Tag Archives: 経験論!

タメを作る

したいことができなかったり、
つくりたいものがつくれなかったり、
うまくいかない時期が5年や10年あって、
その不本意な時期の「タメ」があることが、
自分の今やっていることにつながっているのではないかと思います。
<町田康さんが『経験論!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 7月10日の言葉

不本意な時期を「タメ」と考える。これ非常に効くかも。「タメ」が大きいほど、不本意な時期を越えたときの上がり具合は大きくなる。そう考えると、不本意な時期にだって大きな意味がある、どころか、成功するためには不可欠なものなのかも。

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繰り返し読む

小説ってどう読むのがいいのかというか、
小説家としてはどう読まれたいと思うかというと・・・
読み終わったらまた最初から読んでほしい。
それだけで充分なんです。
<保坂和志さんが『経験論!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 7月4日の言葉

何度も繰り返し読みたい本、文章、言葉。今まで読んだ本でも、実際に何度か読んでいる本があったりして、そういう本は毎回違う発見がある。本に深みがあるのももちろんだろうけど、自分自身の考え方も読む時々で変化しているので。
そういうものに出来るだけたくさん出会えるといい。出来れば、そういうものを創り出すことができたら、なお素敵。

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音楽で通じてる感

音楽には「通じた」という感触があります。
人間と人間の回路が開けるようなところがありまして、
よろこびという感情がいちばん強く出るんで、
言葉も何もわからない国で話が通じた時のうれしさ・・・
それだと言語的社会的ですけど、それをもっと身体に近づけたようなよろこびが、
音楽にはあるんです。
<町田康さんが『経験論!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 7月2日の言葉

音楽って万国共通だな、とつくづく思ったことがある。
昨年、当時勤めていた外資系ベンダーのアジアパシフィックカンファレンスに参加するために、シンガポールへ行ったときのこと。カンファレンス最終日の打ち上げで、何故かカラオケ大会になった。様々な国籍の人間が集まっていて、基本的には英語が共通語なので、歌もおのずと英語の曲になるとはいえ、あの盛り上がり方はちょっと尋常じゃなかった。カンファレンスが終わってみんなハジケテいたってのも大いにあるんだろうけど。とにかく、「通じてる感」満載の2時間だった。
様々な国の、様々な世代が集まっても、ひとつになれちゃうのが音楽。単純で奥深い。音楽最高。

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応用性のあるもの

いたずらに「他の人にも応用性がある」
とかいう表現には、意味がないと思うんです。
そこにしかない状況でもきちんと表現すれば、
受け取った人が自分の中の別の状況で共振するというか。
<保坂和志さんが『経験論!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 6月24日の言葉

どんなものでも、受け取る人によって、その人のなかで共振する部分っていうのは、それぞれなわけで。とてもいい言葉があったとして、それを見たときにみんなが自分と同じように感じるってことはなく。どんなにいい仕事術を持っていたとしても、それが他の人にとってもいいものになるとは限らず。
こう考えていくと、ちょっと極端だけど「応用性のあるもの」なんてのは世の中に存在しないのかも。そう考えると、「これならうまくいくよ」っていうやり方を自分が試してうまくいかなかったときに凹むこともなくなるな。

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早起き生活

小説は早朝に書いています。
朝は調子がいいというよりも
周囲との関係でそうなっています。
人に会うのは午後だし、夜はもう寝ますからね。
つまり早朝からやるようにすると毎日できるんです。
<町田康さんが『経験論!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 6月9日の言葉

最近は5時起き生活が徐々に生活のリズムに乗っかってきた。時々5時に起きれないときもあるが、それでも6時には起きている。(平日のみ。週末は色々。)。まれに激しく寝坊しちゃって朝何も出来ずにしかも出かける準備でバタバタすると、その日一日調子があがらなかったりする。早朝の生産性の高さと時間の余裕さ加減は何度か体験すると病みつきになる。5時起き生活、まだ完全習慣化していないけど、継続していきたいと思うんです。
んで、今日の町田康の言葉。一日のなかで、自分が一番コントロールできる時間帯は、間違いなく早朝。昼や夜は、特に仕事している平日は、なかなかコントロールしきれるものではなく。これは、仕事にいつもより一時間早く行って、誰もいないオフィスで感じる自由感と集中力の高まりを一度でも経験すると、よくわかるかなと。同じように、家でも早起きすることで、勉強したり読書したりする自分だけの時間を集中して持つことができる。この自分だけの時間を夜に設定すると、個人的にはうまくいかないことが多い。
そんなわけで、やりたいこと・やるべきことを毎日やるためにも、集中するためにも、その日一日気持ちよく過ごすためにも、早起き生活を続けていこうと思う。

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焦点以外

人がものを見るときには焦点をあわせるわけだけど、
焦点だけを見ているだけではありませんよね。
その人に焦点以外の何が見えているかを書くことで、
視野のクセや焦点が見えるというか、せわしない動きをする人なのかどうか、
というのが盛りこまれてくると思うんです。
<保坂和志さんが『経験論!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 5月11日の言葉

「ものを見る」というのを「実際に何かを見る」ということ以外に「物事をどう捉えているか」という意味で捉えたとして、「焦点」以外にどんなものが見えているか、というのはとても重要になってくるように思う。そして「焦点」を「本質」と言い換えるとして「焦点」以外が見えているということは、より多角的あるいは多面的に物事を捉えることができている、とも言える。それによって、ともすれば独りよがりなズレた捉え方をしてしまうこともある「焦点」も、「焦点」以外を見ること、言い換えると客観的に物事を捉えることによって、よりその本質に近づけるのでは。
というわけで、焦点以外に自分が何を見ているのか、というのは意識していきたいと思ったり。

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