Category Archives: English

英語の音中心のレッスン

4月から2009年度のこども英語クラスがスタートした。

といっても、参加する子ども達は昨年度からほとんど変わっていない。年下クラスに一人新しい子が入ったので、これまで1年以上英語を習ってきたメンバーとの差を埋めつつ、いかにクラス全員にとって内容のあるレッスンにするか、頭を悩ませている。こども英語クラスを始めてから試行錯誤が終わることはない。

2009年度のレッスンからは、「英語の音」の学習・練習を第一の目標とした。これまでのレッスンでは、英単語や英会話を少しずつ導入し、どちらかというと「英語の音」よりも、英語の知識のようなものを中心に学んでいった。発音は、あまり厳しくしすぎると子ども達が飽きてしまうかな、という心配もあり、多少違った発音をしていても、あまり注意していなかった。

が、今年の始めに読んだなんで英語やるの(中津燎子)を読んで、考え方・方針を180度変えた。これまでもフォニックスを取り入れながら、それぞれのアルファベットが持つ「音」を意識するようなレッスンを行ってはきたが、今後はレッスン内容のほとんどを「英語の音」習得に当て、単語や英会話は二の次に置くようにした。ちょうど、韓国のJY Booksが出している『Phonics in Reading』というフォニックスのテキストとしては最高のものを洋書絵本専門 スタジオ・ドリームで紹介してもらったので、それをメインのレッスンテキストにして、とにかく英語の音を体に染み込ませるということを目標として、レッスンプラン・カリキュラム(といってもものすごくざっくりとしたものだけど)を組み立てた。

といった方針の転換を背景に、2009年度レッスンが始まったが、思ったよりも難しく、これまでよりもチャレンジングなレッスンだな、というのがこれまでのところの感想。「チャレンジング」というのは、僕にとっても子ども達にとっても。「英語の音の習得」をレッスンの中心におく、というのは、ある意味で誤魔化しがきかないというか、多少の英単語や英会話のフレーズを覚えて喜んでいるのとは、全く別のレベルの話だ。

なんだか取りとめのない話になってきてしまったので、一旦ここらでストップ。続く。

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Jinglishの限界を痛感したメルボルン出張

R0010692 20日間近い予定だったメルボルン出張が、プロジェクトのスケジュール変更で1週間ほど短縮となり、昨日帰国した。

今回の出張で、これまでにないほどに痛感したのが、英語力不足。特に、Jinglish(Japanese English)特有のくせが抜けてないと、こっちが言っていることが通じない、という場面が何度もあった。

「Sydney」を日本語と同じように「シドニー」と言っても通じない。「Sydney」の真ん中にある「d」という音が日本語にはないからだ。「d」を「ド」と言わずに、がんばって「ドゥ」と言っても、なかなか通じなかったりして、「ド」を「ドゥ」にすればいいというような単純なものではないということを痛烈に体感。

今運用しているこども英語クラスでは、4月からフォニックスを中心としたテキストを使っていく予定だが、僕自身、もっとフォニックスの勉強・特訓が必要だ。

なんで英語やるの』では、このあたりの英語の音の習得に関して、とても興味深い内容が載っていて、今じっくりと読んでいるところ。この本は、こども英語クラスの運用に対する心構えや方針を強く揺さぶる内容となっていて、今後のこども英語クラスの在り方、カリキュラム、子ども・親との接し方に強い影響を与えてくれそうだ。

英語回路を作り込む

今年の英語学習のテーマは「英語回路を作り込む」。これまで、仕事の現場で覚えてきただけのブロークンな英語を改善し、自分のなかにきちんとした英語回路を持たせ、表面的だけではなく、しっかりと底上げされた英語力を持つことを目指す。

参考にしているテキストはこちら。

英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法
英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

今は、音読パッケージと瞬間英作文を並行してやっている。一日に両方やるとなると、それなりのボリューム・時間を投資することになるが、このくらいのことをやらないと、本当の英語力は身につかないもの。この辺りの基本をしっかりとやりこんで、「英語回路」を自分のなかに作りこめば、それは一生モノだから、投資・努力するだけの価値はある。

