子ども英会話教師養成講座(20) ~ レッスンプランの立て方(1レッスン・年間プラン)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回のテーマは以下の通り。

  • レッスンプランの立て方(1レッスン)
  • レッスンプランの立て方(年間プラン)

こども英語クラスを運営するにあたり、必要となるのがレッスンプラン。

年間プランはもちろん、1レッスンをどう進めていくのか、タイムテーブルやTeacher Talk等もプラン立てしておくことが必要となります。

レッスンプランの立て方(1レッスン)

1レッスンプランの立て方としてキモとなるのが、言語材料。言語材料とは、定着させたい言葉や言い回しのこと。定着させるためには、復習の機会を多く持ち、反復学習を徹底する。その辺りを踏まえ、前後のレッスンとの関係を意識しながらレッスンプランを立てていくことになります。

また、外国語の習得過程としての4技能(聞く、話す、読む、書く)のバランスも意識する必要があります。

実際にプランを立てる際は、レッスンプラン用のシートに書いていくことになります。英語教室によって、フォーマットは変わってくることもあるかもしれませんが、以下のような内容を網羅しておきます。

  • TIME TABLE
  • TITLE(何をするか?)
  • DIRECTION(具体的な内容)
  • TEACHER TALK(レッスンで先生が使う言葉も考えておく)
  • 言語素材(そのアクティビティーで、何を定着させたいのか、書いておく)
  • NOTE(レッスン後に書いておく。子どもの習得進捗具合、特徴等)

スムーズにレッスンを進めていくためには、どれも重要な要素となります。スムーズにレッスンを進めていくことは、そのまま子どもの英語能力、英語への興味に対して、大きな影響を持つことになるので、レッスンプランは疎かにできないどころか、特に経験が浅いうちは、念入りに作っておくことが大切。

レッスンプランの立て方(年間プラン)

上記で書いたような、レッスンごとのプランも大切ですが、同様に、年間を通してどういうカリキュラムで英語クラスを薦めていくかを計画する年間プランも必要になります。

年間プランを考える際に、こどもの対象年齢も考慮しなければなりませんが、英語の習熟年度も考慮すべき要素となります。例えば、幼稚園から英語クラスに通っている小学校3年生の子と、初めて英語クラスにくる小学校3年生では、年齢は同じでも、この二人を同じレッスン内容のクラスで英語を学ばせるのは、難しいと言えます。

こういったことも踏まえながら、年間レッスンプランを考えていくことになりますが、ここでも(というかこの段階から)言語材料を考慮する必要があります。レッスンのテーマ(GREETINGSやBODY PARTS等)がそのまま言語材料となることもあれば、レッスンのテーマ(素材)は違うけど言語材料は同様、というケースもあります。「What’s this?」「This is ○○.」といったような言語材料を定着させたいというレッスンであれば、テーマ(素材)はなんでもいいというわけです。

考察

レッスンプランと一口に言っても、1レッスン毎のそれにしろ、年間のそれにしろ、ものすごく奥深いな、と感じています。上記に書いてある通り、考えるべきところは大きな視点からディティールまで、多いにあります。書けば書くほど、そしてそのレッスンプランを元に、クラスを運用し、レッスン自体を経験していけばいくほど、レッスンプランは練られていくものだと思います。

とはいえ、先生となるからには、あまりに無理があったり、子どもの言語習得における成長等を無視してプランを立てて、子どもの将来に悪い影響を与えるわけにはいきません。無論、未経験だから、なんてのは言い訳にもなりません。それは子どもや親には関係のないことです。

簡単なことでありませんが、レッスンプランはこども英語クラスの地図やナビゲーターとなるもの。きちんとしたものを書きたいな、と思う次第です。

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