Category Archives: こども英語

子ども英会話教師養成講座(15) ~ フォニックスと発音指導(実践) / 子ども英会話教師の英文法力アップ(TOEIC・英検)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回のテーマは以下の通り。

  • フォニックスと発音指導(実践)
  • 子ども英会話教師の英文法力アップ(TOEIC・英検)

フォニックスと発音指導(実践)

フォニックスを用いたミニレッスン実践。

今回は、以下のサイトを参考に、「Guess it!」というゲームを実践してみました。

シンプルな内容のゲームなので、割とスムーズにやれました。ただ、これはいつもミニレッスン実践する際に思うことですが、生徒役をやってくれている他の受講生のみんなが相手なので、スムーズにいっているだけなのかも。実際の現場で子どもを相手にしたときに、どれだけうまくいくのか・・・。こども英語せんせいという職業は、机上や講座での学習に較べて、経験によって成長する度合いが物凄く大きいんだろうな、と改めて実感。

それはおいといて、フォニックスを用いたゲームにも色々あって、なかなか楽しい。↓で紹介されている3 Wheels Gameも楽しそう。

こういうゲームは、テキストやインターネットでたくさん紹介されているので助かります。ただ、それらをそのまま使うだけではなく、応用したり、自分でオリジナルなゲームを作り出していきたいところです。

フォニックスに関するコマは、今回で一旦終了。ただ、フォニックスについては、さわりを学習しただけ。フォニックスの理論については、もっと自学習しなければです。

【参考】

子ども英会話教師の英文法力アップ(TOEIC・英検)

子どもに英語を教えるからといって、子ども英語せんせいの英語力が低くていいわけがなく。やはりある程度のレベルは必要になります。

今回、英検二級のテスト問題のなかから、リスニングと文法の問題を先生が持ってきて体験テストをしてみました。

リスニングは、満点でした。普段、仕事で英語を使う機会が多く、特にこの一年は仕事ではほとんど英語漬け状態だったので、リスニング力は自然と上がってきている模様。

ただ、文法はダメ。まるでダメ。

文法もダメだけど、それより何より、語彙力がなさ過ぎ。普段仕事で使うような単語以外のものが出てくると、お手上げ状態。特に、英検のような試験ででてくるような単語は苦手。けど、これは非常にまずい状況。英検に出てくるような単語は、英語のなかでも基本的な単語が多いのに、それらを知らなすぎるというのは、子ども英語せんせいとして恥ずかしいこと。もっと自分自身の基本的な英語力をブラッシュアップしなければ・・・。仕事で培ったサバイバル英語の限界を強く感じました。

というわけで、英語の勉強。ちゃんとします。

ちなみに、子ども英語先生として必要とされる英語力の目安は以下のような感じらしいです。

  • 英検: 準1級
  • TOEIC: 730
  • TOEFL: 550(PBT) / 213(CBT)

僕はTOEICしか受けたことがなく昨年6月に受けたときは、820点という結果でした。TOEICや英語の勉強をほとんどせずに受けた割には、そこそこの点数かなと満足していたのですが、今日の講座で、文法力・語彙力の低さを実感し、鼻をがっつり折られました。

TOEICだと、サバイバル英語でも点が取れてしまうみたいなので、今度英検を受けてみようと思っています。今までは、英検を受ける必要性を全く感じていなかったのですが*1、英語の基礎力を測る意味でも受けてみます。

*1:TOEICはその時点での英語力確認と、履歴書用で受けていた

子ども英会話教師養成講座(14) ~ Teacher talk & Classroom English(実践) / TPRと非言語コミュニケーション(概論)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回のテーマは以下の通り。

  • Teacher talk & Classroom English(実践)
  • TPRと非言語コミュニケーション(概論)

Teacher talk & Classroom English(実践)

先週概論で学んだ内容を元に、今日は実践です。

思いっきり準備不足で、グダグダでした・・・。言い訳するわけではないですが、今日の実践は今までのなかでも特にトリッキーでした。課題である「レッスンのある場面や場面間を想定してミニレッスンを実践する」というのは、今までのように「これをやる」というテーマが決まっていない分、難しいものがありました。

ただ、僕自身の実践はグダグダでしたが、他の受講生のみんなの実践や講師の先生のアドバイスには、毎度ながら参考になる部分がたくさんあり、今回も有意義に受講しました。

今回の「Teacher talk & Classroom English」に関しては、今までの実践よりもさらに「場数を踏むこと」の重要性が高いと個人的には思います。逆に言うと、場数を踏めば、自然に身についていくスキルと言えます。

