Category Archives: こども英語

何事も志次第でどうとでもなる

 一昨年の1月から昨年の9月頃まで色々と指導していただいていたコーチの方と、朝1時間弱ほどお話してきた。コーチング自体は昨年9月の時点で一旦終了しているのだが、それから今日までの目標達成等の報告をさせていただいた。

 達成できているもの・いないもの、もちろん両方ある。そんななかでも、僕の中では今年から週一で子どもに英語を教え始めるところまできたのが昨年の大きな達成のひとつであり、その運用が今年の大きな目標のひとつだ。

 「子どもに英語を教える」というのは、楽しい面も多いが、大変な部分もすごく多い。子どもへの英語の教え方を学びはしたが、それは「英語を教える」という部分に特化したもので、子ども教育という大きな分野から見たらほんのかけらでしかないということを、実践していくなかで痛感している。子どもに英語を教える、という実践の場があることはとてもいいことで、そこから学べることはプライスレスだけど、それと並行して、「子どもの教育」についてもっと学んでいく必要がある。

 そういうわけで今年は、普段の仕事以外の時間はほとんど全て子ども英語教育、子ども教育全般の実践と学びに心身・時間を注ぎ込んでいる。普段の仕事で海外出張が多くなってきたこともあり、なかなか大変だけど、楽しい。

 今日のコーチの方との話のなかで、色々と貴重なアドバイスも頂戴できた。今後何か自分でやっていく際の資金面をどうしていくか、等々。今までの自分にはない観点だったのでとても参考になった。何事も志次第でどうとでもなる、ということを改めて考えた。まずは「やる」と決めることなのだと。

今一番の課題は

 今年から、こども英語クラスを週一で開催している。生徒のこども達は6名。平日は普段の仕事をしながら、レッスンの準備(レッスンプランとか教材作成とか)を平日夜にやって週末にクラスでこどもに英語を教える、という生活が始まってそろそろ一ヶ月。まだまだ課題が山積みだ。

 色々とある課題のなかでも、今一番の課題は、英語の習得そのものに対してではなく、こどもに何かを教えるという難しさに直面していること。具体的には、レッスン中の態度。好き勝手動いたり話したり、注意しても言うことを聞かなかったり。5~7歳のこども達とはいえ、そして、こども英語の基本は英語を楽しむこと(こども達に英語を楽しんでもらうこと)であるとはいえ、きちんとするところはきちんとしてもらいたいし、させなければならない。

 最初の頃は、そういったことよりも、楽しむこと、英語をとにかくたくさん聞かせることを重要視していたが、ここ最近はそれ以前に、こどもの躾という意味でもレッスン中の態度をよりきちんとさせること、先生の言うことをきちんと聞く子になってもらうこと、ということのほうをより重要だと考えるようになった。それは、レッスン中に好き勝手やられるとレッスンプランがプラン通りに進まず達成目標に届かない、とかそういうレベル以前の問題として認識しているということ。

 なので、向こう何回かのレッスンは、英語の習得よりも、態度指導・躾により注力しようと思っている。それによって、英語の習得に遅れが出ても、それは仕方ないというくらいに割り切っている。なぜ、こどもに英語を教えたいと思ったか、そこに立ち返って考えても、これでいいのだと思っている。

親子で楽しむ、はじめての辞書 こども英辞郎

これ、ほしいかも。

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特に、こども英辞郎オリジナルの絵本に興味津々。

まず、子どもたち自身は「こども英辞郎オリジナルの絵本」と、「400語絵辞書」を使って、「辞書を引くための練習」ができます。

オリジナル絵本は、横浜のS & Sインターナショナル・キンダーガーデンに通う4歳から8歳までの子どもたちが「将来の自分の夢」を書いたもの。大人顔負けの語彙力や表現力にはおどろくものがあります。

絵本の文章内では、辞書を引く練習をしてほしい単語の色わけがされているので、まずは色分けされた文字を辞書で引く練習をしてみましょう。絵本の内容は、付属のCD-ROM内にも音声付きで収録されています。

