とにかく、暑い、2015夏。うちの犬たちもゴロゴロしておる。冷房を強くしすぎると、飼い主の体調が崩れ気味になってしまうけど、犬は暑さに弱い、さらに特に暑さに弱いブルドッグ達がいるので、そこそこ冷房を強くせざるをえない。
けど、それでもとにかく暑い。朝どれだけ早起きしても、外は既に暑くなっているし、なので散歩も夜。それも行けないときもあったりして、夏はとにかくぐったりだ。
とにかく、暑い、2015夏。うちの犬たちもゴロゴロしておる。冷房を強くしすぎると、飼い主の体調が崩れ気味になってしまうけど、犬は暑さに弱い、さらに特に暑さに弱いブルドッグ達がいるので、そこそこ冷房を強くせざるをえない。
けど、それでもとにかく暑い。朝どれだけ早起きしても、外は既に暑くなっているし、なので散歩も夜。それも行けないときもあったりして、夏はとにかくぐったりだ。
週末に行ってきた「GR 体感&トークライブ」では、トークライブを午後の部で全部聞いてきたので、3回に分けて、備忘録的に書いておくことにする。
今回は3回目。1, 2回目は↓。
» 「GR 体感&トークライブ」備忘録 その1 / 「GRの新しい世界」(赤城耕一氏) | hey hey heydays*
» 「GR 体感&トークライブ」備忘録 その2 / 「GRサイドストーリー」(野口智弘氏) | hey hey heydays*
内田先生がGRを好きになった理由を、内田先生がハワイで撮影してきた作例をまじえながら、5位からランキング形式で話されていたので、この備忘録でも5位から順に書いていくことにする。
といっても、作例と内田先生の話に夢中であまりメモれてなかったので、各順位でどういった話をされたか、までは書けなくて、ちょっと内容が薄いのと、ところどころ内容が正確じゃないかもしれないので、その辺りはご容赦ください…。あくまで個人的な備忘録ってことで。
カメラを持っていることで、
なにかを犠牲にしなくていい
気軽さ
「見たものはすべて写真に残したい、それが28mm」。両方の目に入ったものをすべてそのまま写真に残せる、残したい、という思いに答えてくれるのがGR。
クリエイティブな思考を
刺激する
多彩なエフェクト
「ハイコントラスト白黒」は森山大道っぽく撮れる。
「ブリーチバイパス」が特に好きで、未来都市っぽくなる、優しいトーンだけど雰囲気がある。映画「セブン」「マイノリティレポート」でも効果的に使われていた。
「レトロ」はトイカメラっぽく。
「クロスプロセス」はビビット、かつ色彩豊か。
そして、GRはフォーマットも自在。簡単な操作でアスペクト比を「1:1」や「3:2」に変えたりできる。
プロファイルが素直でデータが扱いやすい、なのでプリントしてみるとよいと思う。
応用範囲が広くて
心の動きに従いやすい
花火の写真をフォーカスを外して撮るにはどうしたらいいか、そうだフルプレスするとフォーカスが2.5m固定になるので、それで撮ればいい、ということで雰囲気のあるアウトフォーカスな写真が撮れた。
多重露出も面白い。
しきい値ギリギリの露出補正、広いダイナミックレンジ、ローパスレスでエッジのきいた質感、素早い起動と速射性、再現性の高いモニタ、といったところが使いやすいポイント。
時と場所を選ばない
携帯性
GRにはポケットだけあればいい。
手ぶらよりも軽快で
発見が多くなる
カメラを持っていると、敏感になる、そして発見が多くなる。
木の葉の写真の作例の紹介で、「木の葉はそれぞれが全部光を浴びたいから、バラバラになっている」という話を思い出しつつ撮影した、そういう発見がある。
GRを使えば、撮ろうと思えばかりっとした写真も撮れるところを、内田先生はGRをすごく自由に使っていて、そうやって撮影された作例はどれも素晴らしかった。
SIGMA DP Merrillを買ってから、その最高の解像度を楽しむために、どうも「しっかりときりっとした写真」ばかりを撮ろうとしてしまっていたフシがあるので、エフェクトやアスペクト比、アングル等々、もっと自由に思うがままに撮るというのも楽しんでいきたいなあ、と思ったりした。
そういった写真は、スマートフォンを使っても撮影できるけど、スマートフォンだと今度は逆に色々なこと(特にエフェクトとか)が出来すぎてしまう部分もあるかな、と。なので、GRに搭載されているエフェクトやアスペクト比をその場で感じるままにいじってJPEGで撮影する、そして後からいじらない、という内田先生の撮影スタイルが楽しそうだなあ、と思ったのだった。
※内田先生はRAW現像が嫌いで、撮影は全てJPEG、ある被写体や光景をいくつかのエフェクトで撮っておく、とかそういったこともしないで、ほとんどが一発撮り、とのこと。