高校の英語授業を英語で指導する?無理無理。

高校の英語の先生たちの中には、頭を抱える人も少なくないだろう。

「英語の授業は英語で指導することを基本とする」

13年度から全面的に実施される高校の学習指導要領案が公表され、初めてそんな一節が入ったのだ。

指導要領は、文部科学省が小学校から高校までの学年ごとに教える内容や時間数を定めたものだ。ほぼ10年ごとに改訂されている。

それにしてもreally(本当)?と、いいたくなるお達しである。asahi.com(朝日新聞社):社説

いやあ、これは厳しい。というか、難しいんじゃないかな。この記事のなかでも書いてあるとおり、英会話教室のような会話等のレッスンは英語オンリーで何とかいけるとしても、文法の説明等を高校の英語教師ができるとは思えないし、できたとしても文法の説明を英語でされても生徒たちが理解することは出来ないんじゃないかなと思うのだけど。

中学校から英語の授業が始まって、高校までで合計6年間、大学でも英語の授業を受けるとしたら、10年近く英語の授業を受けているのに、英語が全然話せない日本人が多いというこの現状を打破するために、今回のようなお達しになったのなかとは想像するけど、いくらなんでも「英語の授業は英語で指導することを基本とする」というのは無理がありすぎる。というか、方向性がずれすぎ。

現実的な解として考えられるのは、文法を中心としたこれまでの英語の授業は継続して、それ以外にリスニング・スピーキングに特化した授業を設けるということくらい。それもなるべく多くの時間を、リスニング・スピーキングに当てることが重要。

と書いているうちに、最近読んだ英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法 を高校の授業で3年間みっちりやればそれでいいんじゃないかなとと思ったりもした。この本に書いてある内容を素直に実行していけば、英語話せるようになれると思う。本当に。

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絵本読み聞かせは楽しい

今回のレッスンでは、以下絵本の読み聞かせを行った。こども英語クラスのレッスンで、時々絵本の読み聞かせのみレッスンを行うのだが、これがまた楽しい。4回のレッスン毎、とかもっと計画的に盛り込んでいってもいいのかもしれない。

Happy Dog, Sad Dog
Happy Dog, Sad Dog

「Happy Dog」「Sad Dog」、「Big Dog」「Little Dog」といった反対語を分かりやすくてカラフルな絵とともに繰り返す絵本。読み聞かせたあとに、「What the color of “Happy Dog”?」や「What dogs with Green? 」のようなクイズを行うと盛り上がるし、真剣に内容を聞こうとする。

Hug
Hug

これは大人でも泣ける絵本。内容ももちろん、登場する動物の絵がダイナミックで楽しめる。

WWDC 2008 Keynoteは、全編見る価値あり

iPhone 3G, iPhone 2.0, iPhone SDK, App Store そしてMobileMeと、内容盛りだくさんのWWDC 2008 Keynoteを、Appleの本家サイトで全編見ることができる。

1時間40分近くある、このKeynote。今日は出社して即ぶっ続けで見てしまった(←仕事しろ。)。いや面白い。仕事そっちのけで見た価値があった。人を惹き付けるプレゼンってこうやるんだな、と大変勉強になる。

iPhone 3G関連のニュースを見たという人は多いと思うけど、時間を取って是非Keynoteを見ることをお勧めします。Steve JobsがどれだけiPhone 3Gに自信を持っているか、伝わってきますよ。Engadgetのまとめ記事(参照)にほぼ完璧なトランススクリプトが掲載されているので、そちらも参考に。

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Duo 3.0

DUO 3.0

年に1度か2度、自分の英語レベルを測るモノサシとしてTOEICを受けている。今年は6月に受けた。1年前に受けたときは初の800点越えで820点だったが、今回を去年を少し上まり、845点。いつものことだが、TOEICの「点を取るための」勉強をしないで受けてこの点数というのは、悪くないのではと思う。

TOEICの結果だけ見ると、英語が結構出来る部類に入るのだろう。だが、僕の場合、仕事のなかで自然と英語を覚えてきていて、実際に仕事で英語を使ってはいるのだが、文法や発音の基礎がなってなく、何よりボキャブラリーが少ない。文章のなかで重要となる単語以外は、多少分からない単語が存在していたとしても、それらを飛ばして読んでも文章の大意をつかむことだできるのだが、その「重要となる単語」を知らないことが非常に多い。英語の基礎力がないままに、現場で必要に迫られて鍛えられてきた「サバイバル英語」の限界がこの辺りなんだろうなと思う。