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子ども英会話教師養成講座(21) ~ 歌・ゲーム・絵カードなどを用いたミニレッスン

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今日は、これまでの集大成として、20~30分のミニレッスン。

レッスン開始のGreetingsから、各種Activity、そしてClosingと、実際のレッスンに近い内容でロールプレイをしました。

今日のミニレッスンは、4月に受けるインストラクター試験(実技)のリハーサルという意味でも、重要なものでした。が、僕は、またまた準備不足でグダグダでした。んん、いかん。試験本番の準備は、もっと念入りにしないと。

ちなみに僕の行ったミニレッスンの流れは以下の通り。

  1. Greetings
  2. Warm up (Hello Songを自分で考えた振りつきで歌う)
  3. Picture Card (Body Parts)
  4. Sing & Dance (Head, Shoulders, Knees and Toes)
  5. TPR Activity (Body Action)
  6. Game (Please Do It)
  7. Closing

これらの構成は、これまでの受講で行った実践をいくつか組み合わせたものです。

対象年齢は、小学校低学年くらいか、もう少し上かな、って感じで。

正直言って、これらの構成云々以前に、Teacher Talkがグダグダで話になりませんでした。受講仲間を子どもと見立ててのレッスンはいつも緊張するので、それもかなり影響しているとはいえ、ちょっとひどすぎでした。凹みますが、明らかに準備不足によるものなので、今度の試験本番に向けては、がっつり準備しなきゃです。

さて、というわけで、昨年10月から受講していた『子ども英会話教師養成講座』も今週が最後のレッスンとなります。来週は、インストラクター資格試験の筆記、再来週に実技試験を行い、それに合格すれば、晴れて子ども英会話教師インストラクター資格取得です。その資格を持っているからと言って、即現場で通用するというわけではありませんが、ひとつの区切りとして捉えようと思います。(合格すればの話だけど。)

【関連】

子ども英会話教師養成講座(20) ~ レッスンプランの立て方(1レッスン・年間プラン)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回のテーマは以下の通り。

  • レッスンプランの立て方(1レッスン)
  • レッスンプランの立て方(年間プラン)

こども英語クラスを運営するにあたり、必要となるのがレッスンプラン。

年間プランはもちろん、1レッスンをどう進めていくのか、タイムテーブルやTeacher Talk等もプラン立てしておくことが必要となります。

レッスンプランの立て方(1レッスン)

1レッスンプランの立て方としてキモとなるのが、言語材料。言語材料とは、定着させたい言葉や言い回しのこと。定着させるためには、復習の機会を多く持ち、反復学習を徹底する。その辺りを踏まえ、前後のレッスンとの関係を意識しながらレッスンプランを立てていくことになります。

また、外国語の習得過程としての4技能(聞く、話す、読む、書く)のバランスも意識する必要があります。

実際にプランを立てる際は、レッスンプラン用のシートに書いていくことになります。英語教室によって、フォーマットは変わってくることもあるかもしれませんが、以下のような内容を網羅しておきます。

  • TIME TABLE
  • TITLE(何をするか?)
  • DIRECTION(具体的な内容)
  • TEACHER TALK(レッスンで先生が使う言葉も考えておく)
  • 言語素材(そのアクティビティーで、何を定着させたいのか、書いておく)
  • NOTE(レッスン後に書いておく。子どもの習得進捗具合、特徴等)

スムーズにレッスンを進めていくためには、どれも重要な要素となります。スムーズにレッスンを進めていくことは、そのまま子どもの英語能力、英語への興味に対して、大きな影響を持つことになるので、レッスンプランは疎かにできないどころか、特に経験が浅いうちは、念入りに作っておくことが大切。

レッスンプランの立て方(年間プラン)

上記で書いたような、レッスンごとのプランも大切ですが、同様に、年間を通してどういうカリキュラムで英語クラスを薦めていくかを計画する年間プランも必要になります。

年間プランを考える際に、こどもの対象年齢も考慮しなければなりませんが、英語の習熟年度も考慮すべき要素となります。例えば、幼稚園から英語クラスに通っている小学校3年生の子と、初めて英語クラスにくる小学校3年生では、年齢は同じでも、この二人を同じレッスン内容のクラスで英語を学ばせるのは、難しいと言えます。

