Tag Archives: 岡本太郎

無制限に夢を描け

こどものころ、末は大臣か大将かという言葉がよく言われていたけど、
ぼくはそのときでも、とても卑しい言葉だと思っていた。
なんで夢という広いものを、大臣とか大将という野心的なものに
限定しなければならないのか。
<岡本太郎さんの言葉
 『TAROのひとこと』より>
ほぼ日手帳2006 – 8月27日の言葉

よくよく考えてみると、こうやって限定した夢や目標を親や大人が子供に言ってしまうのは、とっても危ないこと。ただでさえ言葉の持つ力は侮れないのに、子供の頃にそういう限定した言葉を多く聞いてしまうと、知らず知らずのうちに描く夢や目指す目標も限定されてしまうんじゃないだろうか。
かといって、親や大人が全く何も示さない、というのも、それはそれで問題があるような気もする。では、親や大人が子供に出来ることってなんだろ、って考えると、多くのことを見聞きできる、経験できる、考えることができる、そういう場を出来るだけ提供してあげること、なんじゃないかな、と思った。そういうなかから、子供は自分なりの考えで夢や目標を描いていけるのではないだろうか。
なるべく多くの選択肢のなかから自分なりの考えで自分なりの道を見つけていく、その手助けをするのが教育なんじゃないかな、なんて思ったりした。「教育」というテーマはそんな簡単に結論づけれるものではないとは思いつつも。

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サンノゼの空

空って、青かったんだな、と思う。
そして腹の底からむくむくと笑いがこみあげてくるのだ。
私はよくそんな馬鹿馬鹿しく子供っぽい気分に
心を躍らせたりする。
<岡本太郎さんの言葉
 『TAROのひとこと』より>
ほぼ日手帳2006 – 8月5日の言葉

学生のときに初めて行った海外旅行で、それまでに見たことがないくらい抜ける青さの空を見た、サンノゼの空港で。初めての海外旅行でホームステイなんかも経験して色々な思い出が出来たけれど、特に思い出すのはあの青空だ。
あれから何度か海外に行く機会があって、あのときよりも青い空を見ているけれど、僕の中の青空のイメージは、もうあのとき見たサンノゼの青空が書き込まれていて、いまだに書き換わることはない。今後も書き換わることはないんだと思う。
あれくらい強烈に印象に残る景色や光景に、これからどれくらい出会えるんだろう。
きっと出会える。楽しみだ。

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人間の特権

瓜には瓜がなり、ナスにはナスがなるが、
人間はそうじゃない。
瓜から別なものが出る。
<岡本太郎さんの言葉
 『TAROのひとこと』より>
ほぼ日手帳2006 – 7月18日の言葉

瓜から別なものが出て、その別なものがさらに別なものに変わることも出来る。人間の特権は、変わろうと思えば、いくらでも変われること。地球上の他のどの生物も持っていない、大きな特権。そんな特権を持って生まれてきたのに、現状維持人生なんてツマラナイ。変わっていくことは大変なときもあるけど、間違いなく楽しい。
そんでもって、大きな変化も楽しいけれど、毎日少しでも変わっていく(成長していく)のも、また格別な楽しさ。昨日よりもほんのちょっとだけ良くなるっていうのは、そーんなに難しくない。楽しみながら、プチ成長していくとしよう。

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人の目は自分の目

人の目というが、それは人の目じゃないんだ。
人に見られている、と思っているときは、
自分の心が人の目のかわりをやっていることで、
つまり、キミが人の目と思っているのは、
自分の”目”なんだよ。
<岡本太郎さんの言葉
 『TAROのひとこと』より>
ほぼ日手帳2006 – 7月6日の言葉

相変わらず鋭い、岡本太郎さん。
人の目が気になるとき、それは自分を意識しすぎているとき。
なるほど、その通り。

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夢想家と実行家

個人差なんてないの。
人間はやろうと決意するかしないかだよ。
それだけで、差が出てくるんだ。
<岡本太郎さんの言葉
 『TAROのひとこと』より>
ほぼ日手帳2006 – 6月5日の言葉

何事も「やる」と決意することが、まず大事。そして、その決意を実際に「やる」ことも同じくらいかそれ以上に大事。この辺りについて、ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則では、以下のように書かれていて、激しく納得。

私の中の「夢想家」は、樫の木の下でコーヒーをすすりながらのんびりするのが大好きで、そうしながら素晴らしいプロジェクトや理想的な戦略を思いつくことがある。一方、私の中の「実行家」は、目の前のやるべきことを整理し、具体的な次に起こすべき行動を実行に移しているときにいちばん集中できているようだ。この二人が顔を合わさない限り、私の生産性に問題はない。(P.122)
ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則

夢想家と実行家、どちらが欠けても生産性は落ちてしまう。この二人のバランスを自分の中でうまく取っていくことが大切で、その辺りについてはこの本のなかで詳しく書かれているのでそちらを参考にしてもらうとして。
個人的には、日々の仕事では「実行家」が主に幅をきかせ、自分の夢や目標を達成していこうっていう活動をしているときには、「夢想家」が大いに幅をきかせている。特に後者は激しい。やろう、やる、とか決意するのは、僕に限らず、割とみんなししていることだろうし、それを実行に移すことができずにいる人が大半なのでは、と思う。恐らく岡本太郎さんが今日の言葉で伝えたいことは、夢や目標に対して「実行家」がちゃんと活動することで差が生まれる、ということなのだと思う。
「夢想家」と「実行家」のバランス。これはしばらく自分のなかでテーマになりそう。

ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則
デビッド アレン David Allen 田口 元
二見書房 (2006/05)

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寂しいとき

寂しいということは、
生きがいを見つける素晴らしいきっかけであり、
エネルギーだと思えば、
勇気がわいてくるだろう。
<岡本太郎さんの言葉
 『TAROのひとこと』より>
ほぼ日手帳2006 – 5月6日の言葉

さすがに岡本太郎さんの言葉は心強い。
ただ、本当に寂しいときに生きがいを見つけろ!とか勇気が沸いてくるだろう!って言われても、すぐには前を向くことができないってのも実際あって。
とはいえ、寂しさにずっと浸かっていることに耐えられない。
寂しくて下を向いていても、いい。ただ、前を向いたら、そこに光があるってことを忘れないように。
今日のTAROさんの言葉をそんな風に解釈した。

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