かんき出版 (2002/12)
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これからの時代は人を頼って生きるのではなく、自分を鍛え、自分なりの目標を持ち、その目標達成のために前向きに生きることです。
昔、ギリシャの賢人が弟子から、
「人生最高の楽しみとは何か」
と聞かれて、
「目標を作って、その達成のために生きることだ」
と答えています。
二十一世紀が自力更生、自己責任といわれ始めたことは、期せずしてギリシャの賢人が「人生最高の楽しみ」と教えてくれた人生を歩むお膳立てが整ってきたということです。(P.193)
パワーモーニンガーになるための手引書です。
※パワーモーニンガー = パワーモーニングを実践する人。
※パワーモーニング = 仕事の生産性を高め、一日の段取り設計を行うために重要な位置付けをもつ朝の時間帯。
僕も、基本的には5時に起きて、インプット・アウトプットの時間に当てようとしているんだけど、なかなか完全なパワーもーニンガーになりきれないでいます。出来るときはできるけど、出来ないときは本当にできない。そのギャップには我ながらあきれるところで、何とか本物のパワーモーニンガーとなるべく、この本を手に取りました。
「早起きの三つの得」として、「時間が増える」「頭がクリアになる」「健康と長寿が手に入れやすくなる」、と著者が書かれている通り、早起きするといいことが多いです。悪いことはひとつもない、と言っても言いすぎではないでしょう。何より気持ちがいい。そして出勤前の時間に余裕が持てる。また、勉強したりブログ書いたりして、一日の始めからそういう何かをやり遂げると、その一日にハリが出ます。
そういう「得」を経験して分かっていながら、なぜ起きれないことがあるのか。その答えはある程度自分のなかで出てはいたのだけど、本書を読んで改めて思い知りました。それが冒頭で紹介した文につながるわけですが、つまり「何のために早起きするのか?」ということをもっとちゃんと考えるべきなのです。それは「目標を達成するため」「なりたい自分になりたい」ために他ならないわけで、ただ「朝は気持ちいい」とか「電車が空いてる」とか、そういう動機だけだと、元々夜型生活が学生のころから染み付いている身体と脳を作り変えるには足りないんです。もちろん、こういう動機はきっかけとしてはいいとは思いますが、それだけだと長続きしないのでは、と個人的には。
何のために早起きするのか?
この質問に明確に答えることが出来るようになれば、ほとんど努力しなくても、早起きすることなんてそれこそ朝飯前になると思います。
本著では、睡眠についてや、早起きするための具体的な方法等も少しだけ紹介されていますが、どちらかというと、「なぜ早起きするのか?」という仕事人としての心構え的なものが多く紹介されています。個人的には、まさにその部分が知りたかったので、とても参考になりました。仕事に対する熱い考え方がたくさん紹介されているので身が引き締まります。
これからは何のために早起きするのか?を常に意識しながら、早起き生活を続けていきたいと思います。