Monthly Archives: August 2006

「脳」整理法 by 茂木健一郎

「脳」整理法
「脳」整理法

posted with amazlet on 06.08.23
茂木 健一郎
筑摩書房 (2005/09/05)
売り上げランキング: 256

偶然にしては出来すぎ、けど、必然とも言えない、そんな出来事が生きていく中では頻繁に起きる。そのなかでも個人的に分かりやすいと思うのが人との出会い。それまでの人生で色々な選択肢(進学・就職、等々)があったなかで、自分がそれを選んできた結果、この人と出会えた、もし違う選択をしていたら出会えなかったかもしれない – 出会いは、多くの選択が生み出した偶然なのかもしれないが、かと言って、必然性は全くないか、というとそうでもない。出会うべくして出会った、とさえ思えることもあります。
こういう半ば偶然、半ば必然なものを「偶有性」と呼ぶということを本著を読んで知りました。そして、この偶有性に満ちた世の中(人生)を生きていくなかで、大切な概念である「セレンディピティ」についても本著で詳しく知ることができます。
セレンディピティは「偶然の幸運に出会う能力」と定義される。つまり、『「A」というものを探し求めている旅の途中で、全く異なる「B」に出会い、その結果幸運をつかんでしまった(P.110)』こと。「偶然を必然にしたい」とは誰でも思うことかもしれませんが、そういう能力であるセレンディピティを高めるためには、「行動」「気づき」「受容」という三つの要素が必要になります。
「行動」は「努力」と言っても大きくズレてはないと思います。つまり「果報は寝て待て」ではなく「人事を尽くして天命を待つ」。何か行動を起こすからこそ(努力するからこそ)、思いがけない出来事に遭遇することが出来るのであって、家の中でじっとしていても、誰かが電話をかけてきて偶然という幸運を運んできてはくれないもの。
そうして行動していくなかで、そこにある「偶然」に気づくことが大切。この「偶然に気づく」ためには、普段から自分の中外に対しての注意深い観察力を持っている必要があります。
そして、「行動」して遭遇した出来事に「気づき」、そしてその意外なもの(求めていたものとは違うもの)を受け入れる(受容)ことができないと、せっかく「偶然の幸運」に出会っても無駄になってしまいます。この「受容」には、ときには勇気が要りますが、柔軟に受容していくことは人間が変わっていく(成長していく)ためには不可欠なことなのかもしれません。
この三つの要素に加えて、「偶然の幸運」を生かす準備、つまりそういう偶然は起きるものだ、という心構えを持っておくことも大切である、ということも本著では言っています。
「偶然の幸運」には普段何気なく生活していても出会うことは出来るかもしれませんが、「偶有性」というのが世の中には存在していて、セレンディピティという能力で偶然を必然に変えていくことも出来なくはない、ただそのセレンディピティを発揮するにはまずは行動しないと始まらない、といったことを意識しているだけで、「偶然の幸運」の取りこぼしが少なくなっていく気がします。
先日紹介した『IDEA HACKS!』のなかでも、セレンディピティが紹介されていて、より詳しく知りたいな、と思っていたときに、それとは知らずに手に取った本著にそのことが書いてあった。これぞまさに、偶有性・セレンディピティ。

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夢とメガネ

メガネをかけたまま寝てしまう父。
寝返りを打って、壊してしまうためある日、母が寝ている父のメガネをとろうとすると・・・。
寝てるはずの父が、母の手を抑えて一言。
「あかん! メガネとったら夢が見られんようになる!」

『言いまつがい』より>
ほぼ日手帳2006 – 8月23日の言葉

そういうもんなのか。

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人生カンタンリセット!夢をかなえる「そうじ力」 by 舛田光洋

人生カンタンリセット!夢をかなえる「そうじ力」
舛田 光洋
総合法令出版 (2005/07/23)
売り上げランキング: 1,030

 ここで私はあなたにお伝えしておきたいことがあります。
 それは、「あなたの住む部屋が、あなた自身である」ということです。
 つまり、「あなたの心の状態、そして人生までもを、あなたの部屋があらわしている」ということなのです。(P.15)