こういったことも踏まえながら、年間レッスンプランを考えていくことになりますが、ここでも(というかこの段階から)言語材料を考慮する必要があります。レッスンのテーマ(GREETINGSやBODY PARTS等)がそのまま言語材料となることもあれば、レッスンのテーマ(素材)は違うけど言語材料は同様、というケースもあります。「What’s this?」「This is ○○.」といったような言語材料を定着させたいというレッスンであれば、テーマ(素材)はなんでもいいというわけです。

考察

レッスンプランと一口に言っても、1レッスン毎のそれにしろ、年間のそれにしろ、ものすごく奥深いな、と感じています。上記に書いてある通り、考えるべきところは大きな視点からディティールまで、多いにあります。書けば書くほど、そしてそのレッスンプランを元に、クラスを運用し、レッスン自体を経験していけばいくほど、レッスンプランは練られていくものだと思います。

とはいえ、先生となるからには、あまりに無理があったり、子どもの言語習得における成長等を無視してプランを立てて、子どもの将来に悪い影響を与えるわけにはいきません。無論、未経験だから、なんてのは言い訳にもなりません。それは子どもや親には関係のないことです。

簡単なことでありませんが、レッスンプランはこども英語クラスの地図やナビゲーターとなるもの。きちんとしたものを書きたいな、と思う次第です。

子ども英会話教師養成講座(19) ~ 手作り教材の作り方(実践)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回のテーマは以下の通り。

  • 手作り教材の作り方(実践)

手作り教材の作り方(実践)

前回の概論で学んだ内容を元に、今日は各自オリジナルの手作り教材を持ち寄って、その教材の作り方を子どもに教えるという形式での実践。

僕が準備した手作り教材は、お弁当(Box Lunch)。たこさんウィンナーとか、おにぎりとか、ナポリタンとか、お弁当の定番メニューを折り紙や毛糸等の素材を使って手作り。これ、奥さんのアイデア。受講生仲間からも好評でした。ありがとう > 奥さん。

受講生仲間が準備してきた手作り教材は以下の通り。

  • Jerry Fish (くらげ)
  • Face Mask (お面)
  • Dice (サイコロ)
  • Doll Festival (ひな祭り)

それぞれ、折り紙や牛乳パック、画用紙を用いて、楽しい手作り教材を作っていました。今回もとても参考になりました。

さて、こういった手作り教材をクラスで用いる際は、大抵の場合、いくつかサンプルを先生が作ってみせてあげることになります。大事なのは、いかに子どもを飽きさせず、分かり易く、説明するかというところ。特に注意すべきなのは、こちらから一方的に説明するのではなく、子ども達の英語レベルに応じて、「コレなーんだ?」とか、聞いて子どもとのインタラクティブなやり取りを欠かさないこと。

あと注意することは、正しい英語を使うことは当然として、なるべく明るい声で話すということ。僕もなるべく明るくはっきりと話すように意識してはいるのですが、この講座での実践は緊張するので、どうしても早口でもごもごと話してしまいがちです。おかあさんといっしょのお兄さんみたいに、元気ににこやかに一オクターブ高く明かるい声で話せるようにならないと、です。基本的に子どもは好きなので、緊張が解けて、僕自身もっと楽しめれば、自然と近づいていくとは思っていますが。あとは、慣れ、ですね。きっと。

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にほんごであそぼ

朝8時からNHK教育テレビで放映しているにほんごであそぼが、言語教育という観点から素晴らしいと思った、という話。

4歳から小学校低学年くらいの子どもを対象に制作しています。番組を通して、日本語の豊かな表現に楽しく遊びながら慣れ親しみ、『日本語感覚』を自然に感じ、身につけてもらうことをねらいとしています。それが、コミュニケーション能力や自己表現力のベースとなると考えているからです。狂言の「型」など日本の伝統芸能の方法論を取り入れつつ、子ども番組ならではの演出も最大限に活かした、ユニークな「言語バラエティ番組」です。また、方言を取り入れて、生きた日本語の「広がり」を子どもたちに感じてもらいたいと考えています。

