
SIGMA DP2 Merrill, F9.0, 1/1250s, ISO:200
昼でもなく夜でもなく。このくらいの時間に観覧車乗って見る景色って、いいなと思う。
日本最大サイズの観覧車、ということで、最上部からの眺めもまた良かった。
そこから撮った写真はまた別のエントリーにて。
『GR』か『GRD IV』か、どちらかが欲しいなあ、なんて思っていたのだけど、いまはどちらも買わないことにした。ひとまず。
そして、今日2013年5月24日は、『GR』の発売日。ということで、15年前に発売されたときに割とすぐに購入して愛用していた、フィルムカメラの『GR1s』を復活させることにした。
当時、常に持ち歩いていて、かなり使い込んで傷だらけのGR1sに新しい電池を入れて、数年ぶりにシャッターを押してみる。シャッターはちゃんと押せて、フィルム自動巻きもちゃんと動いている。液晶はちょっと見えづらい感じがするけど、使える範囲。
フィルムをまだ現像していないのだけど、出来上がりが楽しみだ。
それにしても、数年ぶりにフィルムカメラで撮影してみて、何だかすごく懐かしいのと、デジタルな今だからこその、新鮮さを感じたりもした。
今回、GR1sを復活させたのは、フィルムカメラをメインに使っているueBLOGのUemuraさん(@ueblog)のFlickrの写真を見たり、ブログを読んだり、色々と話しているなかで、今だからこそフィルムカメラを楽しみたい、と思ったから。
Many thanks to Uemuraさん!

SIGMA DP3 Merrill, F5.6, 1/160s, ISO:160, +0.3EV
ケータイ会議でご一緒させていただいたエアロプレインののりおさん(@norio_airoplane)が紹介していた、与野公園のばらまつりに行ってきました。
» ばらまつり2013 | 社団法人さいたま観光国際協会
» 与野公園のバラ園超満開速報!質も大きさもここ5年で最高! #さいたまツアー | エアロプレイン
» 【超満開】与野公園バラ祭りを前に、管理スタッフの熱い想いを伝えたい #さいたまツアー | エアロプレイン
ばらまつり、かなり多くの人で賑わっているなか、想像以上の満開っぷり、大きさっぷりのバラを堪能してきました。SIGMA DP2 Merrill、DP3 Merrillを両方持って、写真もたくさん撮ってきたので、Flickrにセットを作ってみました。
» 与野公園ばらまつり2013 – a set on Flickr
このなかから、自己満足的に気に入っているばらの写真を何枚か貼っておこうかな、と。
週末に行ってきた「GR 体感&トークライブ」では、トークライブを午後の部で全部聞いてきたので、3回に分けて、備忘録的に書いておくことにする。
今回は3回目。1, 2回目は↓。
» 「GR 体感&トークライブ」備忘録 その1 / 「GRの新しい世界」(赤城耕一氏) | hey hey heydays*
» 「GR 体感&トークライブ」備忘録 その2 / 「GRサイドストーリー」(野口智弘氏) | hey hey heydays*
内田先生がGRを好きになった理由を、内田先生がハワイで撮影してきた作例をまじえながら、5位からランキング形式で話されていたので、この備忘録でも5位から順に書いていくことにする。
といっても、作例と内田先生の話に夢中であまりメモれてなかったので、各順位でどういった話をされたか、までは書けなくて、ちょっと内容が薄いのと、ところどころ内容が正確じゃないかもしれないので、その辺りはご容赦ください…。あくまで個人的な備忘録ってことで。
カメラを持っていることで、
なにかを犠牲にしなくていい
気軽さ
「見たものはすべて写真に残したい、それが28mm」。両方の目に入ったものをすべてそのまま写真に残せる、残したい、という思いに答えてくれるのがGR。
クリエイティブな思考を
刺激する
多彩なエフェクト
「ハイコントラスト白黒」は森山大道っぽく撮れる。
「ブリーチバイパス」が特に好きで、未来都市っぽくなる、優しいトーンだけど雰囲気がある。映画「セブン」「マイノリティレポート」でも効果的に使われていた。
「レトロ」はトイカメラっぽく。
「クロスプロセス」はビビット、かつ色彩豊か。
そして、GRはフォーマットも自在。簡単な操作でアスペクト比を「1:1」や「3:2」に変えたりできる。
プロファイルが素直でデータが扱いやすい、なのでプリントしてみるとよいと思う。
応用範囲が広くて
心の動きに従いやすい
花火の写真をフォーカスを外して撮るにはどうしたらいいか、そうだフルプレスするとフォーカスが2.5m固定になるので、それで撮ればいい、ということで雰囲気のあるアウトフォーカスな写真が撮れた。