また、このスキル(Teacher talk & Classroom English)は、こども英語せんせいとしては、持っていて当然のスキルであり、そのスキルの度合いにより英語クラスの充実度が変わってくる、つまり、大袈裟ではなく、英語に関する子供の将来に大きく関わってくるスキルといえます。子供が英語を好きになるか嫌いになるかは、各種レッスン(絵・カード、歌、絵本、等々)云々よりも、クラスのなかでの先生とのコミュニケーションに大きな比重がかかっていくのだと思います。

そういう意味でも、場数を踏めば慣れるということが分かっているとしても、そこに甘えず、日々研究をしていきたいと思った次第です。

TPRと非言語コミュニケーション(概論)

TPR = Total Physical Responseについて、以下のサイトが詳しいので引用します。

Total Physical ResponseはAsher が提唱した指導法であり、その中心的な考え方は、音声理解のために指導者による命令に対して動きで反応するというものである。学習者は音声が十分内在化されるまでは発話を強制されないため、ストレスも少なく楽しく学習することができる。また、長期記憶をはじめとする様々な効果が証明されている。

公立中学校におけるTotal Physical Responseの指導効果

要は、身体を動かしながら英語を学ぶ(学ぶというか慣れる)というもの。これは子供の立場からすると、身体を動かすということ自体が楽しいこと(のはず)なので、違和感なく英語に慣れていくことができます。ここでキーとなるのが、「学習者は音声が十分内在化されるまでは発話を強制されないため、ストレスも少なく楽しく学習することができる」という、まずは聞いて身体を動かすということに重点を置く、という指導法となっているというところです。

これは、赤ちゃんが言語を習得していくプロセスと同じと言えます。日本語でも、赤ちゃんは発話しなくても、お母さんの発する言葉を聞き続けていくうちに、その言葉を認識して、身体を動かすことが出来るようになります。発話は、そういうプロセスを経たあとに、自然に促されるものです。

そういった意味で、TPRは言語習得過程において無理のない方法論といえるわけで、それにゲーム等を組み合わせることで、子供が英語を意識せずに、英語を習得していくことが出来ると考えられます。

また、同サイトからの引用になりますが、TPRの効果として以下のような項目があげられます。(リスト番号は、引用元では、a,b,c,…を使用。)

  1. 発話を遅らせるとリスニング力が伸長する。
  2. 多技能への正の転移が見られる。
  3. 年齢や学習レベルに関係なく外国語を習得することができる。
  4. ほぼすべての文法項目を指導することができる。
  5. 長期記憶をもたらすことができる。
  6. ストレスもなく楽しく学習することができる。

公立中学校におけるTotal Physical Responseの指導効果

特に、『6.ストレスもなく楽しく学習することができる。』というのが、個人的には興味深いところです。

さて、TPRも例に漏れず「実践編」があります。今回のコマで、講師の先生からTPRに関連する色々なゲームを紹介してもらい、受講生のみんなと実践したりもして、何となく要領とアイデアを掴んだので、鋭利準備しようと思います。

See also

子ども英会話教師養成講座(13) ~ Teacher talk & Classroom English(初級) / 英会話教師の就職事情 & 自宅開業ノウハウ

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回のテーマは以下の通り。

  • Teacher talk & Classroom English(概論)
  • 英会話教師の就職事情 & 自宅開業ノウハウ

Teacher talk & Classroom English(概論)

意外と簡単な英語を知らないな俺、というのが今回受講した感想。ちょっとした英語をサラッと言いつつクラスをリードしていくことが、こども英語せんせいには求められます。当たり前ですが。

それに加えて、ただ話しているだけではもちろんダメで、英語を知らない、あるいは英語に慣れていない子供に言いたい事を正しく伝えるためには、ジェスチャーや表情等、言葉以外のコミュニケーション要素も求められます。言うまでもなく、伝わらないからといって日本語を使っては意味がありません。

というわけで、Teacher talk & Classroom Englishは、こども英語せんせいとして、重要なスキルのひとつになります。実際に子供に英語を教えていくなかで磨かれていくとは思いますが、基礎となる言い回しは覚えておかねばですね。