KIDS WORLD : 番組紹介 : にほんごであそぼ

一度見てもらうとよく分かるが、日本語感覚を自然に身に付けるために非常によく練られていて、大人でも参考になる。これらのプログラムは、そのままこども英語教育の現場にも応用が効きそうだ。

先日見ていて特に感銘を受けたのが、あずましいという、ある地方の方言を紹介している部分。

山の中の温泉らしきものに、あずましいという言葉の一字ずつが、「あずましい~。」なんて言いながら、順番に浸かっていって、最後にみんな(あ、ず、ま、し、い)で一緒にもう一度「あずましい~。」って気持ち良さそうに言う、というもの。

これを見ると、あずましいという方言は、何か気持ちいいときに使うんだな、ということがよく分かる。そして特に素晴らしいと思ったのが、番組では『「あずましい」という方言は「気持ちいい」という意味です』といった説明が一切ないところ。そういう説明なしに、こういった感覚だけで意味を身に付けることができるように考えられている。こどもに英語を教える際にも、こういう方法が一番効果があり、この単語の意味は○○だよ、なんていうことを言うだけでは子どもに定着させることは難しい。

こんな風に、にほんごであそぼには、こども英語教育の観点からもヒントが盛りだくさん。これから欠かさず見たい番組のひとつだ。

ピタゴラスイッチといいにほんごであそぼといい、朝のNHK教育テレビは、こども教育のヒントやアイデアの宝庫だな、ということに今更ながら気付いた次第。

ちなみに、あずましいは北海道の方言らしい。

あずましい(落ち着く、居心地が良い、せいせいする、素晴らしい)空間的・身体的安堵感を意味する。否定形の「あずましくない」もよく使われる。

千葉ロッテの平下晃司の応援歌の「素晴らしい平下」というフレーズは、札幌ドームをはじめとする北海道内限定で「あずましい平下」となっている。

北海道方言 – Wikipedia

子ども英会話教師養成講座(18) ~ 赤ちゃんからの英語教育(幼児に英語を教えるには)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回のテーマは以下の通り。

  • 赤ちゃんからの英語教育(幼児に英語を教えるには)

赤ちゃんからの英語教育(幼児に英語を教えるには)

こども英語せんせいの仕事は、読んで字のごとく、子どもに英語を教えることです。ただ、「子ども」と一口に言っても、年齢によって言語発達の段階は異なってきます。僕達が教えるのは、第二言語としての英語になるのですが、第一言語としての英語の発達段階について、理解しておくことは非常に重要になります。

このような言語発達については、これまでの講座のなかでも少し学んできていますが、今回のクラスでは、それらを補完しつつ、より突っ込んだ内容を学習。

特にキーとなるのは、第一言語としての英語の発達段階。英語を第一言語とする子どもは、以下のような段階を踏んで、言語を習得していきます。

  1. Cooing
  2. Babbling (6ヶ月頃まで)
  3. The one-word stage (1歳から1歳6ヶ月)
  4. The two-word stage (2歳頃まで)
  5. Telegraphic speech stage (2歳から3歳)

ここでは各Stageの詳細については書きませんが、この段階は英語に限ったものではなく、全ての言語に当てはまると思います。大切なのは、こういう段階を踏んで、子どもの言語は発達していく、というのを理解しておくこと。第一言語、つまり母国語の発達においてもこういった段階を踏むのだから、第二言語として英語を教えていく僕達こども英語教師が、この言語発達の原則を無視するわけにはいかないのです。というか、深く、知っておく必要があります。

また、講座では、「母語(第二言語)と第二言語との関わり」として、最近話題にもなっている、子どもへの英語教育の有無についても触れました。僕のスタンスとしては、こども英語先生の勉強をしていることを差し引いても、子どもに英語を教えることの意味・意義は大いにあると考えています。ただ、だからといって、母語を疎かにしていいわけはなく、母語が全ての習得言語の基盤となるというのが原則である、と考えます。この考え方について、今回の講座で配られたアジェンダに興味深い引用が紹介されていたので、ここでさらに引用させてもらいます。