これにてトークライブの備忘録は終了。3つのトークを聞いて、たくさんの作例を見て、その場で実機も触って、GRが欲しくなってしまったのは言うまでもない。わけだけど、GRも欲しくなったけど、やっぱりGRD IVも気になるし、むしろ今はどちらかというとGRD IVのほうがGRよりも欲しくなってきちゃったりしている。限定ホワイトモデルがまだ買えるところがあるみたいなので、それも気になるしなあ。うーん。
いずれにしても、やっぱりGRはいい、ということを再認識した週末だった。Merrillもお気に入りだけど、GRもいい。
週末に行ってきた「GR 体感&トークライブ」では、トークライブを午後の部で全部聞いてきたので、3回に分けて、備忘録的に書いておくことにする。
今回は2回目。1回目は↓。
» 「GR 体感&トークライブ」備忘録 その1 / 「GRの新しい世界」(赤城耕一氏) | hey hey heydays*
ペンタックスリコーマーケティング統括部 野口智弘氏による、GR開発の裏話/内輪話。
トピックは下記の10個。
どれも興味深い内容ばかりだったのだけど、個人的に特にぐっときたポイントをいくつか。
ネーミング
開発当初から「GR」にすることは決めていた、今後のモデルのネーミングはまだ決めていないけど、現行のiPadのように世代が変わってもネーミングは同じ、ということになるかもしれない、とのこと。当初から「GR」に決めていた、ということからも今回のGRに対するペンタックスリコーの強い思いを感じた。
それと、実は「PHOTOGRAPHER」という単語の真ん中に「GR」がいる、そこにも「GR」の意味がある、とのこと。「GR」が「PHOTOGRAPHER」の真ん中にいる、というのは後から指摘されて気付いた、ということらしいけど、何だかそこに「GR」がある、というのはすごくしっくりくるし、「GR」ってまさにそういうカメラだよなあ、なんてことを思ったりもした。
ボディサイズ
これはもう色々なところで言及されているとは思うけど、今回のGRのボディサイズは、フィルムカメラの「GR1」と全く同じ寸法となっている。野口氏曰く、やろうと思えば開発陣はもっとボディを小さくすることも出来たと思うが、このサイズにこだわった、とのこと。GRというブランドに本当にこだわって大事にしているということを強く感じた。
実サイズとしては、GRD IVよりも少し大きくなってはいるのだけど、それでも十分ポケットサイズだし、やみくもにサイズを小さくすることを追い求めずに、意味のあるサイズにこだわった、というところに、個人的にはものすごくぐっときた。
レンズ
周辺にいっても画質が落ちずシャープ、歪曲もない、ということで、今回搭載されているGR LENSはこれまでよりもさらに良くなっているということ。赤城先生のトークでも色々なデータからもレンズの良さが分かる、ということを話されていた。これだけのレンズがこれだけのコンパクトサイズに収まっていて、しかもAPS-Cにセンサーサイズも大きくなっていて、ともうほんと今回のGRは隙のない、高品質なモデルになっているなあ、とここでも改めて思った。
ローパスレス
ローパスフィルターレス、とすることも、開発当初から決めていた、とのこと。ただ、モアレが出ることの懸念から、外して本当に大丈夫か、という議論はあった、そのため、念のためローパスフィルターを入れられるような機構になっている、とのこと。
ローパスレスとしたことでモアレが出るかどうか、という点についても赤城先生のトークでも触れられていて、あえてモアレが出そうな被写体を選んで撮影してみて、まったくモアレがでない、ということもないがほぼ出ない、ということで、作例をみても特に気にならなかったので、問題ないのだと思う。ただ、これは今後発売されて色々な使われ方をしていくなかで見えてくるものもあるかな、と思うので、個人的には注視していきたいと思った。
デザイン
GRのデザインは、フィルムカメラの「R1」(1994年発売)がベースになっているとのこと。
また細かい部分でいうと、前モデル(GRD IV)からの違いとして背面液晶と周りのふちの段差をなくしているので、ゴミがたまりづらく、掃除もしやすくなっている。これは実機を確認してみたけど、確かに段差がなくフラットになっていて拭き掃除しやすそうだった。
レスポンス
全体的に高速レスポンスとなっているなかで、撮影後の収納時間も速くなっていて、ここもこだわった、とのこと。ポケットやバッグに入れておいて撮りたいときにさっと取り出し、撮り終わったらさっとしまう、というスナップ撮影時の一連の動作も意識したうえでのこだわり、だと思うので、そういうところにこだわるというのもぐっときたポイント。
