パフェってのは、おいしいお菓子の素材を色々と組み合わせて積み重なて作っているもので、基本的にはおいしいもの、だと思っていた。
そしてその基本的においしいものであるパフェに、そのお店の色々な創意工夫が乗ることで、「おいしいパフェ」「普通のパフェ」っていうのが存在するもの、だと思っていた。
そんな僕の思い込みを蹴散らすパフェを、先日食べた。それがこの写真のパフェで、何がすごいて、このパフェ、不味いのである。いやほんとに。それぞれの素材があまり美味しくない、というのもあるのだけど、それよりもそれらの組み合わせにセンスがないというか何というか、とにかく何とも言えず、不味かったのである。
そして、このパフェ、見た目もやばい。この写真だけ見ると普通かもしれないけど、店の店頭に置いてあるサンプルやメニューに載っている写真と、あまりに違う。もちろん悪い意味で。サンプルやメニューの写真では、ソフトクリームがたっぷりのっていたんだけど、なぜか出されてきたのは、バニラアイス。そしてその上に、申し訳程度に生クリームが乗せてある。そして、アイスに刺さっているいちごも何等分したか分からないくらい、うすーく切られている。サンプルやメニューの写真のいちごも丸々一個ではなかったけど、せめて4等分くらいにはされていた。しかし実際に出てきたいちごは、びっくりするくいらい薄かった。
このお店、パフェだけではなく、一緒に僕がオーダーしたコーヒーも不味いし、嫁さんがオーダーした紅茶も不味い。コーヒーも紅茶も、こんなに不味く作ること自体が難しいと思うのだけど。
飲食店に入って、こんなにがっかりすることも滅多にないよなあ、なんてことを嫁さんと二人で言いながら、完食せずにその店を後にした。外食したあとに、「金返せ」と言いたくなるくらい、不味い店というのも初めてかもしれない。