葉

そういうもんなのか。

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人生カンタンリセット!夢をかなえる「そうじ力」 by 舛田光洋

人生カンタンリセット!夢をかなえる「そうじ力」
舛田 光洋
総合法令出版 (2005/07/23)
売り上げランキング: 1,030

 ここで私はあなたにお伝えしておきたいことがあります。
 それは、「あなたの住む部屋が、あなた自身である」ということです。
 つまり、「あなたの心の状態、そして人生までもを、あなたの部屋があらわしている」ということなのです。(P.15)

そうじしたあとは(ほとんど)誰でも気分がよくなるもの。きれいな部屋にいると表情も明るくなるし、何となく充実感を感じることだってある。そういうそうじの持つ力を、僕も今までの経験から何となく知っています。ただ、あくまでそれは、そうじをした結果としてたまたま感じていただけで、本著で紹介しているような「そうじ力」まで意識はしませんでした。
冒頭で引用させていただいた著者のメッセージには、経験的に非常に納得がいきます。自分の心の状態が部屋に反映される – これを意識することで、いいときと悪いときの自分を客観的に知ることができると思います。なにせ、部屋をみれば一目瞭然なのだから。ということは、自分の心そのものである部屋をそうじすることで、自分の心の状態を常にいい状態にしておくことができる、ということになります。これを「磁場」という考え方で本著では紹介されていますが、これはつまり「類は友を呼ぶ」(P.19)というものです。
※本著では、「磁場」の例として、有名な「ブロークン・ウィンドウ理論」(割れ窓理論)を紹介しています。割れ窓理論に関しては、Wikipediaで詳しくしることができます。
割れ窓理論 – Wikipedia
このような磁場という考え方があり、そうじ力によって「マイナスの磁場」を取り除き「プラスの磁場」を引き寄せることができる、ということが本著では紹介されています。「マイナスを取り除くそうじ力」と「プラスを引き寄せるそうじ力」とはどういうものか、その具体的な内容は本著を読んでいただければ、と思います(僕も実践し始めています)。
どちらも大切ですが、個人的には「マイナスを取り除く」という考え方を特に意識したいと思っています。プラス思考やポジティブな考え方だけでは、自分も世の中も大きく変えることは難しい、というのは、何となくですが感じていて、自分や世の中を変えるには、マイナスを取り除く、という意識・行動が必要になるんじゃないかな、と。むしろ、そっちにより強く意識を向けたほうが良いのでは、と思うくらい。
「前向きになるにはどうすれば・・・」なんて思い悩んだり、「ポジティブになろう!」なんてことばかりが書いてあるそんな本を読んだりする時間があるなら、そうじをしようじゃありませんか – 書を捨てよ、そうじしよう。
いや、言いすぎた。そうじもして、そういう本も読もう。というか、そうじも出来ないで、いくらそんな本を読んでも効果はないんですよ > 自分

グリーンジャイアント

電車の中で、隣に座っていた
大学生ぐらいの男の子たちが、
「グリーンジャイアントってこどもいるんだってよ」
とマジメに会話していました。
『生きもの伝!』より>
ほぼ日手帳2006 – 8月22日の言葉

いたら怖いでしょうが⇒http://www.candytower.com/link/9000/9677.jpg
写真はこちらのページから拝借。

【9677】ジョリー・グリーンジャイアント
 缶詰コーンのキャラで有名な緑の巨人・グリーンジャイアントのブリキ看板が堂々の登場です!「好きなアメキャラは?」と聞くと必ず何人かは彼の名をあげるほど密かな人気者なんです。缶詰にキャラが登場したのは今からもう80年も前の話し!なのでキャラとしての歴史は古くってそこいらのキャラには全然負けません。
(中略)
ちなみにアメリカのミネソタ州に行くと巨大な彼の像が緑をバックにこんな感じでそびえ立ってるんですよ!さすがアメリカだね!
キャンディタワー

グリーンジャイアントについて

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ていねいなことば

ぼくも、「ていねいでないことば」の魅力も知っているつもりだ。
しかし、やっぱり「ていねいなことば」を
いつもしっかりしゃべる人に対しては、自然と好感を持ってしまうようだ。
「ていねいなことは」は、どんなにおしゃれな服よりも、
身に着けている人をよく見せてくれる。
<ダーリンコラム「ていねいなことば」より>
ほぼ日手帳2006 – 8月21日の言葉

「ていねいなことば」を話す人は好きだし、そういうことばを使える人間になりたいと思う。「ていねいでないことば」を使う人もなかにはいて、そういう人と話してると気分が滅入ったりする。
ただ、「ことばのていねいさ」だけで、心がそこにこもっていない人もなかにはいる。逆に、ことばはていねいではないけれど、心がこもっている人もいる。こういうケースでも、不思議とそこに心がこもっているかどうか、分かってしまう。
心がこもっていなければ、どんなに素敵な「ていねいなことば」を身に付けていても、それ自体は意味をなさなくなってしまうということ。むしろ、心がこもっていないだけに、そのていねいさが余計に冷たく感じてしまったりもする。
心からのていねいなことば。そんなことばで話せるようになるには、ココロとコトバの両方を磨き上げる必要があって、そして、その二つを磨き上げることは、人間としてとても重要なことだと思うのだ。

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