ニキビダニ。別名「毛包虫」。こいつが、うちの白い子の痒みと脱毛の根本原因。
うちの白い子は、昨年12月頭辺りから、身体を異常に痒がるようになりました。
血が出るほど掻き毟るようになり、自分の顔もゲージの柵に擦り付けて、顔に傷がついてしまう。病院に連れていき、アレルギー検査をしつつ、痒みが落ち着くまで入院することに。
検査の結果を待ったり、なんだかんだしているうちに、時間は経ち、結局退院できたのは、一ヵ月半後の1月中旬。その時点では原因が特定できず、皮膚が油っぽいから脂性用のシャンプーを使うように薦められました。また、ラム肉以外の肉に対してアレルギー反応+1か±0という微妙なアレルギー検査の結果を受け、少しでも痒みの可能性を含んでいそうなものは排除しようということで、食事もラム&ライスに変えることに。
原因の特定が出来ない以上、対処療法をしていくしかないのだが、やはり根本原因を見つけることは諦められない。そんなことを思っているときに、正月に豊洲ララポートで偶然出会った源ちゃんの飼い主さんに薦められて、野田にあるアイペット動物病院に連れていきました。
アイペット動物病院の先生からは、色々と明確なアドバイスをいただくことができ、皮膚の痒みや脱毛に関しても、一から診てもらうことに。前の病院でもカビの検査はしたのですが、カビは数日間培養してみないと本当にいるかどうか分からないということ。また、まずは食事による影響を確認するために、徹底した食事制限を指示されました。食事制限といっても、普段あげているペットフード以外、人間の食べ物等は一切あげてはいけない、という制限。
二週間後に、二度目の通院。カビは培養されていないとのこと。ただ、もう一週間ほど様子を見たいということで、カビの培養待ち検査は継続。
そして、この日ついに、僕らを悩ませ続けてきた痒みの根本原因が判明します。
それが、にっくきニキビダニ。
初めてアイペット動物病院にきた頃から、左腹に薄く脱毛している部分があり、最初の通院の際も、そこから皮膚組織を取り顕微鏡検査をしていただいていたのですが、そのときは何も見つからず。そして、ここがアイペット動物病院の素晴らしいところで、ニキビダニは一度の検査では見つからない場合が多いということから、二度目の通院であるこの日も、もう一度顕微鏡検査を行ってくれました。
その顕微鏡検査で見つかったのが、こいつ。
実際に顕微鏡の映像を見せてもらったのだが、ウネウネと動いていた。
「ニキビダニめ」 – 思わずつぶやく。
とにかく、根本原因が分かったということは、治療法が分かったということ。前の病院では、脂性とか食事アレルギーとか、体質的なものが痒みの原因かもと言われ、対処療法をしながら一生付き合っていくしかない、としか言われず、本当に悩み凹んでいました。
嬉しいからもう一度書きますが、根本原因が分かったということは、治療法が分かったということ。治療法が分かったということは、完治できるということ!・・・と浮き足立っていたのですが、ニキビダニについては、完治するようなものではないらしいです。ニキビダニは親から移るということらしいので、恐らく姉妹であるもう一方の黒い子にも潜在しているとのこと。これはこれで仕方ない。他の病気や怪我から誘発して、痒み等が発生してしまうことが今後あるかもしれないとのことではあるけれど、その原因が分かっているのといないのとでは、天地の差があります。
ニキビダニが表面発生し痒みや脱毛等が発生した場合、薬浴か投薬の二種類の治療法があり、幼犬に対しての投薬はあまりよくないとのことで、脱毛部分を薬浴していくことに。週に一度、通院して薬浴していく。通常早くて3回、遅くても5回ほどの薬浴でよくなるということらしい。ただ、薬浴で使用している薬は、一種の殺虫剤で非常に強力な薬で舐めてしまうと危ないので、エリザベスカラーかその部分をカバーできるような服を着せる必要があります。うちの場合、もう一匹いてエリザベスカラーだけでは本人が舐めるのを防ぐことしかできないので、つなぎとかオーバーオールといった類の服を購入して、左腹と脇の下の若干薄くなっている部分をカバーしています。
こんな感じで。
それにしても、根本原因が判明して本当にほっとしてます。前の病院では、一ヵ月半もの長い入院生活の末に、根本原因分からず脂性か食事アレルギーが影響しているかも・・・、なんていう曖昧な結果しか聞けず、路頭に迷っていました。アイペット動物病院に感謝です。そして、そのアイペット動物病院を紹介してくれた源ちゃんの飼い主さんに感謝です。あの日、豊洲ララポート行って本当に良かった。
そんなわけで、薬浴がんばりつつ、うちの子たち、二匹とも元気にやっています。
と、言いたいところですが、黒い子のほうが先週避妊手術を施したので、今はぐーったりとしています。白い子は、薬浴が終わってから、避妊手術を施す予定。
避妊手術の是非については、様々な意見があると思いますが、うちの子達は子どもを生ませるつもりはないのと、乳腺腫瘍の発生確率という観点からも避妊手術を受けさせています。その辺りについては、おいおい別のエントリーでしたためようかと思います。
See also