カリスマ体育教師の常勝教育 by 原田隆史

カリスマ体育教師の常勝教育
原田 隆史
日経BP社 (2003/10/16)
売り上げランキング: 3,864

「お前の敵は誰か?」
「私です」
「よっしゃそうや。自分と戦うんや。裏表なくさぼったらいかんのやで。そのことの積み重ねが日本一になるんや」
 そういうと生徒はニッコリします。(P.162)

すごい本に出会ってしまいました。


本著の著者、原田先生はこんな方です。

出版社/著者からの内容紹介
大阪の荒れた公立中学から7年間で13回もの陸上日本一を生んだカリスマ体育教師・原田隆史。驚異的な勝利の裏には、「ち密な目標設定」「マジメを教える態度 教育」「できることの継続」からなる独自の「心づくり指導」がありました。原田式指導は、教育者だけでなく企業経営者にも熱烈に受け入れられ、大手外食チェーンなどでは、社員のやる気創造に劇的な成果を生んでいます。本書はその方法論を子どもたちへの指導や企業研修などのエピソードを織り交ぜながらまとめたもの。
子育ての指針となるだけでなく、部下の人材育成、やる気創造に悩むマネジャーや 経営者にも是非おすすめしたい一冊です。
Amazonのレビューより抜粋

このように、本著では「心を作る」ことで目標を達成する方法論が紹介されています。有無を言わさず、一読をお勧めします。本当に。昨年末に購入して、2006年元旦に読んだのですが、思いっきり身と心が引き締まりました。
なかでも個人的に響いた点が冒頭の「敵は自分」というくだりです。
皿洗いでも何でもいい。できることを例外を認めず休まず継続する。自分に負けずにやり切ることが心を強くする、と原田先生はおっしゃいます。全くもって、その通りだと思います。すぐに例外を認めて甘えてしまう僕は自分に完全に負けていました。敵はほかでもない、自分。自分に勝とうとする意識。そこには終りのない成長があります。
もうひとつ、響いた点が「態度教育」。

 しつけに加えて、普段から清掃活動やボランティアにも取り組みます。社会の一員であることを強く自覚すれば、周囲の人々への感謝の心、他人を助け、思いやる気持ちがわいてくるようになります。そのときの心は澄んでいます。
 生徒は、心がきれいになるほど、素直に教えを聞き入れて真剣にやろうという気持ちになります。すると心のコップ、人間の器も次第に大きくなり、さまざまな能力、パフォーマンスが高まります。(P.99)

目標設定をして行動を起こす前にまず心がけること。それがまず「心をきれいに」することである、と原田先生はおっしゃいます。本著でも紹介されていますが、イチローも大事なのは技術よりも感謝の気持ちを持って道具を大切にすること、と言っています。態度を正し、周囲への感謝の気持ち・思いやりを忘れない。確かに、目標を達成して成功している人って、態度が悪い、とか、だらけてる、とかいうイメージがあまりないものです。そういう人たちは背筋をスッと伸ばし、キリッと心が立っているイメージが個人的にはあります。靴を揃える、とかそういったところからで良いので普段の生活のなかでもキリッと、そして、日々学びを与えてくれる情報源(本、メルマガ、ブログ、ニュース、等々)や、周りの人達への感謝の気持ちを常に持ちたいと思います。
しつこいようですが、本著、本当に良いです。ここでは紹介しませんでしたが、目標設定の仕方等も非常に参考になります。是非、ご一読を。

カリスマ体育教師の常勝教育
原田 隆史
日経BP社 (2003/10/16)
売り上げランキング: 3,864

【参考】
» 原田隆史公式ホームページ

3 thoughts on “カリスマ体育教師の常勝教育 by 原田隆史

  1. 俣野 成敏

    私も初めてこの本を読んだ時、強烈な印象を受けました。
    志と実行という点において、学校行事もビジネスも何の違いもないということなのでしょうね。

  2. heyday

    俣野さん、
    コメントありがとうございます。
    > 志と実行という点において、学校行事もビジネスも何の違いもないということなのでしょうね。
    まさにその通りですね。
    そして、自らが「志と実行」を実践していくことが第一、ですね。本当に身が引き締まる本です。

  3. Biz-Surf!

    原田隆史氏講演会

    あの、 “8万部突破!普通の子が一番になる。現役教師・ビジネスマンに贈る、 心を…

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