子ども英会話教師養成講座(16) ~ ゲームによる教授法(概論) / TPRと非言語コミュニケーション(実践)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回のテーマは以下の通り。

  • ゲームによる教授法(概論)
  • TPRと非言語コミュニケーション(実践)

ゲームによる教授法(概論)

子ども英語教室のクラスでは、ゲームによる教授法というのが、ひとつのキーファクターとなります。言うまでもなく、僕らが学校の授業で勉強してきたようなやり方は、子ども英語教室では意味を為しません。というか、子どもがついてきません。

英語教室でゲームを使う意味は、

  • 子どもの集中力を高める
  • 楽しみながら英語を覚える(というか慣れる)

という辺りに集約されますが、忘れてはならないことがひとつ。

それは、「ゲーム自体が目的ではない」ということ。では、ゲームを使う目的は何かというと、「単語やフレーズを定着させるため」と言えます。

ただ、子どもを楽しませるためにゲームをするのであれば、それはどんなゲームでもいいわけで、そういうゲームを子ども英語教室という場で行う意味は、ほとんどありません。ゲームをクラスで行う場合は必ず「この単語・フレーズを定着させるため」という明確で具体的な目的をもって行う必要があります。

これは非常に重要なこと。そういう目的をしっかりと持ってゲームをクラスで活用するのと、ただ子どもに楽しんでもらうためにゲームを活用するのとでは、全く意味が違ってきます。

個人的には、子ども英語教室の最大の存在意義は、子どもに英語とは楽しいものと思ってもらうため、言い換えると、子どもから英語に対する恐怖心を将来にわたって取り払うため、つまり、英語は楽しくてしかもチョロイ、と思ってもらうため、と考えているので、ゲームを使う目的が「英語を楽しんでもらうため」というのでも構わないと思っています。

と思っていましたが、ちょっと考えが変わりました。「英語を楽しんでもらうため」という目的は当然存在していて、さらにそれに「この単語・フレーズを定着させるため」ということに、よりゲームを活用する意味が高まる、と言えるのではと今は思います。

それにしても、これこそ言うは易し、行うは難し。楽しみながら、英語を定着させる。んん、難易度たけー。

そして、来週はゲームによる教授法の実践です。鋭意準備せねば。

TPRと非言語コミュニケーション(実践)

TPRを用いたミニレッスン実践。

僕は、奥さんに作ってもらった編みぐるみを使って、「Simon Says」というTPRでよく使われるゲームを応用した「Please Do It!」というゲームを実践。

「Simon Says」を「Please」で行うというアイデアは、こちらのサイトを参考にしました。

Simon Says のゲームを聞いたことがあるでしょうね。先生”Simon says Stand up”というと子供は立ちます。先生は”simon says”なしで”stand up”というと子供は立ったらだめです。聴くことのいい練習ですが、”Simon says ○○”は日常会話では使いません。 ですので、その代わりにPleaseを使えばいいです。たとえば、先生が”Sit down please”というと子供は座ります。”Please”がないと座ったらだめです!これで、 もっと便利な英語が習え、丁寧ですのでマナーも習えます!

ATW

「Simon Says」のルールは、上記にも書かれていますが、実際やってみると結構燃えます。TPRを用いて、Body PartsやFace Parts、Body Action等を定着させたい場合に、特に有効なゲームと言えます。

「Simon Says」を「Please」と置き換えるのは、非常にいいアイデアですね。「Please」と「Don’t」を使う、というのもアリかもしれません。

大切なのは、「Simon Says」を使えるくらいになるまでのプロセス、ですね。いきなり「Simon Says」は当然出来なくて、あくまでそれまで学習してきたことを定着したりレビューしたりするために使われるゲームとなります。「Simon Says」に辿り着くためには、どんなレッスンプランを立てるべきか、対象年齢は?等々、考えるべきことはたくさんあります。

実際のクラスで行われるゲームやアクティビティだけ見てると楽しそうに見えます。ですが、クラスルームという長くても50分程度の舞台を完璧に演出してエンジョイしてもらうためには、レッスンプランの策定やレッスン教材の作成、準備等、クラスルームという舞台を成功させるためにやらなければならないことは山ほどあります。

こども英語せんせいという仕事の奥深さを、改めて思い知らされました。

まだまだ、舞台に立つには修行が必要です。精進せねば。

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