高校の英語の先生たちの中には、頭を抱える人も少なくないだろう。
「英語の授業は英語で指導することを基本とする」
13年度から全面的に実施される高校の学習指導要領案が公表され、初めてそんな一節が入ったのだ。
指導要領は、文部科学省が小学校から高校までの学年ごとに教える内容や時間数を定めたものだ。ほぼ10年ごとに改訂されている。
それにしてもreally(本当)?と、いいたくなるお達しである。asahi.com(朝日新聞社):社説
いやあ、これは厳しい。というか、難しいんじゃないかな。この記事のなかでも書いてあるとおり、英会話教室のような会話等のレッスンは英語オンリーで何とかいけるとしても、文法の説明等を高校の英語教師ができるとは思えないし、できたとしても文法の説明を英語でされても生徒たちが理解することは出来ないんじゃないかなと思うのだけど。
中学校から英語の授業が始まって、高校までで合計6年間、大学でも英語の授業を受けるとしたら、10年近く英語の授業を受けているのに、英語が全然話せない日本人が多いというこの現状を打破するために、今回のようなお達しになったのなかとは想像するけど、いくらなんでも「英語の授業は英語で指導することを基本とする」というのは無理がありすぎる。というか、方向性がずれすぎ。
現実的な解として考えられるのは、文法を中心としたこれまでの英語の授業は継続して、それ以外にリスニング・スピーキングに特化した授業を設けるということくらい。それもなるべく多くの時間を、リスニング・スピーキングに当てることが重要。
と書いているうちに、最近読んだ英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法 を高校の授業で3年間みっちりやればそれでいいんじゃないかなとと思ったりもした。この本に書いてある内容を素直に実行していけば、英語話せるようになれると思う。本当に。