そうじしたあとは(ほとんど)誰でも気分がよくなるもの。きれいな部屋にいると表情も明るくなるし、何となく充実感を感じることだってある。そういうそうじの持つ力を、僕も今までの経験から何となく知っています。ただ、あくまでそれは、そうじをした結果としてたまたま感じていただけで、本著で紹介しているような「そうじ力」まで意識はしませんでした。
冒頭で引用させていただいた著者のメッセージには、経験的に非常に納得がいきます。自分の心の状態が部屋に反映される – これを意識することで、いいときと悪いときの自分を客観的に知ることができると思います。なにせ、部屋をみれば一目瞭然なのだから。ということは、自分の心そのものである部屋をそうじすることで、自分の心の状態を常にいい状態にしておくことができる、ということになります。これを「磁場」という考え方で本著では紹介されていますが、これはつまり「類は友を呼ぶ」(P.19)というものです。
※本著では、「磁場」の例として、有名な「ブロークン・ウィンドウ理論」(割れ窓理論)を紹介しています。割れ窓理論に関しては、Wikipediaで詳しくしることができます。
割れ窓理論 – Wikipedia
このような磁場という考え方があり、そうじ力によって「マイナスの磁場」を取り除き「プラスの磁場」を引き寄せることができる、ということが本著では紹介されています。「マイナスを取り除くそうじ力」と「プラスを引き寄せるそうじ力」とはどういうものか、その具体的な内容は本著を読んでいただければ、と思います(僕も実践し始めています)。
どちらも大切ですが、個人的には「マイナスを取り除く」という考え方を特に意識したいと思っています。プラス思考やポジティブな考え方だけでは、自分も世の中も大きく変えることは難しい、というのは、何となくですが感じていて、自分や世の中を変えるには、マイナスを取り除く、という意識・行動が必要になるんじゃないかな、と。むしろ、そっちにより強く意識を向けたほうが良いのでは、と思うくらい。
「前向きになるにはどうすれば・・・」なんて思い悩んだり、「ポジティブになろう!」なんてことばかりが書いてあるそんな本を読んだりする時間があるなら、そうじをしようじゃありませんか – 書を捨てよ、そうじしよう。
いや、言いすぎた。そうじもして、そういう本も読もう。というか、そうじも出来ないで、いくらそんな本を読んでも効果はないんですよ > 自分

グリーンジャイアント

電車の中で、隣に座っていた
大学生ぐらいの男の子たちが、
「グリーンジャイアントってこどもいるんだってよ」
とマジメに会話していました。
『生きもの伝!』より>
ほぼ日手帳2006 – 8月22日の言葉

いたら怖いでしょうが⇒http://www.candytower.com/link/9000/9677.jpg
写真はこちらのページから拝借。

【9677】ジョリー・グリーンジャイアント
 缶詰コーンのキャラで有名な緑の巨人・グリーンジャイアントのブリキ看板が堂々の登場です!「好きなアメキャラは?」と聞くと必ず何人かは彼の名をあげるほど密かな人気者なんです。缶詰にキャラが登場したのは今からもう80年も前の話し!なのでキャラとしての歴史は古くってそこいらのキャラには全然負けません。
(中略)
ちなみにアメリカのミネソタ州に行くと巨大な彼の像が緑をバックにこんな感じでそびえ立ってるんですよ!さすがアメリカだね!
キャンディタワー

グリーンジャイアントについて

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ていねいなことば

ぼくも、「ていねいでないことば」の魅力も知っているつもりだ。
しかし、やっぱり「ていねいなことば」を
いつもしっかりしゃべる人に対しては、自然と好感を持ってしまうようだ。
「ていねいなことは」は、どんなにおしゃれな服よりも、
身に着けている人をよく見せてくれる。
<ダーリンコラム「ていねいなことば」より>
ほぼ日手帳2006 – 8月21日の言葉

「ていねいなことば」を話す人は好きだし、そういうことばを使える人間になりたいと思う。「ていねいでないことば」を使う人もなかにはいて、そういう人と話してると気分が滅入ったりする。
ただ、「ことばのていねいさ」だけで、心がそこにこもっていない人もなかにはいる。逆に、ことばはていねいではないけれど、心がこもっている人もいる。こういうケースでも、不思議とそこに心がこもっているかどうか、分かってしまう。
心がこもっていなければ、どんなに素敵な「ていねいなことば」を身に付けていても、それ自体は意味をなさなくなってしまうということ。むしろ、心がこもっていないだけに、そのていねいさが余計に冷たく感じてしまったりもする。
心からのていねいなことば。そんなことばで話せるようになるには、ココロとコトバの両方を磨き上げる必要があって、そして、その二つを磨き上げることは、人間としてとても重要なことだと思うのだ。

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イヤミ

人のことは、絶対にイヤミを言わない。
これは、自分もそうされてきたからね。
救ってやろうという自分も見える・・・・
すると、すべてのことに関して、よくなるんです。
『笑福亭鶴瓶の落語魂。』より>
ほぼ日手帳2006 – 8月20日の言葉

人のイヤミはなるべくなら言わないほうがいい。
そんなことは当たり前のことで、分かってはいるんだけど、思わず言っちゃうことがあったりする。イヤミを言っているときの自分の心境をあとから考えてみると、相手への思いやりが欠けてしまっている。決定的に。相手への思いやりさえ常に持っていればイヤミなんて出てくるわけがない。
それでも出てくるイヤミや陰口を叩くときは、そういうことをすればするほど、それは自分に返ってくるということを肝に銘じながら叩くこと。これは、世の中が理屈なしに本当にそういう作りになっているものなのです。

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台風きたら

うちの母は台風がくると
「ほら! 台風がくるから早く寝なさい!」と言います。
寝ちゃった方がいざというとき逃げられず、
危険だと思うのですが・・・・。
「雨が降っているから早く寝なさい!」とも言います。
『ほぼ日デリバリー版・お母さん』より>
ほぼ日手帳2006 – 8月19日の言葉