というわけで、その限界を超えるために、英語の基礎力をがっちりと構築しよう、と思い立ったのである。そして、何はともあれボキャブラリーをもっと増やしていこう、と手に取ったのが本書。内容は、以下の通り。

現代英語の重要単語1600+熟語1000を重複なしで560本の基本例文に凝縮。標準レベルの単語集+熟語集1 冊分の熟語が完全にマスターできます。
Amazon.co.jp: Duo 3.0: 本: 鈴木 陽一

本著には、別売りの『DUO 3.0 CD復習用 (3)』というCDもある。Amazonのレビューや、その他の英語学習サイトを見ると、この復習用CDを用いることで、さらに本書の効果があがるという意見が多い。確かに、このCDを繰り返し毎日聞いているだけでも、かなりの効果が期待できそうだ。

ひとつの教材のみを繰り返し繰り返しやる、というのが、英語に限らず僕の学習スタイルには向いているようだ。これで、壁を越えていくことにする。

スティーブ・ジョブスのスタンフォード大学卒業式スピーチ音声ファイル

Stay hungry, Stay foolish」で締めくくられる、スティーブ・ジョブス(Apple Inc. CEO )のスタンフォード大学2005年卒業式でのスピーチ音声ファイルを英語学習で使うためにダウンロードしようと調べてみた。

スピーチの音声ファイルは、他でもないスタンフォード大学のiTuens用サイトから、無料でダウンロードできる。

ダウンロード方法

  1. スタンフォード大学のiTuens用サイトにアクセス ⇒ Stanford on iTunes U
  2. Open Stanford on iTuens Uをクリック
  3. 自動的にiTunesが立ち上がり、スタンフォード大学のiTuens用サイトに接続する
  4. メインメニュー右側の「TOP DOWNLOADS」にSteve Jobs’ 2005 Commencement Addressがあれば、それをクリック。なければ、「CATEGORIES」から、Campus Life > Commencementとブラウズする
  5. リストにあるSteve Jobs’ 2005 Commencement Addressの「入手」ボタンをクリック → ダウンロード開始

スクリプトもついでに入手

このスピーチのスクリプトもスタンフォード大学のサイトに掲載されている。

Enjoy!

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動画はこちら(on YouTube)

Scrabble!

同僚から転送されてきた、英単語もろもろスクラブル(アルファベット並び替え)集。これは面白い。

  • DORMITORYDIRTY ROOM
  • PRESBYTERIANBEST IN PRAYER
  • ASTRONOMERMOON STARER
  • DESPERATIONA ROPE ENDS IT
  • THE EYESTHEY SEE
  • GEORGE BUSHHE BUGS GORE
  • THE MORSE CODEHERE COME DOTS
  • SLOT MACHINESCASH LOST IN ME
  • ANIMOSITYIS NO AMITY
  • ELECTION RESULTSLIES – LET’S RECOUNT
  • SNOOZE ALARMSALAS! NO MORE Z ‘S
  • A DECIMAL POINTIM A DOT IN PLACE
  • THE EARTHQUAKESTHAT QUEER SHAKE
  • ELEVEN PLUS TWOTWELVE PLUS ONE

ちなみにスクラブルというのは、与えられたアルファベットから単語を作成するパズルゲーム。

ScrabbleでGoogle検索したら、P O P * P O Pで、面白いサイトが紹介されていた。

何回かトライしてみたけど、これがなかなか難しい。英単語の学習+頭の体操にもってこい。楽しい。英単語の奥深さを思い知る。

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蛇足だけど、ダ・ヴィンチ・コードでもスクラブル(アルファベット並び替え)が重要な暗号として登場している。

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉 ダ・ヴィンチ・コード〈下〉

子ども英会話教師養成講座(12) ~ 絵本による教授法(実践) / フォニックスと発音指導(概論)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回のテーマは以下の通り。

  • 絵本による教授法(実践)
  • フォニックスと発音指導(概論)

絵本による教授法(実践)

先週学んだ概論で学んだ内容を踏まえながら、絵本を使ってのレッスン実践です。

各自様々な種類の絵本を使っての実践。色々な絵本がありますね。今日はそれらの本を紹介しつつ、受講者仲間が行ったレッスンの感想などを。

僕が用意した本がこれ。

Where's the Fish?
Where’s the Fish?