多重露出も面白い。
しきい値ギリギリの露出補正、広いダイナミックレンジ、ローパスレスでエッジのきいた質感、素早い起動と速射性、再現性の高いモニタ、といったところが使いやすいポイント。
時と場所を選ばない
携帯性
GRにはポケットだけあればいい。
手ぶらよりも軽快で
発見が多くなる
カメラを持っていると、敏感になる、そして発見が多くなる。
木の葉の写真の作例の紹介で、「木の葉はそれぞれが全部光を浴びたいから、バラバラになっている」という話を思い出しつつ撮影した、そういう発見がある。
GRを使えば、撮ろうと思えばかりっとした写真も撮れるところを、内田先生はGRをすごく自由に使っていて、そうやって撮影された作例はどれも素晴らしかった。
SIGMA DP Merrillを買ってから、その最高の解像度を楽しむために、どうも「しっかりときりっとした写真」ばかりを撮ろうとしてしまっていたフシがあるので、エフェクトやアスペクト比、アングル等々、もっと自由に思うがままに撮るというのも楽しんでいきたいなあ、と思ったりした。
そういった写真は、スマートフォンを使っても撮影できるけど、スマートフォンだと今度は逆に色々なこと(特にエフェクトとか)が出来すぎてしまう部分もあるかな、と。なので、GRに搭載されているエフェクトやアスペクト比をその場で感じるままにいじってJPEGで撮影する、そして後からいじらない、という内田先生の撮影スタイルが楽しそうだなあ、と思ったのだった。
※内田先生はRAW現像が嫌いで、撮影は全てJPEG、ある被写体や光景をいくつかのエフェクトで撮っておく、とかそういったこともしないで、ほとんどが一発撮り、とのこと。
これにてトークライブの備忘録は終了。3つのトークを聞いて、たくさんの作例を見て、その場で実機も触って、GRが欲しくなってしまったのは言うまでもない。わけだけど、GRも欲しくなったけど、やっぱりGRD IVも気になるし、むしろ今はどちらかというとGRD IVのほうがGRよりも欲しくなってきちゃったりしている。限定ホワイトモデルがまだ買えるところがあるみたいなので、それも気になるしなあ。うーん。
いずれにしても、やっぱりGRはいい、ということを再認識した週末だった。Merrillもお気に入りだけど、GRもいい。
週末に行ってきた「GR 体感&トークライブ」では、トークライブを午後の部で全部聞いてきたので、3回に分けて、備忘録的に書いておくことにする。
今回は2回目。1回目は↓。
» 「GR 体感&トークライブ」備忘録 その1 / 「GRの新しい世界」(赤城耕一氏) | hey hey heydays*
ペンタックスリコーマーケティング統括部 野口智弘氏による、GR開発の裏話/内輪話。
トピックは下記の10個。
どれも興味深い内容ばかりだったのだけど、個人的に特にぐっときたポイントをいくつか。
ネーミング
開発当初から「GR」にすることは決めていた、今後のモデルのネーミングはまだ決めていないけど、現行のiPadのように世代が変わってもネーミングは同じ、ということになるかもしれない、とのこと。当初から「GR」に決めていた、ということからも今回のGRに対するペンタックスリコーの強い思いを感じた。
それと、実は「PHOTOGRAPHER」という単語の真ん中に「GR」がいる、そこにも「GR」の意味がある、とのこと。「GR」が「PHOTOGRAPHER」の真ん中にいる、というのは後から指摘されて気付いた、ということらしいけど、何だかそこに「GR」がある、というのはすごくしっくりくるし、「GR」ってまさにそういうカメラだよなあ、なんてことを思ったりもした。
ボディサイズ
これはもう色々なところで言及されているとは思うけど、今回のGRのボディサイズは、フィルムカメラの「GR1」と全く同じ寸法となっている。野口氏曰く、やろうと思えば開発陣はもっとボディを小さくすることも出来たと思うが、このサイズにこだわった、とのこと。GRというブランドに本当にこだわって大事にしているということを強く感じた。
実サイズとしては、GRD IVよりも少し大きくなってはいるのだけど、それでも十分ポケットサイズだし、やみくもにサイズを小さくすることを追い求めずに、意味のあるサイズにこだわった、というところに、個人的にはものすごくぐっときた。
レンズ
周辺にいっても画質が落ちずシャープ、歪曲もない、ということで、今回搭載されているGR LENSはこれまでよりもさらに良くなっているということ。赤城先生のトークでも色々なデータからもレンズの良さが分かる、ということを話されていた。これだけのレンズがこれだけのコンパクトサイズに収まっていて、しかもAPS-Cにセンサーサイズも大きくなっていて、ともうほんと今回のGRは隙のない、高品質なモデルになっているなあ、とここでも改めて思った。