「言葉は己の考えを伝える手段であるだけでなく、ものを考える手段でもある。生まれてから八~十歳までのあいだに言語中枢の基礎がほぼ完成する。(中略) どんな外国語も、最初の言語である母国語以上に巧くなることは絶対にない。日本語が下手な日本人は、それよりもさらに下手にしか英語もフランス語も身につかない。言語中枢の基盤ができていないからだ。親の役目は、わが子になるべく早く英語を習得させることではなく、しっかりと日本語能力をつけてやることだ。」

真夜中の太陽(米原万里 著)

言語発達において、何より重要な役割を果たすのは、やはり親ということになります。子どもに英語を教えたり、小さい頃から英語に触れさせる、というのは意味のあることではありますが、親による母語の言語能力開発が何より重要で全ての基本となる、ということです。これは、だからといって肩を張る必要はなく、親として当然の愛情を注いで、子どもに接していれば、おのずと子どもの言語能力は発達していくものだと、個人的には信じています。

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真夜中の太陽

真夜中の太陽

子ども英会話教師養成講座(17) ~ 手作り教材の作り方(概論) / ゲームによる教授法(実践)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回のテーマは以下の通り。

  • 手作り教材の作り方(概論)
  • ゲームによる教授法(実践)

手作り教材の作り方(概論)

子どもを相手にする、こども英語教室では、子どもの集中力や興味をいかに持続されるかが、大きなポイントとなります。英語教授法をいくら学んでも、子どもの心をガシッと掴んで離さない術を持っていなければ、最大限有効活用することはできません。

手作り教材をクラスで活用するのも、何かを手作りすることそのものに意味を置くのではなく(意味がないとは言いませんが)、いかに子どもがクラスを楽しめるか、という点において意味が為してくるわけです。

極端にいえば、手作り教材は何でもいいと言えますが、とはいえ、やはり子どもの興味をひき楽しんでもらうためには、様々工夫が必要になります。

例えば、みんなに同じものを作らせると、上手下手が出てきてしまったりするので、好きなものを作らせるとか。かといって、好きなものを作っていいとなると、手が動かない子どもも出てくるだろうから、数種類の見本を作っておくとか。こういった工夫は不可欠。

今回のクラスでは、講師の先生の手作り教材の見本をもとに、受講生それぞれが思い思いの手作り品を作りました。紙コップや、紙皿等、素材はごくありふれたものですが、アイデア次第で色々なものが出来上がります。久々に図画工作をして、何か楽しい気分になりました。

再来週は、手作り教材の作り方「実践編」です。何か手作り教材を考えてきて、それを子ども達と一緒に作るという場面を想定したロールプレイ。何を作ろうか、考え中・・・。

ゲームによる教授法(実践)

先週のゲームによる教授法(概論)を参考に、実践を行いました。みんな様々なアイデアのゲームを考えてきていて、参考になります。

僕は、出来るだけシンプルなゲームを、と思って準備しました。他のメンバーに較べて、大分シンプルなものになりましたが、シンプルなだけに、どんな場面でも応用がきくのでは、と思います。

僕以外のメンバーが用意してきたゲームは身体を動かすものが多く、生徒役をやった僕自身もとても楽しめました。子どももきっと楽しむでしょうね。身体を動かすクラス・アクティビティというのは、ゲームに限らず、こども英語クラスレッスンを行ううえで、キーとなりそうです。

ゲームによる教授法というのは非常に効果があることは実感しましたが、子どもの年齢やレベルによって、選ぶゲームや進め方は変わってきます。そして実際にゲームを行うその瞬間よりも、ゲーム選びや進め方を考えるという準備に費やす時間や努力のほうが重要になってくる、それを改めて実感しました。

子ども英会話教師養成講座(16) ~ ゲームによる教授法(概論) / TPRと非言語コミュニケーション(実践)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回のテーマは以下の通り。

  • ゲームによる教授法(概論)
  • TPRと非言語コミュニケーション(実践)

