超地域密着マーケティングのススメ

超地域密着マーケティングのススメ (アスカビジネス)

「お客様の人生の登場人物になる」

これが本著のエッセンス。このキーワードを軸に、数多くのマーケティング本と昔ながらの地域に根差した商売手法を融合したのが、本著のタイトルでもある「超地域密着マーケティング」。そのマーケティング手法が著者の実体験を通して紹介されている。そこには、お客様との関係をいかに大切にするかという商売の本質がある。

地域における商売の基本は、やはり、お客様との人間関係のようだ。人間関係というと、何となく冷たいというか客観的な感じもするが、要は「ご近所付き合い」ということだ。その「ご近所付き合い」を通して、お客様との関係を大事にすることで、そのお客様の人生の登場人物となっていく。

妻の実家では、東京のある下町で30年近く小さな喫茶店を営んできている。まさにその地域に根差したこの喫茶店にくるお客様はほとんどが顔見知りで、マスターはほとんど全員のお客様の特徴を知っている。「この人は、この時間にきて、これを飲む」とか、「あの人は、話し出すと長い」とか。近くの商店街に買出しにいっても、みんな顔を知っているし、お互いにサポートしあっている。大きな商売をやるのもいいが、こんな風に地域に根差して、お互いがお互いを知った仲で、助け合いながら商売をしていく、というのがそもそも「商い」と呼ばれているもので、そこには「人とのつながり」が土台として存在している。

どんなに大きなビジネスをしていようとも、根本にあるのは、「商い」であり「人とのつながり」であるということを忘れてはならない。それを忘れてしまっている会社が、変な不祥事を起こしているんだろうなと思う。そういう会社の経営者は、「商い」「人とのつながり」の基本を教えてくれる本著をまず読んでみたらどうか。

数学的センスが身につく練習帳

学校の算数・数学の授業だけでは知りえないような、算数・数学のトリビアが満載の本著。お父さんと子供の会話形式という本文が分かりやすく、加えて各トリビアのまとめや図表が理解をより助けている。

「数学的センスが身につく」と題しているだけのことはあり、本著を一読するだけでも、少なからず数学あるいは数字そのものに対する考え方が柔軟になると同時に深くなる。「本書は小学生レベル」(「はじめに」より)と著者の野口氏は述べているが、その読者対象は決して子供に限っているわけではなく、むしろ頭が凝り固まった数学的センスのない大人こそ読むべき本のように感じた。

なかでも、速算術として紹介されている複数桁どうしの計算方法などは、知っていて損はない。インドでは、かけ算の「九九」が二桁あるという話をどこかで見聞きしたときに、ただ全てを暗記するだけではなく、数字のトリックとも言える様な計算方法をインドの人はセンスとして身につけているんだろうなと感じたものだが、恐らく本著で取り上げられているような速算術もそのひとつとなっているんだろうなと思う。

「センス」という言葉には、感性とかそういった感覚的なニュアンスが含まれていて、ものによってはセンスの磨きようがないものあるかもしれないが、「数学的センス」に限っては、こういったトリビアをどれだけ知っているか、ということがセンスを磨くうえでとても重要になってくるように思う。そういう意味でいうと、本著を読むことで数学的センスは確実に身につく。

個人的には、数学的各トリビアよりも、第4章「論理的思考を身につけよう!」で紹介されているような「パラドックスの話」や「じゃんけん必勝法」等が楽しめた。また、第3章「算数脳を鍛えよう!」で紹介されている「ミツバチの巣穴」は自然界にも存在する数字の不思議としてとても興味深い内容だった。

本著の内容は、ぜひ子供たちにも伝えたいところだが、子供に伝える前に、まずは親が本著を読んで、算数・数学・数字そのものを楽しみ好きになることだ。自分自身が楽しめないようなことを、子供に教えようとしたり、やらせようとするのには無理が生じてくる。

「数字は苦手」という人でも大丈夫。「紙を50回折るとどうなる?」という問いに対する答えを知りたいと思う気持ちが少しでもあれば、充分数字を楽しめる。答えは本著42ページにて。


数学的センスが身につく練習帳

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書評/サイエンス

夏は手間がかかる自転車通勤

 あすなろBLOG更新情報。

夏は手間がかかる自転車通勤 :: 早起き自転車通勤男(仮)。 :: あすなろBLOG

せめて通勤のときくらい、夏の自然の暑さを感じつつ、汗をちゃんとかいて水を飲めば、夏バテになんてならないものだ。夏は手間がかかる自転車通勤 | その他(ライフ) | 早起き自転車通勤男(仮)。 | あすなろBLOG

 約二ヶ月振りに更新。もっと更新頻度上げていかないと、だな。

メモハック決定版

 いつでもどこでもメモできる状態にしておきたい、というメモ魔の欲求を満たすために、色々な方法を試みてきたのだが、今日、ふと思いついた方法があまりにイケてるので、ここにメモしておく。