何となく、お母さんの気持ちワカル。

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IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣 by 原尻淳一 小山龍介

IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣
原尻 淳一 小山 龍介
東洋経済新報社 (2006/07/14)

アイデアを生み出すための、様々なテクニックや考え方が紹介されています。
【目次】
1. 情報ハック – メモとノート
2. 時間管理ハック – 習慣と隠し味
3. 整理ハック – 物語とデータベース
4. 五感ハック – モードとスタイル
5. 思考ハック – 出会いと別れ
6. 発想ハック – 方法と視点
7. 意思決定ハック – プライオリティとセレンディピティ
88個紹介されているハックの中で、今回は以下のハックに注目。
十五分以上かかる作業は、すべてスケジュールへ組み込む (IDEA HACKS! #15)
ToDoリストは好んで使う方ですが(というかそれがないと仕事にハリがでない)、「○○の資料をまとめる」的な時間がかかるもの、あるいはいくつかのアクションが必要なものってToDoリストに残りっぱなしだったりします。このように時間がかかるものはスケジュールに組み込んでしまえ、というハックです。GTDでも、「二つ以上のアクションが必要な場合、プロジェクトとして管理しろ」ということを言っていますが、それと同じような感じかなと。別のハックで「スケジュールはパソコンで管理する(IDEA HACKS! #12)」というのも紹介されていますが、パソコンで管理することでこういった細かな作業をスケジュールに組み込むことも可能になります。
では、ToDoリストにはどんなものをいれるのか、それはGTDでも言われている「Next Action」をいれていくわけです。つまり「超具体的」にブレークされたアクション。「資料を作成する」ではなく、「パワーポイントを立ち上げる」とか、そういうレベルで。「次に起こす具体的な行動リスト」としてToDoリストを活用すると、それをやっている自分をイメージできて、すぐに取り掛かれますし、いくつかのアクションが必要で時間がかかるものをプロジェクトとしてスケジュールに取り込んでおくことで、先延ばしを避けることができます。
とはいえ、事はそんなにスムーズには進まないのが、また面白いところなので、そういうときのために「柔らかいスケジュール(IDEA HACKS! #14)」として、何もしない時間を用意しておくことが大切です。余分な時間をあらかじめ取っておくことで気持ちに余裕が生まれます。柔らかく設定しておいたスケジュールで時間が余っても、これもあらかじめ作ってある「次に起こす具体的な行動リスト」の中から、すぐに出来そうなものをやっていけばよいので、時間はムダにはなりません。
このような時間管理ハック以外にも、
・ケータイのストラップにペンをつける (IDEA HACKS! #1)
・アイデアは名刺入れに忍ばせる (IDEA HACKS! #2)
・仕事を始めるための儀式を決める (IDEA HACKS! #44)
・アイデアはアナログで考える (IDEA HACKS! #49)
・パワーポイントで「ひとりアイデア・ブレスト (IDEA HACKS! #58)
・マトリックスのかけ算 (IDEA HACKS! #68)
・あなたの仕事は8割が無駄? (IDEA HACKS! #81)
辺りが面白いです。
また、本著の最後のほうで紹介されている、
・セレンディピティ・ポケット (IDEA HACKS! #86)
・人生のプライオリティ メメント・モリ(死を想え) (IDEA HACKS! #87)
あたりは、さらに奥が深いので、別エントリーで書いてみたいと思います。
いずれにしても、たくさん紹介されているこういったハックを有効活用するには、「何のために、それを活用するのか?」という問いに明確に答えれるようにしておくことが重要だと個人的には思います。「面白そうだから」というのも、もちろんアリだとは思いますが。ただ、そのテクニックだけを追求しちゃっているような本末転倒な事態だけは避けたいところです。>自分

自分ブランド

「精神的な無形の価値をどれだけ創っていくか」が
ブランドなのだと思うんです。
<日本マクドナルド社長・原田永幸さんが
 『社長に学べ!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 8月18日の言葉

自分のブランドって何だろ?なんてことを考える今日この頃。
「精神的な無形の価値」。そういう価値を高めていくには何をすべきなんだろうか。
まだ、答えは全然でないけど、今出来ること、インプットとアウトプットをどんどんしていこうと思う。
まずは、「仕事はかけ算。」でも紹介されていた、この本を読もう。

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!
トム ピーターズ Tom Peters 仁平 和夫
ティビーエスブリタニカ (2000/03)
売り上げランキング: 1,155

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お盆を英語で言うと・・・

夏の「お盆」って、英語で・・・・
「ジャパニーズトレイ」???
『ぼーっとしたミーハー通信。』より>
ほぼ日手帳2006 – 8月17日の言葉

いや、
お盆 = lantern festival // Obon festival
お盆休み = Bon vacation // Bon holiday
っていうらしいぞ。
情報元:英辞郎 by SPACE ALC

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