ゲームによる教授法(概論)

子ども英語教室のクラスでは、ゲームによる教授法というのが、ひとつのキーファクターとなります。言うまでもなく、僕らが学校の授業で勉強してきたようなやり方は、子ども英語教室では意味を為しません。というか、子どもがついてきません。

英語教室でゲームを使う意味は、

  • 子どもの集中力を高める
  • 楽しみながら英語を覚える(というか慣れる)

という辺りに集約されますが、忘れてはならないことがひとつ。

それは、「ゲーム自体が目的ではない」ということ。では、ゲームを使う目的は何かというと、「単語やフレーズを定着させるため」と言えます。

ただ、子どもを楽しませるためにゲームをするのであれば、それはどんなゲームでもいいわけで、そういうゲームを子ども英語教室という場で行う意味は、ほとんどありません。ゲームをクラスで行う場合は必ず「この単語・フレーズを定着させるため」という明確で具体的な目的をもって行う必要があります。

これは非常に重要なこと。そういう目的をしっかりと持ってゲームをクラスで活用するのと、ただ子どもに楽しんでもらうためにゲームを活用するのとでは、全く意味が違ってきます。

個人的には、子ども英語教室の最大の存在意義は、子どもに英語とは楽しいものと思ってもらうため、言い換えると、子どもから英語に対する恐怖心を将来にわたって取り払うため、つまり、英語は楽しくてしかもチョロイ、と思ってもらうため、と考えているので、ゲームを使う目的が「英語を楽しんでもらうため」というのでも構わないと思っています。

と思っていましたが、ちょっと考えが変わりました。「英語を楽しんでもらうため」という目的は当然存在していて、さらにそれに「この単語・フレーズを定着させるため」ということに、よりゲームを活用する意味が高まる、と言えるのではと今は思います。

それにしても、これこそ言うは易し、行うは難し。楽しみながら、英語を定着させる。んん、難易度たけー。

そして、来週はゲームによる教授法の実践です。鋭意準備せねば。

TPRと非言語コミュニケーション(実践)

TPRを用いたミニレッスン実践。

僕は、奥さんに作ってもらった編みぐるみを使って、「Simon Says」というTPRでよく使われるゲームを応用した「Please Do It!」というゲームを実践。

「Simon Says」を「Please」で行うというアイデアは、こちらのサイトを参考にしました。

Simon Says のゲームを聞いたことがあるでしょうね。先生”Simon says Stand up”というと子供は立ちます。先生は”simon says”なしで”stand up”というと子供は立ったらだめです。聴くことのいい練習ですが、”Simon says ○○”は日常会話では使いません。 ですので、その代わりにPleaseを使えばいいです。たとえば、先生が”Sit down please”というと子供は座ります。”Please”がないと座ったらだめです!これで、 もっと便利な英語が習え、丁寧ですのでマナーも習えます!

ATW

「Simon Says」のルールは、上記にも書かれていますが、実際やってみると結構燃えます。TPRを用いて、Body PartsやFace Parts、Body Action等を定着させたい場合に、特に有効なゲームと言えます。

「Simon Says」を「Please」と置き換えるのは、非常にいいアイデアですね。「Please」と「Don’t」を使う、というのもアリかもしれません。

大切なのは、「Simon Says」を使えるくらいになるまでのプロセス、ですね。いきなり「Simon Says」は当然出来なくて、あくまでそれまで学習してきたことを定着したりレビューしたりするために使われるゲームとなります。「Simon Says」に辿り着くためには、どんなレッスンプランを立てるべきか、対象年齢は?等々、考えるべきことはたくさんあります。

実際のクラスで行われるゲームやアクティビティだけ見てると楽しそうに見えます。ですが、クラスルームという長くても50分程度の舞台を完璧に演出してエンジョイしてもらうためには、レッスンプランの策定やレッスン教材の作成、準備等、クラスルームという舞台を成功させるためにやらなければならないことは山ほどあります。

こども英語せんせいという仕事の奥深さを、改めて思い知らされました。

まだまだ、舞台に立つには修行が必要です。精進せねば。