 ここにたどり着くまでは、RHODIAのメモパッド#11に皮カバーをつけたものや、DAIGOの鉛筆付縦開き手帳を使ったりしていた。だけど、どちらもズボンのポケットにいれておくとペンが壊れたり、鉛筆がなくなったりと、いかんともしがたい状況に陥ることもよくあって、どうもしっくりきていなかった。RHODIAは皮カバーに入れて持ち歩くと、意外とかさばるし。

 で、思いついた方法ってのが、以下。超シンプル。

 必要なものは、リング付ポケットメモ(どこのブランドのものでも可)と、ZEBRAのpenpodのみ。そして、penpodをリング付ポケットメモに取り付ければ、どこにでもメモ帳をペン付で持ち歩ける。

MemoHack_01.JPG MemoHack_02.JPG

 シンプルな方法だけど、これはいい。個人的に感じるメリットは以下。

  • 安い。
  • ペンがなくならない。
  • なるべくリングが小さくて薄いリング付ポケットメモを選べば、全然かさばらない。
  • メモ帳をズボンのポケットに入れて、penpodをポケットから出しておけば、メモを取り出すのも瞬時。
  • リング付ポケットメモはどこでも手に入る(penpodは否)。
  • 見た目も悪くない。(と思う)

 というわけで、いつでもどこでもメモしたいというメモ魔の欲求は、これで完全に満たされた、と思う。しばらく使ってみたら、また何か不都合が出たりするかもしれないけど、それはそれでまた一興。

MemoHack_03.JPG

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「本が好き!」で献本書評生活

 ちょっと前から気になっていた「本が好き!(β)」プロジェクトに登録申請して、無事承認された。

参加者は出版社から提供された本のリストから、希望の本を選んで献本を受けます。読み終わったら、自分のブログや SNSの日記に書評を書きます。その際、リンクやトラックバックを使って書評のネットワークを作り上げ、それによって「面白い本」の情報をジワジワと広げて、クチコミの力で新しいヒットを生み出す、というのが目的です。本が好き!(β)

 早速一冊目の本を献本申し込み。一冊目の献本を決める際も他のメンバーの書評を読んで面白そうだったので決めたという、「面白い本の情報をジワジワ広げる」という本プロジェクトの目的に見事にマッチ。僕がこれから書いていく書評を読んでまた誰かにその情報が広がるかもしれない。いいことだ。

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ブログを移転しました

 色々と思うところがあり、ブログを移転しました。

 ここは、このまま残しておきます。

2007/11/6(追記)

 色々と思うところがあり、戻ってきました。移転先で書いていたエントリーは全てこっちに移しました。

インテリジェンス 武器なき戦争

インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)

読了。

佐藤、手嶋両氏の著書を読んだことがほとんどなく、外交や国際政治、国際情勢なるものにはまるで興味がなかったにも関わらず、途中で投げ出さずに読み切れた。諜報(スパイ)活動関連の話が個人的には面白い。また、イラク戦争に関して、これまで見聞きしてきた報道とは異なる事実(見解)を知ることが出来たのには意味があった。獄中記を読んだときも思ったことだが、TVや新聞の報道、しかも日本のそれだけを見聞きして、世の中知った気になるのは本当に危険なことだ、と実感。

本著も、獄中記同様、佐藤氏の関連著書や手嶋氏の著書を読んだあとに再読すれば、全く違う読了感を得られることと思う。

インテリジェンス云々もそうだが、こういった本から国際情勢や国際社会において日本がどういう位置にいて今後どう向かっていくのか、いくべきなのか、等々を思索することが何だかとても大事な気がする今日この頃。

というわけで、しばらく佐藤、手嶋両氏の著作を読みふけってみようかと。まずは↓辺りから。

心にナイフをしのばせて

心にナイフをしのばせて

はてな伊藤直也氏の以下のエントリーを読み、ならば自分でも読んでみようということで。

直也氏のエントリーで紹介されている以下の記事も合わせて本著を読めたことは意味があった。

直也氏の言う「情報操作」云々を著者が意識していたかどうかは別としても、精神鑑定書が公にアクセス可能なのにも関わらず精神鑑定書を全引用せずに、全く別の印象を持たすような引用をしていることには違和感を覚える。本文の中では全引用できなかった(しなかった)としても、せめて参考文献として高校生首切り殺人事件 精神鑑定書を全文掲載すべきだったのでは、と思う。あえてそうせずに、断片引用したところに著者による何らかの意図を感じざるをえない。

また、個人的には、「遺族及び遺族関係者が一人称で語る」という手法で本著が書かれていることにも疑問が残る。著者の言葉あるいは語り口をベースに遺族及び遺族関係者とのインタビューという構成で本著を書き上げたほうが、よりリアリティは増したのではないか。「一人称で語る」ことにより、かえってリアリティが失われてしまったように感じるのは僕だけだろうか。

精神鑑定書の引用方法や「遺族及び遺族関係者が一人称で語る」という手法によって、本著に登場する人物(犯人も含めて)の性格や人格が作られている。著者が伝えたかったこと(結局のところ、本著で著者が一番伝えたいことが何だったのか、僕にはよく分からなかったのだが)をより伝えるためにこういう手法を取ったのだろうから、それはそれでそういうものだと認識して読むべき類の本ではあると思う。

