サンマーク出版 (2006/06/21)
『こころのエンジンに火をつける 魔法の質問』の著者、「質問プロデューサー」マツダミヒロ氏の2作目の著書です。マツダ氏曰く「前作の前に書きたかった本でもあります」。こころのエンジンに火をつける前に、じめじめしたこころのモヤモヤを解放するための質問が紹介されています。
前作『こころのエンジンに火をつける 魔法の質問』もそうですが、質問づくしな本なので、その質問に答えることで価値があがる本だと思います。ページ数もそんなに多くなく、ただ読むだけだと恐らく30分程度しかかからないかと思います。最初はそれでももちろん構わないかと思いますが、芯をつく質問ばかりなので、読んだ後に「回答タイム」をしっかりともうけたいものです。
僕の場合、その「回答タイム」もあまり大袈裟に考えずに、ひとつの質問に一分以内に答えようってくらいの気持ちで、一気に答えていきました。悶々する暇もなく一気に。そうすると一時間もかからないし、何より自分の本音により近い回答が得られたなと思っています。あんまり深く考えずに答える、というのは、むしろ本音(潜在意識といってもいいのかも)に近づくことになるんだな、というのはちょっとした発見でした。
あまり時間もかからない割に効果が大きい「回答タイム」。月に一回棚卸の意味でもその時間を確保しようかなと思ったりしました。
さて、せっかくなので、今回とくに個人的に響いた質問を紹介しようと思います。
嫌な部分を直していく、というよりも、
嫌な部分を捨ててしまう感覚で、
生きてみよう。
まさにこれは、
一皮むけるイメージだ。
直すと思うと大変だが、
捨てると思えば思い切れる部分もあるのだ。(P.76)
そして、『あなたは自分のどんなところを捨てたいですか?』という質問が続きます。嫌なところを捨てる=一皮むける、というイメージ。直さなきゃ、って思うことを捨ててしまう。このイメージいいです。そう、自分の嫌なところは捨ててしまって、脱皮していけばよいのです。
というわけで、今の自分から脱皮してさらに成長していきたいと思う人にはお勧めの実践本です。読む機会があったら、是非「回答タイム」を作ってみてください。何かが変わります。それが薄皮一枚だったとしても脱皮は脱皮です。