「GR 体感&トークライブ」備忘録 その1 / 「GRの新しい世界」(赤城耕一氏)

週末に行ってきた「GR 体感&トークライブ」では、トークライブを午後の部で全部聞いてきたので、3回に分けて、備忘録的に書いておくことにする。

GRの新しい世界(赤城耕一氏)

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「GRの5つの主な特徴」として以下5点を軸に話されていた。

  1. GR 史上最高のレンズ性能
  2. APS-Cサイズ撮像素子搭載で世界最小
  3. 快速レスポンス
  4. より多彩な表現力と快適な操作性を備えている
  5. カスタマイズサービス

用意されたスライドには、実際に赤城先生がGRで撮影した作例も挟まれていて、GR LENSの良さや、APS-Cとなったセンサーサイズ、新しくなった画像処理エンジン、ローパスレス、といったような、GRD IVからGRとなって進化した部分が非常によく分かる内容だった。

それと時折GRとGRD IVはそれぞれに良さがあるので、買い替えではなく買い増しして、両方使った方がいい、ということも話されていた。

両者の分かりやすい違いとしては、センサーサイズ(GR = APS-C、GRD IV = 1/1.7)や、F値(GR = F2.8、GRD IV = F1.9)、最短撮影距離(GR = 10cm、GRD IV = 1cm)といった部分もあるけど、赤城先生がトークの最後で強調していた実焦点距離の違い、というのが実のところ特に大きな違いで注目すべきところ。

GR、GRD IVともに35mm換算値で28mmの焦点距離ではあるが、GRD IVの撮像素子は1/1.7型で実焦点距離は6.0mm、撮像素子がAPS-CサイズとなったGRの実焦点距離は18.3mm。実焦点距離が長い方が被写界深度が浅くなるので、APS-CサイズとなったGRのほうがより背景がボケることになるが、パンフォーカス(画面全体にピントが合っている)的な写真を撮るには、実焦点距離が短く被写界深度が浅いGRD IVのほうが向いている。

「センサーサイズが大きい = よくボケる」という言い方がされることもあるとは思うのだけど、実際のところはセンサーサイズの違いそのものがボケ具合に影響しているわけではなくて、35mm換算値で同じ焦点距離を出すには、センサーサイズが小さい方が実焦点距離が短くなり、大きい方が実焦点距離が長くなる、なので、35mm換算値で同じ焦点距離でもセンサーサイズが大きくなるにつれ、実焦点距離も長くなる = よくボケる、ということなわけで。

この辺りの話ってあまり意識したことがなかったのだけど、GRD IVからGRの進化のなかでも、赤城先生が強調していた「センサーサイズが1/1.7(GRD IV)からAPS-C(GR)に大型化」され、それに伴い「レンズの実焦点距離が6.0mm(GRD IV)から18.3mm(GR)に長くなった」というのはやはり非常に大きな変化だなあ、と改めて感じたのだった。

そして、こういった変化を踏まえたうえで、GRのほうがGRD IVより良い、という話ではなく、赤城先生曰く、それぞれに良さがあるので、両方使ったほうがいい、と。

そして、このトークを聞いたあとにGRD IVもやっぱりいいよなあ、価格も3万円台になって買いやすくなってるし、SIGMA DP1 MerrillでもGRでもなく、GRD IVを広角側スナップ兼何でも撮れる(=じゃじゃ馬なSIGMA DP Merrillだとうまく撮れそうにない場面でもちゃんと撮れる)常用カメラとして使う、というのも全然ありだな、と思ったりしてしまった。1/1.7型CCDの撮像素子を搭載したGR DIGITALとして最後のモデルとなったGRD IV、なんか所有欲にかられてしまうのは僕だけか。そうか。

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