そして、来週はTeacher talk & Classroom Englishのミニレッスン実践です。具体的には、レッスンの各場面(導入、アクティビティ移行、レッスン終了、等々)から一つ選び、5分程度の実践を行います。何をやろうか、考え中。

また、今回のクラスで、「子供同士がケンカをしていたり、怪我をしてしまった場合、どのように対処するか?」というのも話題にあがりました。色々な意見があるかとは思いますが、講師の先生は「何よりもまず、こども英語先生は、子供から眼を離さず、常に状況を把握しておくこと。」と述べられてました。ただでさえアグレッシブで止まることを知らない3~4歳の子供は、一人でも眼を離さず状況を把握しておくのは大変なことです。それを怠ると、思いがけない怪我をしたりするので、精神的にもエネルギーを必要とします。そういう面でもお母さんというのは本当にすごいなと改めて思うわけですが、そんな子供を数人見ながら英語クラスをカリキュラムどおりに進めていくのこども英語クラスです。いかに大変か想像に難くない。「子供から眼を離すな」なんていうのは当たり前のことだとは思うのですが、それを実際にやるとなると・・・。まさに「言うは易し、行うは難し」ですね。

英会話教師の就職事情 & 自宅開業ノウハウ

こども英語せんせいを仕事とする場合、以下のようないくつかの選択肢があります。

  • 個人経営
  • フランチャイズ
  • 派遣講師
  • 常勤講師

上記二つに関しては、自宅でクラスを開催することが多いようです。フランチャイズにも色々な形態があるようですが、ここでは割愛。

こども英語先生として、どんな形態で仕事をしていくとしても、世の中の流れから受ける影響というのは小さくないと言えます。特に、子供に英語を教えるということに関しては、賛否両論あるので、日本の教育事情がどちらに向かっていくか、気になるところです。

とはいえ、世の中の流れがどちらに向かおうと、子供に英語を学ばせたい、という需要はなくならないと思っています。

自分がこども英語先生として働いていきたい、あるいは、そういった教室を経営していきたい、と思っているから希望的観測として言っているわけではなく、英語を話すということ自体が、個人の可能性や世界観を大きくする、ということを経験的に知っているからです。英語によって可能性や選択肢が増える、ということが良いことという前提ではありますが、そういう事実がある以上、親として子供の可能性を広げたいと思うのは自然のことであり、そういう思いがある以上、こども英語先生という需要はなくならないだろうと思うわけです。

実際のところ、様々なケースでこども英語(児童英語)教師の需要は増えていくのでは、と個人的に思っています。その辺りについては、もう少し調査をしてから、このブログに書いてみようかなと。

子ども英会話教師養成講座(10) ~ ベーシックコース終了

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』。ベーシックコースを修了しました。

ベーシックコースを受講して得た収穫は「(少しでも)レッスンの実践ができた」ということ。そして得た教訓としては、「こども英語せんせいになるには多くの勉強が必要。そして、なってからも継続的な勉強とレッスン準備やレッスンプラン策定等において多くの努力が必要。」ということ。

そして何より感じていることは、「楽しい」。これ一番大事。

そんなわけで、こどもに英語を教えたい、という気持ちが増々強くなっています。

で、ベーシックコース受講のみでは、インストラクター資格も取れないので、来年以降も継続して受講し、インストラクター資格を取ります。そのあとは、小学校でも英語を教えることができる「小学校英語指導者資格コース」。今から楽しみ。

これまでの受講記録

  1. 児童英語教師とは
  2. 英語教授法/指導者適正指導+エゴグラム
  3. 英会話
  4. 絵カード/第二言語としての英語
  5. 子どもの心理
  6. 絵カード(実践)/英会話
  7. 異文化理解教育/英会話(面接対策)
  8. フォニックスと発音指導(初級)/Teacher talk & Classroom English(初級)
  9. 絵・カードなどを用いたミニレッスン(初級)

子ども英会話教師養成講座(9) ~ 絵・カードなどを用いたミニレッスン(初級)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回はベーシックコースの締めとして、絵・カード等を用いた15分程度のミニレッスンを考えてきて披露し(他の受講生が生徒役)感想をディスカッションするという、それはそれは緊張したクラスでした。*1

本当はこのクラスまでに、「絵カードによる教授法」と「歌・チャンツによる教授法」というコマで、それぞれ実践をしていたはずなのですが、僕はのっぴきならない事情があって「歌・チャンツ」のほうに参加できず、「絵カード」の実践のみで今回に臨みました。