ただ、取り上げているテーマがテーマだけに、著者の思いが強く反映されていると思われる本著や「28年前の酒鬼薔薇事件」等の宣伝文句だけを見て、本事件と事件その後を知った気になるのは危険だ。それはもっと深いだろうし、単純に理解できるようなものではないはずなのだから。

獄中記

獄中記

5月末から6月頭にかけて約二週間ほどイギリスとイスラエル出張に行ってきた。飛行機の移動も長いし、何かじっくり読める本を持っていこうということで、以前に購入して手をつけずにいた本著を持っていくことに。正直、神学や哲学に関する著者の思索は、僕にとっては非常に高度であった。読み始めてすぐにそれに気づいたのだが、時折はさまる脚注を追いながら、何とか出張中(といっても帰りの飛行機の中)で読了した。

日記や弁護団への手紙、あるいは友人、外務省の後輩への手紙という形で、国策捜査や、神学、哲学に対しての著者の思索が本書ではまとめられている。それらは著者のいわゆる「塀の中の知的生活」を総括したアウトプットとも言えるもの。著者の「塀の中の知的生活」は凄まじい。以下、Amazono商品紹介より抜粋。

初回公判まで接見等禁止措置が取られる中で、4畳の独房で紡いだ思索を克明に記す。著者は拘置所で、それまで「腰を据えてしたかったけれども、時間に追われてできなかった」ことに取り組んだ。神学や哲学の古典をじっくりと読み、ドイツ語やラテン語の勉強に励んだ。学術書を中心に約250冊を読破し、原稿用紙5000枚、大学ノート62冊のメモをまとめている。

Amazon.co.jp: 獄中記: 本: 佐藤 優

これほどの「知的生活」を通してまとめられた本著を、通読したとはいえ、今の僕の知識でその内容を消化しきることは難しい。

著者が「国策捜査」と断じる著者自身や鈴木宗男衆院議員の逮捕に関する一連の「事件」についてTVや新聞のニュース程度の知識しか持ち合わせていなかった僕は、恐らく他の多くの「一般人」同様、著者と鈴木宗男衆議議員に対して悪い印象しか持っていなかった。本著を読んでいかに自分がメディアの情報を鵜呑みにし、あちら側の思惑通りになっていたかということに気がついた。この辺りについては、著者の『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて 』のほうがより詳しそうなので、そちらを読んでみることにする。そのあとに、本著をもう一度読んで、著者の思索をより理解したいと思う。

Nikon D80で写真を撮る喜びに浸る

Nikon デジタル一眼レフカメラ D80 AF-S DX 18-135G レンズキット

欲しくて欲しくてたまらないと言いつつ勿体ぶっていたデジタル一眼レフカメラ、Nikon D80をついに(というか、やっと)購入した。

あまり深く考えずにレンズキットを店頭で購入したのだが、レンズについて色々と調べているうちに、レンズ内手ぶれ補正付のNikkorレンズが無性に欲しくなってしまい、結局、レンズキットで本体と一緒に購入したレンズを下取りに出しつつ、Nikon AF-S DX VR Zoom Nikkor ED18-200mm F3.5-5.6G(IF) ニコンDXフォーマット専用を購入してしまった。

銀塩一眼レフカメラを使っていた頃は、手ぶれ補正機能なるものは使ったことはなく*1、手ぶれしないようにシャッターを押す瞬間に息を止めたり、脇を締めて撮ったり、という写真撮影の基本を徹底することで、手振れを極力防いでいた。そんなわけで、カメラ側に手ぶれを補正させるなんていうのは邪道だ、とまで思っていた時期もあるくらい、そもそも手ぶれ補正という機能自体にあまり魅力を感じていなかったのだが、今回購入したこのレンズを使ってみて、考え方が180度変わった。

20070529-DSC_1127

手ぶれ補正すばらしい。しかも、レンズ内手ぶれ補正だと、ファインダーに写る画像にも手ぶれ補正がかかっているので、ただでさえ見やすいD80のファインダーがさらに見やすくなる。このレンズは4段補正というのがカタログ数値になっているが、その数値に偽りはない。

ファインダーの見やすさ、程よく乾いた重厚なシャッター音、グリップ、操作感、どれをとっても一級なD80+VR*2(手ぶれ補正)レンズを相棒とした写真撮影は、ことのほか楽しい。ただ記録したり、いい写真を撮ろうと意気込んだりするのではなく、写真を撮ることそのものに喜びを感じながら写真を撮るこの心地よさ。たまるか。

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読書を控える生活がもうしばらく続きそうだし、写真三昧な日々を送ろうと思っている。ただ、目を酷使しないために読書を控えているのに、デジタル写真をたくさん撮って、それをPCに取り込み、整理・加工して、っていうようなことをやってたら、結局目を疲労させることになるんじゃねーか、っていう突っ込みを自分自身に入れつつ、ほどほどにしなければ。

※本エントリー内で脈絡なく挿入されている写真は、D80で撮影したもの。@London Heathrow Airport。

*1:というか、そんな便利な機能付のカメラは存在していなかった、と思う。

*2:Vibe Reduction