ハイキー
いくつかあるエフェクトのうちのひとつ「ハイキー」。トーンカーブをいじって画を作り出している。この「ハイキー」エフェクトは、あるカメラ雑誌の編集長からの提案で、こういう話から機能を搭載することもある、とのこと。
GRには他にもエフェクトが搭載されていて、個人的には特に「ブリーチバイパス」「ハイコントラスト白黒」あたりのエフェクトを使って色々と撮影してみたいな、と。
スマホ連携
GRはEye-Fiに対応していて、撮影した写真の再生時に側面のボタンから、ワンプッシュでその写真をスマホに送ることができるようになっている。個人的にはあまり使わない機能かなあ。
カタログ
カタログ内の写真は写真家の繰上和美氏が撮影している。カタログ表紙の手が、繰上さん自身の手。カタログ内の文章は、ライターやPR会社によるものではなく、GRの開発メンバーが考えた、とのこと。
GRのカタログを会場でもらってきたのだけど、カタログ自体が写真集と言っていいくらい格好よくて、GRの開発メンバーが考えた、という文章も、それを知ってから読むとまた熱いものが伝わってくる。少しでもGRが気になるなら、いやそうでなくても、写真好きならこのカタログは一度は見てみるべき。
コンセプト
「GRが守り続けるコンセプト」として、以下のコンセプトがスペシャルサイトの「GR STORY」で紹介されている。
変わらないコンセプト
最強のSnap Shooter本質的な価値へのこだわり
高画質と携帯性の両立優れた道具の追求
良いフィードバック
使い込むほどに手放せない
野口氏のトークは、このスペシャルサイト「GR STORY」をぜひ見てください、というコメントで締められた。
スペシャルサイトは、前にも何度か見ているのだけど、今回このエントリーを書きながら、改めて見てみた。GRとは何か、というところから、製品へのこだわりや込められた思いが、熱い。個人的には特に、「GRであるための5つのポリシー」にぐっときた。
カタログスペックだけの数字競争はしない
メーカーにとって「世界一」という言葉は甘い誘惑。しかし、それ自体に意味はないと私たちは考えます。仕様に表せない細部を大切に考えます。流行りの機能というだけで搭載しない
安易にトレンドを追いかけません。「GRらしいか?」。それのみを基準に、
いつも自問しながら、新しい価値を創り出していきたいからです。目立たせるだけのデザインはしない
機能に裏づけられた形こそ、長く使える道具として残っていくもの。
デザインを感じない、まるでそれが前からそこにあったかのように感じられるものを目指して。安易なモデルチェンジはしない
いかに長く使ってもらうかを第一に考えていきたい。
私たちは、買っていただいたお客様ひとりひとりをいつまでも大切にします。いつも挑戦し提案する姿勢を失わない
GRを打ち破るのはGR。常に新しい提案を試みていきたいと思っています。
ユーザーの期待を超えること。それもGRの役割であると考えています。
週末に行ってきた「GR 体感&トークライブ」では、トークライブを午後の部で全部聞いてきたので、3回に分けて、備忘録的に書いておくことにする。
「GRの5つの主な特徴」として以下5点を軸に話されていた。
用意されたスライドには、実際に赤城先生がGRで撮影した作例も挟まれていて、GR LENSの良さや、APS-Cとなったセンサーサイズ、新しくなった画像処理エンジン、ローパスレス、といったような、GRD IVからGRとなって進化した部分が非常によく分かる内容だった。
それと時折GRとGRD IVはそれぞれに良さがあるので、買い替えではなく買い増しして、両方使った方がいい、ということも話されていた。
両者の分かりやすい違いとしては、センサーサイズ(GR = APS-C、GRD IV = 1/1.7)や、F値(GR = F2.8、GRD IV = F1.9)、最短撮影距離(GR = 10cm、GRD IV = 1cm)といった部分もあるけど、赤城先生がトークの最後で強調していた実焦点距離の違い、というのが実のところ特に大きな違いで注目すべきところ。
GR、GRD IVともに35mm換算値で28mmの焦点距離ではあるが、GRD IVの撮像素子は1/1.7型で実焦点距離は6.0mm、撮像素子がAPS-CサイズとなったGRの実焦点距離は18.3mm。実焦点距離が長い方が被写界深度が浅くなるので、APS-CサイズとなったGRのほうがより背景がボケることになるが、パンフォーカス(画面全体にピントが合っている)的な写真を撮るには、実焦点距離が短く被写界深度が浅いGRD IVのほうが向いている。