「絵カード」実践のときには、準備・練習不足でグダグダになってしまったので、その反省を踏まえて、今回は家で奥さんと一緒に内容を考えて吟味して、がっつり練習していました。それでも実際に皆の前に立つと、緊張して早口になってしまったり、声かけができていなかったり、歌の振り付けがちょっとグダグダになっちゃったり、と反省点は盛りだくさんです。ただ、緊張してはいたけど僕自身が楽しくやれたので、そこは個人的には前回の絵カードに比べて満足しています。

それにしても、他の受講生のミニレッスンはものすごく良かったなあ。カードもほとんど自作していたし、内容もアイデアに溢れていて。ものすごく勉強+刺激になった。みんながやった内容はちゃんとメモを取ってあるので、将来きっちりと使わせてもらいます(笑)。

こういう実践を通して感じるのは、「準備が大切」ということ。実際のレッスンよりも準備にかかる時間のほうが圧倒的に多い。今回10分程のレッスンをするのに、プランを考えてタイムフレームを考えて、録音しながらリハーサルして、ダメだしして、改良して・・・、3、4時間の時間を要しています。慣れるまではこのぐらいの準備時間は絶対に必要。ただ、今回準備をしていて、それ自体楽しくやれていたので、準備時間の長さというのは特に問題にならないのかもな、って思えたのも、今回の収穫のひとつ。

*1:僕は勘違いして8分程度のミニレッスンを準備してしまった。

子ども英会話教師養成講座(8) ~ フォニックスと発音指導(初級) / Teacher talk & Classroom English(初級)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回のテーマは、以下の通り。

  • フォニックスと発音指導(初級)
  • Teacher talk & Classroom English(初級)

フォニックスと発音指導(初級)

フォニックスについて、All Aboutに詳しく載っていました。

英語教室でよく耳にするこの言葉。英語教育の用語です。フォニックスとは難しく言えば【音声学】。簡単に言えば【音と文字の関係の規則性】。フォニックスを学ぶことで「英語が読める・英語が書ける」という技能が身に付くのです。フォネティクス(音声学)の初歩の部分を簡単に学べるように開発されたものがフォニックスです。

文字と音のルール フォニックスって何? – [子供のための英語

これだけだと僕もあまりイメージがつかめなかったのですが、今日の講座を担当されていた先生の説明が非常に分かりやすいものでした。それは「動物にもそれぞれ名前と異なる鳴き声があるように、アルファベットにも一文字毎に名前と鳴き声を持っていて、その”鳴き声”を組み合わせることで、発音記号などなくても英語が読めるようになるのがフォニックス。」というものです。

児童英語では音と文字をくっつける作業をします。アルファベット26文字を普通に読むと、A(エイ)B(ビー)C(スィー)・・・となりますが、フォニックスで読むとa(ア)b(ブ)c(ク)d(ドゥッ)・・・というような音になります。

文字と音のルール フォニックスって何? – [子供のための英語

これは実際にやってみて分かったのですが、確かにこのルール(アルファベット毎の音)を理解すると、初めて見る単語でも読むことができるようになります。

このフォニックスを用いて、こどもに英語の発音を教えていく際に、まずはアルファベットそのものを子供に覚えてもらう必要があります。今回のクラスは「初級」ということで、フォニックスよりも、どのようにアルファベットを教えていくか、という説明が中心でした。

アルファベットの大文字/小文字はどちらから先に学んでいくべきか、から始まり、アルファベットを教える際に使えるゲーム等々。非常に参考になりました。やはり、身体やイメージを多く用いたゲームから教えていく、というのが有効なようです。実際今回のクラスでもいくつか子供役としてやってみたのですが、なるほどと思うものばかりでした(二人一組になってアルファベットの人文字を作る、とか)。

今後、この講座でもフォニックスについてはもっと深く学んでいくのですが、このフォニックスはこどもに英語を教える際に有効なだけでなく、僕自身にとっても非常に役立つものなので、僕自身も勉強・練習をしていこうと思っています。

【フォニックス関連サイト(自分用メモ)】

Teacher talk & Classroom English(初級)

「Teacher talk」と「Classroom English」の違いは、以下の通り。

  • Teacher talk:先生が使うもの。子供が聞いて分かる。
  • Classroom English:子供と先生、両方が使うもの。子供にも覚えて使ってもらう。

