Pentax K-3 + DA18-135mm F3.5-5.6 WR, F5.6, 1/40s, ISO:1600
リコーイメージングより11/1に発売された『PENTAX K-3』のタッチ&トライ ブロガーミーティングに、発売日当日11/1に参加してきた、というエントリーの続き。
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※モニターとして『PENTAX K-3』をしばらくお借りしていますので、『PENTAX K-3』関連エントリーに使用している写真は、すべて『PENTAX K-3』で撮影したもの(JPEG撮って出し)となります。※本エントリー内のスライドを撮影した写真は除く
前回のエントリーでは、リコーイメージング広報の方に、K-3の機能紹介、思い入れ、こだわり等々についてお話いただいたなかから、個人的に特にぐっときたポイントをまとめた。今回のエントリーでは、デザイン担当の方のプレゼンのなかから、ぐっときたポイントをいくつかまとめてみる。
Pentax K-3 + DA18-135mm F3.5-5.6 WR, F4.5, 1/160s, ISO:200
と、その前に、前回のエントリーで書き忘れた部分があったので、ちょっと書いておこうかな、と。
開発者のこだわりの小ネタ
そこにこだわるか!いいね!、と思ってしまったわけだけど、K-3ではこんな部分にもこだわっているとのこと。
モードダイヤルのロック解除レバー
K-3のモードダイヤルはロックできるようになっているが、モードダイヤル中心のボタンとロックON/OFF用のレバー、両方でできるようになっている。モードダイヤルロックについては必要・不要と言う対立する意見があるなかで、その解決策として搭載した、とのこと。
要は、モードダイヤルON/OFF用のレバーを動かすと、モードダイヤル中心のボタンが上下するようになっている。レバーがLOCK部分にあるときは中心のボタンが上がった状態(ロックされた状態)で、その状態でもボタンを押しながらモードの変更はできる。そして、レバーでLOCK解除すると中心のボタンが下がって、モードダイヤルが変更出来る状態(ロック解除)になる、と。つまり、中心のボタンかレバーかどちらかがあればいいんじゃないかな、と思ったりもするのだけど、両方搭載することにした、というところに妙なこだわりを感じるわけで。
「8方向十字キー」
AFポイントが、今回27点に増えた(前モデルは11点)ということで、AFポイントを斜め方向にも移動できるようにするために行った工夫が「8方向十字キー」。各十字キーの両サイドを少し出っ張らせて、2つのキーを押しやすくすることで斜め方向にAFポイントを動かすことができるように。
これ、割と地味な感じもするけど、実際に使ってみると結構効果がある。右上にAFポイントを移動させたいときに、右、上、と二回押すのでなくて、右斜め上を一回押すだけでいい、というのは、結構助かる。
再生画像の○○表示
撮った画像を再生させてそれを拡大して等倍表示にしたときに、拡大率をしっかりと「x8.3」(8.3倍)と表示させている、というこだわり。細かすぎる!が、そういう細かすぎるこだわり、嫌いじゃないです。
Pentax K-3 + DA18-135mm F3.5-5.6 WR, F4.5, 1/800s, ISO:200
ではでは、デザインの話へ。
PENTAX K-3のデザイン
デザインに関するプレゼンでも、とても細かすぎて伝わらないような話をたくさん聞けた。↑でも書いたけど、こういう細かすぎるこだわりは嫌いではないし、カメラ、今回の場合は一眼レフをデザインするときに、そうかそこも考えないとだよなー、という部分がたくさんあって、色々と苦労はされたんだな、ということは理解しつつ、すごーく楽しいプレゼンだった。
では、そのプレゼンのなかかから個人的にぐっときたものについて書いてみる。
Pentax K-3 + DA18-135mm F3.5-5.6 WR, F5.6, 1/160s, ISO:200
一眼レフのデザイン
コンパクトデジタルカメラと、一眼レフでは決定的に違うところが1つある。
それは、当たり前のことといえば当たり前のことではあるのだけど、その当たり前が一眼レフカメラをデザインするときには考えなければいけないところ。
一眼レフは、ファインダーをのぞきながら操作する。
使用中には操作部が全く見えない。
ファインダーで見ている間、操作部が全く見えない。
外観デザインと操作性のデザインを両立させる必要。
手の感覚を無視してデザインはできない。
個人的には、最近コンパクトデジタルカメラやスマートフォンで写真を撮ることが多く、つまりファインダーではなく液晶画面をみて撮影する、というスタイルなので、「手の感覚を無視してデザインはできない」というのは、改めてなるほどなー、と。確かに一眼レフで撮ってるとき=ファインダーを覗いているときは、手の感覚だけで操作している。コンパクトカメラでも慣れてくるといちいちボタンを確認しなくても操作はできるけど、それでもその操作部は見えている状態なので、一眼レフでファインダーを覗いている状態とは全然違うわけで。
そういう部分を意識してデザインする必要があるなかで、PENTAXの場合は「カメラについてうるさ型しかいない」ということで、サイズや操作性のデザインについて全く妥協が許されないということ。
社員がカメラ好き → うるさ型が多い(うるさ型しかいない)。
中級機といえど、他社波のサイズはPENTAXでは許されない。
あと数ミリでも大きくして良いと言われていれば、どんなに楽か…。
こういう社風、外観・操作性のデザインへのこだわりを持って開発されたK-3は、ぎゅっと締まったデザインでありつつすごく手になじむし、操作性もいい。ファインダーも明るく見やすいので、K-3での写真撮影は軽快。個人的にすごく楽しんで写真を撮れている。
Pentax K-3 + DA18-135mm F3.5-5.6 WR, F5.6, 1/2000s, ISO:200
踏襲されたデザイン = ブランドのアイデンティティ
RICOH GRと同様、デザインが大きく変わっていない、というのも、こだわりのポイント。
GRも同様だとは思うのだけど、内部のテクノロジーが進化していくなかで、外観デザインを踏襲していく、というのはブランドとして一貫したこだわりがないとできない部分だと思うので、いまはひとつの会社となったPENTAXとRICOHというブランドがともに同じデザイン・ブランド思想を持っている、というのが素晴らしいなあ、と。
ただ、「変わらないように見せるために」苦労している部分もある、という内容でプレゼンは続くのだけど、長くなってきたので、次のエントリーにて。
Pentax K-3 + DA18-135mm F3.5-5.6 WR, F5.6, 1/1250s, ISO:100
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