大和書房 (2005/04/20)
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「時間がない」と嘆いている時間がもったいないと考え、何か別のもっと生産的な行動に時間を振り分けることのほうがずっと大切です。私は、
「最大限の時間を夢・目標を実現するために使う」
ことをモットーとしています。
そのために、時間のムダを徹底的に省くよう心がけています。
「1日1分の節約が、年間約6時間以上もの時間を生み出す」
という観点から、何も生み出さない時間を最小限にする工夫を惜しまないのが信条です。(P.188)
『夢手帳・熊谷式(クマガイスタイル)』の熊谷氏による20代向けの成功ノウハウ本です。熊谷氏の時間の使い方は驚異的なほど徹底的にムダを省いている、というのを何かで見聞し、その部分を特に知りたくて読みました。
冒頭で引用させていただいた部分の「1日1分の節約が、年間約6時間以上もの時間を生み出す」という観点から、熊谷氏の時間に対する思い入れの強さに少し触れた気がします。また、このくだりで、時間をつくるために「カットすべき5つの時間」というのが紹介されていますが、それがまた徹底されています。これらの時間をカットできれば、確かに時間はいくらでも作りだせます。
【カットすべき5つの時間】
1. 探し物をする時間
2. 何も考えずにボーっとしている時間
3. 過去を悔やみ、将来を憂えて、くよくよと過ごす時間
4. 集中力散漫で過ごす時間
5. 長い前置きの時間
こういった熊谷氏の時間に対する考え方を読んでいて思うのは、やはり何よりも明確な「夢設計図」を持っている必要があるということです。冒頭の言葉にもあるとおり、「最大限の時間を夢・目標を実現するために使う」のであって、時間をいかに有効活用するか、だけを考えて実践しようとしても、多分何も得れるものはないのでしょう。実践できたとしても長続きしないような気がします。何のために時間を有効活用したいのか?というのを改めて考えさせられました。
メモの大切さ等も本著では紹介されていて参考になる部分が多いのですが、やはり考えるべきは、「何のために?」というところだと思います。それは言うまでもなく「夢設計図」を完成させるため、です。時間有効活用やメモ、読書等は確かに大切なことですが、何のためにそれをするのか?したいのか?という問いに明確に答えることが出来ないようであれば、あまり意味のないものとなってしまうと個人的には思います。
そんなわけで、今回は時間有効活用やメモ、読書の大切さ等、「やり方」の部分を中心的に読んだので、本著の最初の方で紹介されている「夢設計図を作ろう」という辺りはまだちゃんと読んでいません。ですが、キモとなるのは「ビジョン」や「夢設計図」なんだなと改めて思ったので、別の機会にじっくり読んでみたいと思います。今まで、「手帳本」的な色合いが強いのかな、と勝手に食わず嫌いしていた、ベストセラー『一冊の手帳で夢は必ずかなう – なりたい自分になるシンプルな方法』と合わせて。
かんき出版 (2004/03/24)
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