どちらにも言えることですが、先生は英語を正確に発音する必要があります。その先生の英語発音のレベルが、そのクラスの子供達の英語の発音の美しさレベルに直結する、といっても過言ではないくらいです。どこかの英会話スクールのCMで、先生が会話の合間に日本語で「え~っと、、、」って言っているのを生徒が真似する、というのがありましたが、アレは大げさではなく、本当にそういうことが起きえるだろうと思っています。それだけに、先生が自分自身の英語力、とくに発音の美しさレベルをブラッシュアップするのは必要不可欠なことと言えます。

今日のクラスでは、これらをクラス内でどのように用いるか、ということについて学びました。また、クラス内でこどもに英語を使ってもらうためにはどのようにしていけばよいのか、というのを具体例を踏まえての説明もあり、そのなかで、「フィードバック」がいかに大切か、というのを再実感した次第です。こどもに英語を教える際の、大切なキーワードのひとつとして「フィードバック」が挙げられると個人的には思っていて、「フィードバック」の仕方ひとつで、こどもの英語に対する印象(楽しい or つまらない)さえ変わってくるのでは、と思います。

このクラスのなかで、「自分のクラスで日本語を使わせるか、英語オンリーでいくか」ということも話題にあがったのですが、僕は「英語オンリー」でいきたいと思っています。とはいえ、こどもが日本語を話すことを完全に止めることは出来ないので、日本語を全く禁止するのではなく、「あれってどう言うんだっけ?」とか、そういうある意味英語に対して前向きな発言は許容しながら、今言った日本語を英語で言うと何ていうか、というのを教えてあがる、というように、様々な工夫は必要になりそうです。日本語が分からないフリをする、というのも手かもしれません。

「こどもが楽しみながら、自分からすすんで英語を話す」ようなクラスを目指したいです。というか、そういうクラスにしなければいけないですね。

子ども英会話教師養成講座(7) ~ 異文化理解教育 / 英会話(面接対策)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』を受講しています。

今回のテーマは、以下の通り。

  • 異文化理解教育~いろいろな年間行事~
  • 英会話(4) 面接対策

異文化理解教育~いろいろな年間行事~

こどもに英語を教えていく際に、ただ英語のみを教えていくのではなく、日本以外の国の文化や風習を同時に学ぶ、あるいはそれらに触れることで、異文化理解・国際理解についても深めることが求められます。特に英語圏の文化を理解することは、英語を学ぶうえでも非常に大切かつ有効になります。

そして、日本人である自分と外国の人々との異質性や共通性について理解を深め、その違いを強調するというより、文化の持つ共通性や普遍性に目を向けていくことが大切なようです。

この異文化理解、国際理解を深めていくために、こども英語のクラスでは、英語圏の様々な行事を季節毎に取り入れていきます。その行事にちなんだゲームをしたり、絵本を読んだり、歌を歌ったり。HalloweenやChristmasなど、日本でも有名な行事は、様々な行事のなかでもクラスに取り入れやすいものもありますが、Easter(イースター)のように宗教色のより濃いもの*1は、場合によってはあまり好まれないようです。

今日のクラスでは、代表的な英語圏の年間行事について概要を学び、それらをいかに英語クラスに取り入れていくか、ゲーム等の事例を通して理解を深めました。実際のこども英語レッスンでは歌や絵本、ゲーム等、こどもが楽しめるアクティビティによって、こういった文化の理解を深めていきます。外国の文化を理解するのには、こういった年間行事の理解、というのは非常に有効に働きそうです。実際自分がこども英語クラスを運営していくときもこういった行事の理解=文化の理解、というのは英語の理解と同じくらい大切なものと位置づけて、出来るだけの工夫・アイデアを出していきたいと思うのです。

英会話(4) 面接対策

「面接対策」として、こども英語せんせいとして就職活動をする際の勘所を色々と教えてもらいました。あとは英文でのレジュメの書き方等も。僕は外資系への転職を何度かしているので、あまり苦労はしなそうです。

僕の場合、自分でクラスを運営するつもりなので、どこかの英会話教室に就職する、ということを考えてはいなかったのですが、最近はいきなりクラスの運営を始めるよりも、ボランティア、あるいは非常勤のような形でこどもに英語を教える、というのをある程度のスパン実践してみてから、じぶんのクラスを始めるほうが現実的なような気がしています。なので、面接でこういったことを聞かれる、等々の話は参考になります。