「センサーサイズが大きい = よくボケる」という言い方がされることもあるとは思うのだけど、実際のところはセンサーサイズの違いそのものがボケ具合に影響しているわけではなくて、35mm換算値で同じ焦点距離を出すには、センサーサイズが小さい方が実焦点距離が短くなり、大きい方が実焦点距離が長くなる、なので、35mm換算値で同じ焦点距離でもセンサーサイズが大きくなるにつれ、実焦点距離も長くなる = よくボケる、ということなわけで。
この辺りの話ってあまり意識したことがなかったのだけど、GRD IVからGRの進化のなかでも、赤城先生が強調していた「センサーサイズが1/1.7(GRD IV)からAPS-C(GR)に大型化」され、それに伴い「レンズの実焦点距離が6.0mm(GRD IV)から18.3mm(GR)に長くなった」というのはやはり非常に大きな変化だなあ、と改めて感じたのだった。
そして、こういった変化を踏まえたうえで、GRのほうがGRD IVより良い、という話ではなく、赤城先生曰く、それぞれに良さがあるので、両方使ったほうがいい、と。
そして、このトークを聞いたあとにGRD IVもやっぱりいいよなあ、価格も3万円台になって買いやすくなってるし、SIGMA DP1 MerrillでもGRでもなく、GRD IVを広角側スナップ兼何でも撮れる(=じゃじゃ馬なSIGMA DP Merrillだとうまく撮れそうにない場面でもちゃんと撮れる)常用カメラとして使う、というのも全然ありだな、と思ったりしてしまった。1/1.7型CCDの撮像素子を搭載したGR DIGITALとして最後のモデルとなったGRD IV、なんか所有欲にかられてしまうのは僕だけか。そうか。
一昨日土曜日に開催された「GR 体感&トークライブ」。土曜日は午前中に用事があったので、午後から行こうと思っていたのだけど、雨だし、何だか午前中はすごく混んでるような感じだったし、でちょっと迷いつつ、やっぱり『GR』を触ってみたい、という思いは止められず、行ってきた。
» GR体感&トークライブ|PENTAX RICOH IMAGING
15:30くらいに会場に到着。午前中はかなり混雑していたようだけど、GR体感コーナーも午後はそこまで混んでいなくて、特に並んだりすることもなく、GRをゆっくりと体感することができた。
GR LENSの良さは折り紙付きだし、センサーサイズもAPS-Cになっているし、会場で展示されていたサンプル写真やネット上で既にレビューされている記事のサンプルを見ていたりして、その画質はもう言わずもがな、というか言うことなし、というところで、そのとんでもない画質を、ポケットに入ってしまうこれだけコンパクトなカメラで撮れてしまうということ、そして右手だけでサクサクと操作できるその操作性や各ボタンの押し感とかボディの質感とかそういったものを全部ひっくるめたカメラとしての使いやすさは、もう唯一無二。文字通り「最高のスナップシューター」。
画質の良さももちろんだけど、それよりもこの携帯性、使いやすさこそGRをGRたらしめていると個人的には思っているので、今回親指AFが追加されたりもして操作性がさらに向上していて、起動、AF速度、終了、といったどの動作も全て速くなっている今回のフルモデルチェンジされた新生『GR』は、正直買わない理由を見つけるのが難しい。
SIGMA DP2 Merrill、DP3 Merrillを買って、広角用としてDP1 Merrillか、GRかどちらかを買う、ということは元々考えていたことではあったのだけど、ちょっと落ち着いてひとまずDP2 MerrillとDP3 Merrillのコンビ + これまで持っていたカメラで写真生活を楽しんでいこうと思っていたところに、『GR』を触ってしまったことで、また火がついてしまった。とはいえ、まだ迷ってるところがあるので、その辺りについては別にまた悩みエントリーを書く、かもしれない。
ところで、会場にいた他の来場者の方達はGR DIGITALを持っている人がやっぱり多かった(Merrillを持っている人は見かけなかった。GRのイベントなので当たり前といえば当たり前だけど)。GRには根強いファンが多いんだなあ、と実感。モデルチェンジされている度に買っているファンもいると思うし、そうじゃないとしても、買い替えるときにはGRからGRに買い替える、という人も多いのでは、と思う。基本的なコンセプトやデザインはフィルムカメラの「GR1」から一貫していて、そこにまた魅力があるんだよなあ。個人的には「GR1s」を当時は愛用していて、大げさじゃなく肌身離さず、どこに行くにも持ち歩いていた。このあたりのGRに対する思い入れとかは、トークライブでも感じたので、その辺はまた次のGR関連エントリーで書いてみたりしようと思う。