ローパスレス
ローパスフィルターレス、とすることも、開発当初から決めていた、とのこと。ただ、モアレが出ることの懸念から、外して本当に大丈夫か、という議論はあった、そのため、念のためローパスフィルターを入れられるような機構になっている、とのこと。
ローパスレスとしたことでモアレが出るかどうか、という点についても赤城先生のトークでも触れられていて、あえてモアレが出そうな被写体を選んで撮影してみて、まったくモアレがでない、ということもないがほぼ出ない、ということで、作例をみても特に気にならなかったので、問題ないのだと思う。ただ、これは今後発売されて色々な使われ方をしていくなかで見えてくるものもあるかな、と思うので、個人的には注視していきたいと思った。
デザイン
GRのデザインは、フィルムカメラの「R1」(1994年発売)がベースになっているとのこと。
また細かい部分でいうと、前モデル(GRD IV)からの違いとして背面液晶と周りのふちの段差をなくしているので、ゴミがたまりづらく、掃除もしやすくなっている。これは実機を確認してみたけど、確かに段差がなくフラットになっていて拭き掃除しやすそうだった。
レスポンス
全体的に高速レスポンスとなっているなかで、撮影後の収納時間も速くなっていて、ここもこだわった、とのこと。ポケットやバッグに入れておいて撮りたいときにさっと取り出し、撮り終わったらさっとしまう、というスナップ撮影時の一連の動作も意識したうえでのこだわり、だと思うので、そういうところにこだわるというのもぐっときたポイント。
ハイキー
いくつかあるエフェクトのうちのひとつ「ハイキー」。トーンカーブをいじって画を作り出している。この「ハイキー」エフェクトは、あるカメラ雑誌の編集長からの提案で、こういう話から機能を搭載することもある、とのこと。
GRには他にもエフェクトが搭載されていて、個人的には特に「ブリーチバイパス」「ハイコントラスト白黒」あたりのエフェクトを使って色々と撮影してみたいな、と。
スマホ連携
GRはEye-Fiに対応していて、撮影した写真の再生時に側面のボタンから、ワンプッシュでその写真をスマホに送ることができるようになっている。個人的にはあまり使わない機能かなあ。
カタログ
カタログ内の写真は写真家の繰上和美氏が撮影している。カタログ表紙の手が、繰上さん自身の手。カタログ内の文章は、ライターやPR会社によるものではなく、GRの開発メンバーが考えた、とのこと。
GRのカタログを会場でもらってきたのだけど、カタログ自体が写真集と言っていいくらい格好よくて、GRの開発メンバーが考えた、という文章も、それを知ってから読むとまた熱いものが伝わってくる。少しでもGRが気になるなら、いやそうでなくても、写真好きならこのカタログは一度は見てみるべき。
コンセプト
「GRが守り続けるコンセプト」として、以下のコンセプトがスペシャルサイトの「GR STORY」で紹介されている。
変わらないコンセプト
最強のSnap Shooter本質的な価値へのこだわり
高画質と携帯性の両立優れた道具の追求
良いフィードバック
使い込むほどに手放せない
野口氏のトークは、このスペシャルサイト「GR STORY」をぜひ見てください、というコメントで締められた。
スペシャルサイトは、前にも何度か見ているのだけど、今回このエントリーを書きながら、改めて見てみた。GRとは何か、というところから、製品へのこだわりや込められた思いが、熱い。個人的には特に、「GRであるための5つのポリシー」にぐっときた。
カタログスペックだけの数字競争はしない
メーカーにとって「世界一」という言葉は甘い誘惑。しかし、それ自体に意味はないと私たちは考えます。仕様に表せない細部を大切に考えます。流行りの機能というだけで搭載しない
安易にトレンドを追いかけません。「GRらしいか?」。それのみを基準に、
いつも自問しながら、新しい価値を創り出していきたいからです。目立たせるだけのデザインはしない
機能に裏づけられた形こそ、長く使える道具として残っていくもの。
デザインを感じない、まるでそれが前からそこにあったかのように感じられるものを目指して。安易なモデルチェンジはしない
いかに長く使ってもらうかを第一に考えていきたい。
私たちは、買っていただいたお客様ひとりひとりをいつまでも大切にします。いつも挑戦し提案する姿勢を失わない
GRを打ち破るのはGR。常に新しい提案を試みていきたいと思っています。
ユーザーの期待を超えること。それもGRの役割であると考えています。