*1:クリスマスも本来はクリスチャンの祝日ですが、日本では宗教に関係なくイベント化しているから宗教色はあまり気にならないかな、と。

子ども英会話教師養成講座(6) ~ 絵カード(実践) / 英会話

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』5日目。

今回のテーマは、以下の通り。

  • 絵カードによる教授法(実践)
  • 英会話(2)

絵カードによる教授法(実践)

先週の概論で学んだ内容を参考に、今日は各自5分ほどのレッスン実践。8名の受講生が4名ずつ2チームに分かれて、1チーム目の1名が先生役、他の3名が生徒役、ってのをローテーションして、もう一方のチーム4名はその内容を観察し、あとで感想をディスカッションする、という内容です。

まず、個人的に反省点がひとつ。反省点というか、それじゃダメじゃん!って言われてもおかしくないこと。ちゃんと練習してなかった。一応絵カードはインターネットで見つけた素材を使ってパワーポイントで作成・パウチ加工したものを自作したんだけど、レッスン内容がグダグダになってしまった。「5分間で子どもに新しい単語を教える」という課題だったのに、5分持たず・・・。しかも「新しい単語を教える」というのも、うまくいってなかったような、気がします。

つまり、今回は結果として全然ダメでした。これは当たり前といえば当たり前。練習してないんだから。本来であれば、アイデアをいくつも出して、それを実際声に出して練習+シミュレーションを何度もしておくべきなのに、怠ってしまった。いかんですね、本当にこんなんじゃ。練習だから、とタカをくくっていたんですね。いつも本番だと思って取り組まないと、いざ実際に子どもに教えるときに、子どもの将来にとって取り返しのつかない失敗をしてしまうかもしれません。本当、反省です。

さて、とはいえ、全くもってうまくいかなかったか、というとそうでもなく。いくつか自分でも気付かなかったけど良かった点を他の受講生のみんなや先生が指摘してくれました。もちろん悪い点も。こういう実践形式のクラスはめちゃくちゃ緊張しますが、こういうフィードバックが得られるので、非常に有意義です。

僕個人としては、教えるスキルや英語のスキル等はこれから練習や実践を重ねていく中でいくらでもブラッシュアップできると思っているので、そういった部分での指摘(喋るのが早すぎる、もっとリピートさせる、とか)はドンドンしてもらったほうが嬉しいです。今回はそういった指摘もいくつかもらえたのでありがたいです。

で、今回もらえたフィードバックで嬉しかったのが、「本人が楽しそうだった」「雰囲気がよかった」「間違えてもNoと言わない」と言ってもらえたところ。こういう部分が出るかどうかは、本人の心がけが大きく影響すると思うので、「楽しく教えて楽しく学ぶ」というのをモットーとしている僕としては、一番嬉しいフィードバックでした。これからもそこは強く意識していきたいと思っています。

まあ、でもやっぱり「ちゃんと練習してこなかった」というのが大きな反省点、です。今後はもっとちゃんと練習せねば。

今回の絵カード(実践)で気をつけるべき点で以下のようなことを学びましたが、これは絵カードを使ったレッスンに限らず、全てのレッスンにおいて心がけるべき部分、ですね。

  • 文法は正しく使う (絵カードを使ってのほとんどゲームに近いシンプルなレッスンだとしても)
  • 発音はしっかりゆっくりと (先生の発音を子どもは真似るので)
  • 子どもに向かって話す (一人よがりなレッスン、をしない。子どもの立場になること)

今回、他の受講生のみんなもがんばって実践していて、とてもいい刺激になりました。みんな色々と考えてるなあ。それぞれにアイデアを持っていて、その全てが今後の参考になります。というか、実際将来使っちゃおう。

英会話(2)

今回の英会話クラスも色々と学ぶことが多かったです。あと楽しかった。絵カードを使ったゲームをみんなでしたりして。ぶっちゃけまだ恥ずかしい部分はあるんですが、「Stay hungry, Stay foolosh」(「馬鹿になれ」とも言う、と個人的には思ったり。)をモットーに、とにかく楽しんでいきたいと思うのです。

今回のクラスで、先生が「こどもに英語を教えるには”Step by step”しかない」というようなことを言っていたので、その辺りについて触れたいと思います。

全く英語が分からない子どもに英語を教えるには、少しずつStepを踏んで教えていく必要があります。例えば、英会話で最初に習うであろう会話のやり取り、

  • How are you?
  • I’m fine, and you?
  • I’m fine too, thank you.