「Where’s the Fishy?」とページ内に紛れている魚(Fishy)を皆で探しながら、「Where’s the Fishy?」「There is Fishy!」というセンテンスを覚えてもらおう、というレッスンを実践しました。絵本に限らず、どんなレッスンでも「今日はこの単語あるいはセンテンスを覚えよう」という目的を持つことが大切。

ちなみにレッスン実践の出来は・・・、50点くらい。緊張しすぎ。

以下、受講者仲間が活用した絵本。

Me Myself (ナレーション・巻末ソングCD付) アプリコットPicture Bookシリーズ 6
Me Myself (ナレーション・巻末ソングCD付) アプリコットPicture Bookシリーズ 6

自己紹介や自分の性格についての絵本。様々な面を持つ自分を受け入れましょう的な教訓も学べる。後半はリズムがよくて、読みやすくレッスンでも活用しやすそう。最後のページにある小さな仕掛けがとてもいい。

Dizzy's Bird Watch (Bob the Builder)
Dizzy’s Bird Watch (Bob the Builder)

本文中にイラストが含まれていて、見た目が賑やかで楽しい絵本。ちょっとレベル高め、かも。ある程度英語に慣れて単語を知っている子供向け、って感じかと。

Can You Do This? (Cat on the Mat)
Can You Do This? (Cat on the Mat)

色々な動物が、それぞれ様々なポーズをして、「Can you do this?」と聞いてくる、そんな本。これは楽しい。子供は実際にポーズを取らせながら、「Can you do this?」というセンテンスを覚える。

The Very Hungry Caterpillar Giant Board Book and Plush package
The Very Hungry Caterpillar Giant Board Book and Plush package

れは有名な 絵本。邦題は「はらぺこあおむし」。カラフルでリズミカル。これは万人受けしますね。レッスンでも活用しやすいかと。

Where's Spot (color)
Where’s Spot (color)

Spotを探していく絵本。様々な動物も出てきて楽しい。動物の英単語をある程度覚えてからだと、より楽しいでしょう。

Curious George the Complete Adventures Deluxe Book and Cd Gift Set
Curious George the Complete Adventures Deluxe Book and Cd Gift Set

言わずと知れた、お猿の「Curious George」シリーズから。「Curious George」にはたくさんシリーズがあり、今回どれだったか度忘れしちまいました。なので、「the Complete Adventures Deluxe Book and Cd Gift Set」へのリンクを貼っておきます。「Curious George」シリーズは物語としては面白いのですが、レッスンで活用するにはちょっと長いかも。ある程度のレベルの子供に対してのレッスンで活用し、それも全部読むのではなく、最初と最後それぞれ数ページずつをレッスンで読んで、それ以外は宿題にする、とかそういう工夫があってもいい。

Potato Pals 1
Potato Pals 1

ポテトの家族が思いっきり愛らしい「Potato Pals」シリーズから、今回は「In the evening」をチョイスしてました。「in the evening」というフレーズを繰り返し使うことで、そのセンテンスを子供に覚えてもらう。それにしても「Potato Pals」シリーズは、すごくいい。今回持ち寄った絵本のなかでも、個人的には一番よかったかなと。「Potato Pals 2」と合わせて買いです。

んー、楽しい絵本が揃いました。

これら楽しい本も、こども英語せんせいのレッスンの進め方によっては、子供にとってつまらないものにだってなりえます。その絵本をレッスンで活用する目的をちゃんと持ちつつ、楽しくクラスを進めていくことが求められるのです。大変だけど、こども英語せんせいにとってのやりがいであり、楽しいところ、なのです。

フォニックスと発音指導(概論)

前回のフォニックスと発音指導(初級)で、フォニックスとは何ぞや?というところに触れましたが、今回はそれをさらに突っ込んだ内容+フォニックスを使ってのゲーム例等を学びました。

フォニックス、知れば知るほど、すごいというか何というか。英語の発音の謎が解けていく感じというか。

次回は「フォニックスと発音指導(実践)」として、フォニックスを用いたゲーム等のミニレッスン実践。今までの実践のなかでも一番難易度が高い。というのは、フォニックス自体をまだ僕がちゃんと理解していないので。勉強せねば。

検索したら、フォニックスについて非常に詳しいサイトを発見。これ読んで勉強勉強。

【フォニックス関連サイト(自分用メモ)】