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子ども英会話教師養成講座(5) ~ 子どもの心理

ハートステップカレッジで開催されている『子ども英会話教師養成講座』。

いつも週一回水曜日の夜7時から2コマ(1コマ=1時間半)受講しているのですが、今日は、先日仕事の都合で受講できず振り替えていた以下のコマを受講。

  • 子どもの心理(1) 子どもの認知と情緒発達について
  • 子どもの心理(2) 子どもの発達と言語習得について

※1のみを振り替えていたのですが、2コマ連続で同じ講師の方から学べるメリットを考えて、2コマとも振替。

上記にある通り、今回のテーマは子どもの心理。奥深いです。今回の講座でも、色々と学ぶことが出来ましたが、もっとこの分野は勉強する必要がありますね。心理学は最近興味があったので、子どもの心理に限らず、勉強しようとは思っています。

非常に多くのことを学んだので、ここでは書ききれませんが、今回特に大切だと感じたのは、「子どもの成長過程における行動には、心理学や子どもの発達に関する研究からの根拠がある」ということ。

例えば、ピアジェが提唱している子どもの認知発達段階モデルでいう、前操作期(2-6歳頃)の子どもは自分自身の立場からしか世界が見れないという自己中心性という特徴があります。3~4歳頃というのは丁度幼稚園に通いだしたりして、家族以外の相手とのコミュニケーションが活発になってくる頃で、自分のおもちゃを独占してしまったり、他の子のおもちゃを取っちゃったり、というような話をよく聞きます。これは、子どもの発達段階において通る成長の過程であり、それを理解せずに大人が「どうしてうちの子は・・」といったようなことを考える必要はないわけです。そういうものだ、ということを認識しながら、それはいけないことだよ、ということを教えていく、というのが大人の役割、ということになるのですね。

こどもと深く接し、こどもの将来にも影響を及ぼす「こども英語せんせい」という仕事をしていく、と決めている以上、こういった子どもの成長過程における心理というのは、理解しておく必要がある、とヒシヒシと感じます。今回の講座に留まらず、継続して勉強していこうと思います。

参考までに、講師の方が今回の講座のアジェンダを作成する際に特に参考とし、また講座のなかでも読むことを薦めていた本を紹介しておきます。

地下鉄(メトロ)に乗って

地下鉄(メトロ)に乗って (講談社文庫)

本は常に持ち歩いているのだけど、その日は持ってくるのを忘れてしまい、どうにも落ち着きませんでした。何でもいいから読むものを求めてコンビニに物色しに行ったところ、浅田次郎原作の本著がコンビニエンスストアの本棚に並んでいる様が何となく粋で、衝動的に購入しました。

あとになって、本著が映画化され10/21から上映開始されることを知り、本著がコンビニに並んでいた理由が分かったわけですが。

コンビニで売られている書籍って、話題のあるものがほとんど、ですからね。あるいは、新刊。最近、そういう話題の本、新刊本をコンビニでの軽食買い物ついでに買ってしまうことが増えて、本の出費がかさんで仕方がありません。

それはいいとして。

今まで僕が読んだ浅田次郎の著書は、壬生義士伝だけでした。熱くて泣ける、ある新撰組隊士の物語で、上下巻を一気に読んでしまった記憶があります。僕の中でのベスト小説のひとつである本です。

今回、たまたまコンビニで見つけて買った本著『地下鉄(メトロ)に乗って (講談社文庫) 』は、期せずしてほとんど通勤の地下鉄に乗りながら読み進めました。期せずして、というのは、僕は普段自転車通勤をしていて普段の通勤では音楽かPodcastを聞いているのですが、本著を手にしてから一週間ほど雨が続き、たまたま電車で会社に行っていた、というわけです。地下鉄に乗りながら、本著を読む、というのを、これもまた何となく粋だな、なんて思いながら。

読み終わったときも地下鉄に乗っていたのですが、何ともいえない読後感を味わいました。家で読んでいたとしても大して変わらない読後感だったかもしれませんが、ほとんど地下鉄に乗りながら読んで、地下鉄で読了する、ということが読後のある意味で切ない感じが加速した気がしないでもない、と思うのです。

浅田次郎の本をもっと読みたくなりました。

参照情報

最近、本編に浅田次郎による書下ろしロングエッセイを加えた愛蔵版も出ているみたいです。

壬生義士伝もお勧めです。特に新撰組好きな人には必読小説と言っても言い過ぎじゃないと、個人的には。

わたしを離さないで

わたしを離さないで

何だろう、この読後感は。淡々としていて、切なくて、衝撃的で、寂しくて、愛おしくて、リアルで。

本著で語られる三人と「施設」とその施設に関わる人々の物語は、感情移入と客観視のちょうど間に浮遊しているよう。色んな感情が混ざり合っている。その感情の波というか渦というか、読んでる最中は静かに時にさわやかにそういう感情を感じさせながら、それでいて読後しばらくココロの壁にへばり続けるように染み入っている。初めての感覚だ。