といったものも、子どもにとっては無理難題になるわけです。恐らく子どもは、「How are you?」と聞かれたら、その答え方を知らないので、「How are you?」と真似をします。それは「How are you?」という言葉をまず覚えるというStepなので、正しいことなのです。

まずは「How are you?」を何度も言いリピートさせて子どもに覚えてもらい、そのあとに、子どもの「How are you?」に「I’m fine!」と先生が返します。「元気だよ!」っていう大袈裟なジェスチャー付きで。それを子どもに真似をさせる・・・といったことを”Step by step”で繰り返しながら、徐々に言葉や会話のやり取りを増やしていく、というやり方を取っていくしかないのですね。

これはとても根気が要ることですし、大袈裟なジェスチャーを使ったりと色々なアイデアを加えながら、常に元気にやっていく必要があります。タイヘンそうです、これは本当に。特に今日の1コマ目で絵カードの実践をしているので、なおさらそのタイヘンさを感じます。けど、子どもの立場になって考えてみると、こういった方法でなければ覚えようがないばかりか、もし先生がタイヘンそうにしてたり元気がなかったりすると、英語そのものをキライになってしまう可能性だってあります。

つまるところ、いかに子どもが楽しみながら段階を踏んで学べるか、を何をおいても常に考える必要があるのです。いかに子どもに楽しんでもらうか、というアイデアは、きっといくらあってもあり過ぎる、ということはないでしょう。これから何か面白そうな(楽しめそうな)アイデアが浮かんだら、どんどんメモしてアイデアを溜めておきたいと思ったのでした。

子ども英会話教師養成講座(4) ~ 絵カード / 第二言語としての英語

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』4日目。

今回のテーマは、以下の通り。

  • 絵カードによる教授法(概論)
  • 第二言語としての英語取得プロセス

絵カードによる教授法(概論)

こどもに英語を教える際に、カードを使うことはよくあるようです。一口にカードと言っても色々な種類があります。

  • 絵(動物、乗り物、等)
  • 数字
  • 時間
  • アルファベット
  • 単語(スペル学習)

といった感じで。

英語を始めたばかりのこどもにこういったカードを使って英語を教えていくメリットには以下のような点が考えられます。

  • 集中しやすい(情報が単純、一個だけ。絵本等だと情報が多すぎる)
  • ゲームをしながら覚えることができる

こういったカードは、たくさん市販されているし*1、もちろん自作でも構いません、と講師の先生。講師の先生が過去に実際に自作したカードを持ってきてくれていたのですが、超シンプルなものから凝ったものまで色々と自作されていて、参考になりました。どんなものでも、こどもが楽しめるものであれば、立派な教材となるんですね。逆に言うと、例えばどんなに素晴らしい教材を買ったとしても、こどもが楽しめないようであれば、あまり意味を持たなくなってきてしまいます。

つまり、カードそのものよりも、それを使っていかにこどもに楽しんで英語を覚えてもらうか、というのがキモになるわけです。

こどもを楽しませるために、特に意識しないといけないのが「こどもを飽きさせないこと」。例えば、「このカードなーんだ?」「じゃ、このカードは?」といったように、あまり変化をつけずに繰り返していても、こどもは飽きてしまいます。繰り返し発音してもらうにしても、そのカードを持たせるとか、立って言わせる、とか、そういう変化をつける必要があります。これは、絵カードに限らず、こどもに何かを教える際に、一番重要になってくることなのかもしれません。

「こどもを飽きさせないために、レッスンに常に変化をつける」

これ、大事です。

というわけで、来週は絵カードによる教授法(実践)です。他の受講生が生徒役になって、実際に5分ほど絵カードを用いてレッスンを実践します。使う絵カードは、市販でも自作でも、何でもあり。方法も何でもあり。初の実践レッスンになるので、今から緊張しちゃってます。考えなくては。

