Tag Archives: 増田宗昭

文庫本24冊分の一日

人が朝起きたところから目に映ったものを文章化すると、
一日で文庫本24冊分になるのだそうです。
だけどほとんどの記憶が捨てられることになりますよね。
捨てられないで残っているものは各自のデータベースになっているわけですけど、
それはシェアしておいたほうが企画力があがるでしょう?
<TSUTAYA社長・増田宗昭さんが『社長に学べ!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 8月25日の言葉

僕のほぼ日手帳の日別ページは、その日の行動記録と日記で使われている。スケジュール管理はGoogle Calandarを利用。
ほぼ日手帳の日別ページは結構なスペースがあり結構な文量が書ける。今読み返してみても、今年一年の行動記録と思いがぎっしり詰まっていて、ちょっと人には見せられない。ほぼ日手帳以外にも、常に持ち歩いているMOLESKINEにアイデアや思ったことが記録されていて、こういった日々の思いをこぼさず残しておくことは、きっと大きな意味を持ってくるんだろうな、と思っている。
そういう日々の記録・記憶を我ながらよく残しているほうだな、と思っていたのだが、今日の言葉を読んで、まだまだまだまだ足りないということに気づいた。文庫本24冊分といったら相当なページ数・文量だ。これは決して大袈裟な数字ではない。日々見たこと聞いたこと思ったことを漏らさず記録したら誰でもこれくらいにはなるのでは。
しかもその文庫本24冊は、毎日違う内容のものになるはず。人生というのは、こんなにも多くの新しいイベントと感動の連続なのである。そのひとつひとつを漏らさないということは、その一瞬一瞬をムダに過ごさない、というのとほぼ同意なのでは、と個人的には思う。

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知的満足か顧客満足か

大企業病としてよくあるんですが、
仕事が働いている人の知的満足になってしまうんです。
知的満足は、お客さんの満足ではありません。
頭のいい人は、みんなとにかく知りたがりますけど、
原点はやはり「お客さんに何ができるか」ですから。
<TSUTAYA社長・増田宗昭さんが『社長に学べ!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 7月8日の言葉

知的満足か顧客満足か。
どっちがいいか悪いか、ではなく、それが顧客満足につながるのであれば知的満足だってアリ。エンジニアとしてはどっちも追い求めていきたい。
とはいえ、基本となるのは、お客さんが何を望んでいるか。そこを外したら、どんな技術だって意味を為さない。ジレンマになりそうだけど、そこが一番面白いところだ。
どこを向いて仕事するか
まわりの人がよろこぶような仕事

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どこを向いて仕事するか

店をつくるときはかならず現場に行って歩くんですが、
そのときはお客さんの気持ちにワープするわけです。
他の経営者とぼくとのいちばんの違いは
その「相手の気持ちに入っていく能力」だと思います。
<TSUTAYA社長・増田宗昭さんが『社長に学べ!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 6月8日の言葉

どこを向いて仕事しているのか、を意識するのは仕事をしていくうえで、とても大切なことだと思う。上司や同僚ばかり向いて仕事している人と、お客さんに向いて仕事している人では、出てくる結果に大きな差がでてくるだろうと思う。経営者であれば、お客さんだけではなく、株主や社員のほうを向いて仕事する必要もあるけれど、現場で仕事をしていく上では、意識を向けるのは常にお客様であるべき、と個人的には。もっといえば、お客さんのお客様にまで意識を向けることが出来れば、なおいい。
「相手の気持ちに入っていく」ことも、常にお客様に向いて仕事をしていることで実現できるような。「お客さんに向いて仕事をする」なんていうのは、ある意味で当たり前のことかもしれないけれど、日々の業務のなかでは、どうしても違う方向を向いてしまう、上司とか。しかも悪いことに一度そういう意識が身についてしまうとなかなか抜けなかったり。そんなことにならないように、今してることは何のためにしているのか、というのを、常に自問自答していきたいもんだ。

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平面な世界

事業が思いどおりにいかなくなると、
どんなふうになるかといいますと、
こう、自分が見ている風景の
立体感がなくなって「平面」になるんです。
においもしません。まったくの静止画。
<TSUTAYA社長・増田宗昭さんが『社長に学べ!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 5月9日の言葉

増田さんはTSUTAYAを興す前の事業(ディレクTV)が思い通りにいかなくなった(倒産した)ときから、2~3年、家族と一緒にいるときさえ、世界が「平面」に見えたという。
第5回:世界が「平面」になったとき
その後、TSUTAYA事業と出資していた楽天の成功で増田さんの世界は再び「立体」になる。その数年間の「平面」時代に増田さんはどれだけの思いをして、再び世界が「立体」になったとき、その世界は増田さんにとってどれだけ輝いて見えたんだろう。
周りの風景が「平面」になるほど絶望したことは僕はまだない。今後あるかどうかも分からない。だからといって日々安心して生活を送るのではなく、「平面」な世界を見ないためにも、万が一見えてしまったとしても、再び「立体」な世界を取り戻せるよう、表面的ではなく根っこの部分で強い人間になれるよう、常にあらゆる努力を怠らないようにしよう、と心を引き締めた次第。

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