Category Archives: こども英語

子ども英会話教師養成講座(2) ~ 英語教授法・指導者適正指導 / エゴグラム(指導者適正指導)

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』2日目。

今回のテーマは、以下の通り。

  • 英語教授法とは
  • 指導者適正指導・魅せる履歴書の書き方

英語教授法

英語に限らず、言語教育というカテゴリーの歴史を学びながら、こども英語クラスではどんな風に英語を教えていくか・学んでいくかについて、考察しました。

言語教育の歴史上、いくつかの教授法が発明され、発展してきています。学校・翻訳英語、つまり文法よりの教授法もあれば、コミュニケーション能力強化よりの教授法もあります。こういった多彩な教授法があるなか、自分が実際にこどもに教えるときは、どの教授法が適しているのか、考えていく必要がありそうです。それは対象となるこどもの年齢や、あるいは求められるもの、等々でも変わってきてくるのでは、と思います。

今回学んだ教授法の一つに、Total Physical Response (TPR)という言語活動と全身運動を連合させることによって言語定着を目指す、というものがあります。例えば、「Stand up.」「Sit down.」という言葉を先生や生徒が言いながら、実際に身体を動かす、といったことを繰り返す行うというもの。身体の動作と言語発声が連動していることで、言語の定着が促進されるという考え方のようです。個人的には、特にこどもが言語を習得していく過程のなかでは、アウトプットする・自分で話す、というのが一番効果があると今のところ感じているので、このTPRのような教授法が向いているのかな、という感じです。

指導者適正指導・魅せる履歴書の書き方

交流分析(エゴグラム)という心理学の考え方に基づいた自己分析を、適性検査で使われるようなチェックシートを用いて実施。

※交流分析については以下リンクが詳しいです。

上記リンクでも紹介されていますが、交流分析ではチェックシートの結果をエゴグラム曲線というチャートで表しています。このチャートの結果から、自分の傾向が見られるわけです。僕の場合、ほとんど納得いく結果となっていました。よりよいこども英語先生になるために、自分のなかで修正していく部分が良く分かります。

先生になるには、ある傾向が強くて、ある傾向は弱い、というように偏っているのは、あまり良いとは言えないかもしれません。言い換えると、バランスが大切。そしてそのバランスを保つために、定期的なこういった自己分析を行って、自分自身を客観視する必要がありそうです。

子ども英会話教師養成講座(1) ~ 児童英語教師とは

 今日から、ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』の秋コースを受講し始めました。

 初日である今日は、「児童英語教師とは?」「こども英語ミニレッスン体験」という講座メニュー。児童英語教師の目的とは?、とか、児童英語教師に必要とされる資質とは?等々の話を聞き、そのあとに実際にどんなレッスンをするのか、僕達生徒がこども役・講師の方が先生役となってミニレッスンを体験してきました。

児童英語教師(あるいは、こども英語先生)の目的は、「こどもに英語を覚えてもらう」というのではなく「こどもが英語を好きになる」ということ。小さい頃に英語は楽しいもの、というイメージができれば、実際に勉強する段階になっても、英語への苦手意識を持たなくなり、スムーズに学んでいける、はず。なので、こどもの英語の出来不出来はそれほで重要ではなく、いかに楽しく英語に触れているか、というところを重要視してレッスンをしていくことが大切。

僕自身も、元々そういう考えを持っているので、やはり「いかに楽しく英語に触れるか」が今後の重要なキーワードになっていきそうです。

 また、こども英語先生に必要な資質として、英語のスキル、特に発音のスキルをきちんと先生自身が習得していくこと。こどものヒアリング能力と聞いた言葉を真似して発音する能力は驚くほどで、先生の発音が悪いと子どもの発音も悪くなってしまいます。こども英語先生は、正確な発音とスピーキングを活発な声で行っていく必要があるのです。

 そういった英語そのもののスキルに加え、元気・明るい・前向き、のような、人間的な資質部分も問われます。講師の方が、「クラスの雰囲気は先生が作る」ということを言っていましたが、これは正にその通りで、先生が小さな声でしょぼしょぼと話しているクラスは、クラス全体がそんな雰囲気になります。逆に先生が率先して元気なクラスは、子どももそれについてきて、元気な雰囲気になります。どちらの雰囲気が子どもにとって「英語って楽しい!」って思えるかは言わずもがなで、先生はどんなときでも元気でいる必要があるのです。たとえ、落ち込んでいたとしても、レッスンが始まったら笑顔で楽しく活発な先生でいなければなりません。もし何となくでもクラスが暗い雰囲気になってしまい、万一子どもたちが「英語って何かつまらない」って思ってしまうと、それは下手をすればその後ずっと影響してしまう可能性もあります。大人でもそうですが、一度「つまらない」とか「苦手かも」とか思うと、なかなかその印象を拭い去ることは出来ないものでは、と思います。

 というわけで、講師の方が言っていた「こども英語先生は『エンターテイナー』であるべき」というのが非常に大切になってくるわけです。僕はどちらかというと、引っ込み思案というか、オーディエンス側というか、舞台の上に立つようなタイプではないので、『エンターテイナー』になるのには実践による練習と慣れが必要になります。本講座はレッスンの練習・実践も多いので、あまり心配はしていませんが。

 そんなこんなを踏まえながら、こども英語先生になるための心構えとして、スティーブ・ジョブス(アップルコンピュータ創立CEO)がスタンフォード大学卒業時のスピーチでいった「Stay hungry, Stay foolish」という有名な言葉が個人的にははまっていたのですが、それに加えて「Be entertainer」という言葉も今日の講座を受けて追加することにしました。

Stay hungry, stay foolish – and be Entertainer.

学ぶべきこと、やるべきことは山積みですが、楽しんで受講していきたいと思います。