思いっきり泣けるわけでも、笑えるわけでもない。淡々と、ココロに入ってくる物語。ココロの奥の方で感情・感動が爆発していて、それを読書中も読後も、じっくりと味わえる。何というか、うまく言えないけど、そんな感じの物語。

千円札は拾うな。

千円札は拾うな。

「常識とは、十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」 -アインシュタイン

アインシュタインの有名な言葉の引用から始まる本著では、身に付けてきた常識がいかに現代社会で通用しないものとなっているか、そしてどのように考え行動していくべきなのか、が書かれている。ここでいう常識は、アインシュタインの云う「十八歳までに身につけた偏見のコレクション」に加えて、社会人になって身に付けた常識をも指している。

本著で書かれているどの項目も物事の本質や根本をついていて、これまでの常識がいかに偏見や思い込みに満ちていたか、思い知らされる。そのなかでも今回読んでいてグッときたものを一つだけ紹介。

残業をやめれば給料は増える (P.23)

足りない時間を時間で補わず、むしろ時間は減らして何か別の劇的な方法を考えよう、そのために「残業をやめ、週休三日にしちゃいましょう」と著者の安田氏は提案している。そうやって何かを劇的に変えるために頭を使って考えることが成長につながり、最終的には給料がアップする、という考え方。残業や休日出勤が当たり前になっている会社で働く人には耳が痛い内容では。

かくいう僕も「足りない時間を時間で補う」ことばかり考えてしまいがち。仕事が詰まってくると残業や休日出勤というオプションが自然と浮かんできてしまう。これでは、全く頭を使われず生産性も高まっていかない。仕事力が衰えている気がする。なので週休三日とまではいかないが、「残業は絶対しない」ぐらいのルールは自分に課して実践していくことにする。

仕事時間を減らすという考え方と行動の変化は、自分の中の生産性=仕事力を高めることにもなるが、これを実践するためにはもう一つ「人間関係」「評価」という自分ではコントロールしきれない部分への挑戦にもなる。「遅くまで残業している彼はスゴイなエライな」、という感覚が日本の会社から抜けきるにはもう少し時間がかかりそう。なので、いつも残業しないで帰るというのは最初は理解を得るのが大変かもしれない。その理解を得るには、著者の言う通り「常に考えて状況を改善して大きな成果を出すこと」以外に方法はない。

ブランド人になれ!

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (1))

照準が二つあってはならない。

鬼神のごとき一点集中。(P.118)

自分をブランドにするために心がけるべき50の項目が熱く分かりやすい言葉で書かれています。心がけるべきことには「やってみよう」というコーナーが付いていて、実践することも促されます。著者自身が読書ガイド(P.19)でも書いていますが、全ての「やってみよう」(合計200以上)を実践するのは現実的ではないので、まずは一気に読んで特に気になったものから実践していこうかなと。

50の項目の中でも今回特に個人的に響いたのが、冒頭の言葉でも引用させてもらった#18 一点集中というくだり。「ブランドを目指すとき、なによりも避けたいのが精力の分散だ(P.118)」として、何でもかんでも手をつけずに、目標を絞ってそれに集中することを奨励しています。当面、二点か三点まで目標を絞り込み、最終的には一点にする。そうして一点集中することで極める=ブランド人になる、ことができると説きます。

何事も極めたければ、そのひとつごとに思いっきり集中する時期が必ず必要になります。それはある意味で当たり前のことかもしれませんが、他のことに目もふれず一点集中する、というのはなかなか難しいもの。それを腹を括ってどれだけ本気でストイックにやっていくか、それが自分のブランドを構築・確立していときにキモになっていくのです。

ブランド人=抜群=実行=鬼神のごとき一点集中(P.119)

本著を読んで、当たり前のことですが、自分ブランドを築いて確立していくというのは生半可なことじゃないんだな、ということに気づきました。いや、ホント、当たり前のこと、なんですが。それに気付いただけでも本著を読んだ価値が僕の中では大いにあります。そして、読んだだけでブランドが出来上がっていくほど甘くもないので、とにかく実践をしていくこと、です。

それにしても本著には背筋が伸びる項目が多いです。そのうえ読みやすい。何度も読み返す手放せない一冊となりそう。

きっと飛べると信じてた

きっと飛べると信じてた「成功の種子」を読みたくて購入してみた。物語として、割とあっさり読める。その中に成功法則の考え方が散りばめられているし、読んでて何か優しい気持ちになったりする。

そして、物語の中にその散りばめられた成功法則のまとめが「成功の種子」で、それを毎日読むことで、主人公は成功し幸せな人生を生きている。

「成功の種子」。読んでみて、そのとき丁度悩んでたことが、さあっと抜けてく感があり、悩みがなくなりはしないが楽になった。毎日読むことで、これらの考え方を潜在意識に取り込んでく。成功につながるかどうかは分からないけど、人生が少しでも豊かになるのは、間違いないんだろうなあ。少なくとも、毎日を大切に生きようって思える。