第二言語としての英語取得プロセス

第一言語(母国語)の発達段階はどういったものか、そして、それを第二言語習得にどのように活かすか?ということを学習。

非常に興味深く、なるほどと思える内容でした。ここではその内容についての詳細は省きます。興味のある方は調べてみると面白いと思います。

個人的に特に「なるほど」と思ったのが、こどもが何か言ったこと、やったことに対してのフィードバックが大切、というところ。こどもが言語を習得するプロセスに置いて一番影響を受けているのが、Caretaker(主に母親)からのフィードバックで、例えば、こどもが何か一言言葉を発したとして、それに対して母親が正しいセンテンスでフィードバックする。その繰り返しでこどもは言語を習得していくのです。

例えば、こどもが「ミルク」と言ったとして、その状況から「あ、ミルクが飲みたいのね」という場合もあれば、「そう、それがミルクだよ」という場合もあり、そういう母親からの状況に応じてのフィードバックがこどもの中に蓄積されていく、というわけです。

ひとつ、興味深いケースを講師の方がおっしゃっていたので紹介します。

ある家族で、両親ともに耳が不自由であったため、その両親はこどもの言語習得のために、常にTVをつけっぱなしにしていたようです。これによって、そのこどもの言語能力はどうなったか?という話。

このこどもは、言葉を話すことができないまま育った、といいます。それはやはり、適切なフィードバックがなかったためです。TV等からは確かに多くの言語情報が入ってきますが、こどもは自分のアクションに対して適切なフィードバックがないと、言語習得することができない、ということです。

大人になってからの英語学習には、多聴といったような聞く一方の方法論もありますが、これもこどもの場合と同様、ひたすら聞いていても聞くことはできるようになるかもしれませんが、スピーキングの能力はつきません。少なくとも僕の場合はそうでした。やはり聞きながら、自分でもとにかく話して、実際に英語を話す人とコミュニケーションを取り、そのフィードバックから多くを学んできたんだな、と思っています。

というわけで、こどもに英語を教える際は、このフィードバックを強く意識する必要があります。こどもが「ミルク」と言ったのに、それに対して、ただ「ミルク」とリピートしているだけでは、こどもの言語習得の助けになりません。こどもが言ってきたことに対して、少し上のレベルの言葉を正確に返すこと。こどもがそれを理解しているかどうかに関わらず、とにかくフィードバックをたくさんすることが重要です。

子ども英会話教師養成講座(3) ~ 英会話

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』3日目。

今回のテーマは、以下の通り。

  • こどもの心理(1) 子どもの認知と情報発達について
  • 英会話

ですが、今回は仕事の都合で1コマ目の「こどもの心理(1)」を受講できず。こどもの心理にはとても興味があるので、残念。別の日に振り替えてあるので、そちらを楽しみにしておきます。

というわけで、今回は英会話のみの受講です。英会話、といっても、自分自身の英語のブラッシュアップにつながるような講座内容ではなく、実際にこどもの英語を教えている講師の方(イギリス人)に、こども英会話のツボを教えてもらう、といった感じです。

例えば、今回のクラスでテキストに載っている国旗を当てていく、というアクティビティを行ったのですが、これは今回の授業でその国旗を僕らが覚えるというのが目的ではなく、こういった常識的な情報を「先生」という立場になる僕らは知っておく必要がある、ということを認識するためのアクティビティであったわけです。子ども達からすれば、我々先生は「何でも知っている」はずなのです。運動会のとき等に「先生、あの国旗なに?」と聞かれて、「I don’t know.」とは言えないのです。

というような「こどもに英語を教えるツボ」を学びながら、子どもと英語で接する際に便利な表現なんかも教えてもらえます。今回特に面白かったのが、オシッコとウンコの言い回しです。

これ、僕は知らなかったのですが、オシッコとウンコは子どもと接するときは、↓のような表現を使うようです。

  • オシッコ ⇒ Pee Pee (or Wee Wee)
  • ウンコ ⇒ Poo Poo (or Doo Doo)

上記のいずれも二回繰り返して言うのは、子供が覚えやすいとか何か楽しい感じがするとか、そういう意味合いもあるみたいです。意味的には、一回でも通じるようです。

さらに面白かったのが、電車等のパブリックスペースでは、こういう言い方にしても好まれるものではないので、それぞれ、

  • No.1 (オシッコ)
  • No.2 (ウンコ)

って言ったりするようです。日本語の「小さい方」「大きい方」みたいな言い方に近いような近くないような。あ、英語でも「Small one」「Big one」という言い方が出来なくはないようです。

こういう英語は、こども英語を勉強していないと覚える機会はないよなあ。