悩みの上手な乗り越え方として、僕の友人のことを紹介します。彼は悩んだとき、「よくあること、よくあること」と唱えて、気持ちを軽くしています。また、「修行、修行」と言って心の原動力にしています。もう一つつけ加えるなら、「ネタ作り、ネタ作り」です。逃げるより立ち向かうこと。そんなときこう言って、気持ちを楽にしてみるのもいいかもしれません。(P.60)
お金でなく、人のご縁ででっかく生きろの著者、中村さんの新刊です。題名にある「出会い」以外にも、ブワッと道を開くために生かせる考え方やヒントが様々なエピソードを踏まえながら紹介されています。
とても勉強になって色々と気付かせてくれる多くのヒントの中でも、冒頭の部分が印象に残ったのは僕自身が考えすぎたり悩みすぎたりするところがあるからでしょうね。
『悩みのうち、悩む価値のあるものは三分の一』というのがこのくだりの題名ですが、これには納得しました。
中村さんは、今ある悩みごとを100%としたら、
約60%→妬み、嫉み、羨ましいなどの「他人との比較」
約10%→災害で家がなくなったとか家族が亡くなったといった、「悩んでもどうすることもできないような悩み」
であるとおっしゃっています。一つ目は悩むこと自体が馬鹿げている、二つ目は「日にち薬」(時間)が解決してくれることを信じて、懸命に今を大切に生きていくより仕方ないこと、であると。
では、残りの30%は何かというと、じつは、その人に与えられて「メッセージ」なのです。
それを乗り越えるために、自分の弱い部分を露骨に「現象」として、今見せられているのであり、つまり、「乗り越えよ!」というメッセージなのです。(P.59)
本当に悩む価値のあるものは、それを乗り越えることで自分が成長していく、そういうものだということですね。そうであれば、「くよくよ悩む」ということもなくなり、その先に成長が待っていると思えば、あくまで前向きに悩むことができると思います。とはいえ、どうしても「くよくよ」してしまうときは、冒頭の引用のように、「よくあること、よくあること」「修行、修行」「ネタ作り、ネタ作り」といった言葉を自分の中で唱えることで、その悩みに立ち向かう気持ちになれるかもしれません。
悩みがあるなら立ち止まって考えよう。
それは自分へのメッセージである。(P.60)
こういう考え方は今までしたことがありませんでした。勇気が持てます。そして、今ある悩みが「悩む価値のある悩み」=「自分へのメッセージ」なのかということを考えさせてくれました。確かに「他人との比較」が占める割合というのが多いかもしれません。そういう悩みを取り払い、自分へのメッセージだけを真剣に考えることで、今自分に何が足りないか、そして何をするべきか、見えてきたような気がします。
それにしても中村さんの本はひきこまれます。前作・前々作からも多くのことを学びましたが、今回は、さらにトピックが細分化されていて、その分エッセンスが詰め込まれていて、どのページを開いても目が覚めます。通読しても拾い読みしても、どちらもおいしい、非常にお勧めな本です。
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【フォトリーディングメモ】
目的: ブワッと道を開くには?
準備/予習: 2分
PR: 5分
復習: 5分
活性化: 90分 (全編高速リーディングのあと、ディッピングしながらマインドマップ)
ブログ: 30分
一言メモ: 中村さんの本は、毎回高速リーディングから。読みやすいから時間もそんなにかからない。スーパーリーディング&ディッピングの練習にならないけど、そういう本もたまにはいい。