物語のラスト、泣けてしまった。「成功の種子」の根源が見えた気がする。

それは、愛であり、幸せとは目的でも得るものでもなく与えるもの、ってこと。

  • まとめ
    • 「成功の種子」だけでも読む価値あり。全編通して読むことで、その素がさらに分かる。
    • 「成功の種子」を小さめのノートに書き出して、手帳に挟んで、毎朝読んでみよう。持ち歩いて、ことあるごとに読むのもいいかも。
    • こういう風にいいなあって思えるものは素直に実践してみようかと。それで日々はもっと楽しくなってくはずだし。

See also

「超」整理法―情報検索と発想の新システム

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

  • 押出しファイリングをもっと知りたくて購入。
  • 「時間軸整理」「分類せずに検索」。この二つのメソッドは、どう整理するか試行錯誤してたメールを、分類分けせず、必要に応じて検索する、っていう方法にしてから、大分効率良くなった経験から、効果があることは、間違いない。
  • メール整理試行錯誤履歴(蛇足) ※使用ソフトはBecky
    • 業務毎に階層フォルダ作って分類
      • 本書:序章で言うところの「コウモリ問題」頻発。結局検索ばっかしてた。
    • 人毎にフォルダを作って分類
      • 受信、送信ともに同じ人毎の受信フォルダに保存。メールやり取りの推移が見れて便利と言えば便利だが、あまりメールをスレッドで見直すってこともないので、無駄な作業になってた。「コウモリ問題」等も発生せず、整理法としてはまあまあOKだったが、過去メール探すときは、結局検索してるし、受信フォルダも増えるし、、、。無駄が多い。
    • 時間軸整理&クエリー検索
      • 年別フォルダを作成。読んだら(必要に応じて返信したら)、年別フォルダに移動。受信箱には、未読、未処理メールが残り、ToDoリストにもなる。
      • Beckyのリマインダ機能を使って、ToDoはどんなことでも自分にメール。件名の頭に★を付けると普通のメールとすぐに区別がつく。完了したら「DONE!」という名前のフォルダに移動。
      • 受信フォルダは、年別フォルダ(2003,2004,2005)と「DONE!」のみ。超すっきり。過去メールみるときはクエリー検索でほぼ確実にHIT。クエリーは保存も出来るので、良く使うものは保存しとくとさらに便利。
  • というわけで、↑の(3)時間軸整理は、押出しファイリングの考え方とほぼ同じ。効果は疑う余地なし。
  • 早速押出しファイリングを職場で導入することにする。
  • 発想法の章も参考になる。
    • 何でもひとつのノート(ここがキモ)にメモする。
    • 本との対話。ただ読むのではなく、「思った後の読書」で自分の考えをチェックするために読む。色んな考えやアイデアが出てくるので、メモできる態勢を整えておく。
    • 個人的には、読んだ後にレビューを書くことが大切だと思う。INPUT→OUTPUT。これを癖付ける。OUTPUTすることを考えて読むことで、能動的に読書することができる。
  • まとめ
    • 「押出しファイリング」のメソッドはメール整理等でも効果あり。
    • 押出しファイリングを職場で導入する。
    • 発想法の中でも、「思った後の読書」を強く心がける。
    • 読書後はレビューとして、OUTPUTを絶対にする。OUTPUTすることを意識して読書する。
    • OUTPUTナシの読書は、時間と金の無駄と心得る。
    • 小説とかはOUTPUTを意識しないでじっくり楽しむ。感想文は書いてみる。

Matilda

Matilda
英語の勉強の一環(というかほぼ全部)として、洋書(ペーパーバック)の多読をしている。まだまだ大人向けのフィクションとかノンフィクションとか読むには程遠いが、Roald Dahlの児童書は丁度程よいスピードで読めるし、内容も大人が読んで全然楽しめるものなので、最近お気に入り。

Roald Dahlの児童書の主人公は大抵何かしらの不幸を抱えているが、このMaildaも家族に恵まれていなくて切ない思いばかり。Matildaの両親や校長先生(この物語の大ボス的なキャラ)ら大人の汚れた部分を思いっきり汚く表現されている。そしてそれに立ち向かう純粋で負けず嫌いな天才Matilda。純粋な大人(小学校の担任の先生)との出会いでMatildaの人生は大きく変わっていく。

汚れた大人に心が痛み、Matildaの天才っぷりといたずらっこっぷりと優しさに心が和む。読み出すと引き込まれてあっという間に読み終わる。

It Works

It Works
目標を具体的に書き出して、それを日々意識する。そして行動する。そうすれば、それは必ず実現する。ってことを簡潔に分かりやすく書いてる本。安いし薄いし、一読お勧め。英語の勉強にもなる。