最近読んだ本の記録+一言感想など。
完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮 やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。
随分前から気になっていたけど読まずにいたシリーズ其の壱。
前回のインド出張時に出発前の成田空港の売店で山積みされているのを見付けて、何となく購入。山積みされていたのは、最近ドラマ化されたからのようだ。
内容は、まあまあ楽しめたかな、という感じ。ミステリ好きならそれなりに楽しめると思うし、割とさらっと読めるので一読してみてもよいかも。
原作を読んだ後に、ドラマの第1話を観てみたのだけど、個人的にはあまり面白くなかったので、第2話以降は観ていない。
不良少年たちに蹂躙され死体となった娘の復讐のために、父は仲間の一人を殺害し逃亡する。世間の考えは賛否が大きく分かれ、警察内部でも父親に対する同情論が密かに持ち上げる。はたして犯人を裁く権利は遺族にあるのか?
随分前から気になっていたけど読まずにいたシリーズ其の弐。
映画化されることを知って、映画を観る前に原作を読んでおこうと図書館から借りてきて、一晩で一気読み。
重い、重い内容の本。そして決して良いものとは言えない読後感。「自分ならどうする?」ということを自問せざるを得ない内容で、その暗い読後感と相まって、しばらく打ちひしがれる。
映画版を観るかどうかは、まだ迷っている。安易な気持ちで観れるような話ではないので。
みんな、しあわせなのだろうか。「考えるだけ無駄か。どの道人生は続いていくのだ。明日も、あさっても」。対人恐怖症のフリーライター、NOと言えないカ ラオケボックス店員、AV・風俗専門のスカウトマン、デブ専裏DVD女優のテープリライター他、格差社会をも笑い飛ばす六人の、どうにもならない日常を活 写する群像長篇。下流文学の白眉。
奥田英朗の作品は、精神科医伊良部シリーズ(イン・ザ・プール、空中ブランコ、町長選挙)が大好きで何度も読み返しているのだけど、そのシリーズ以外は読んだことがないので、今回書店をぷらついていてふと目についた本著をゲット。これもまたその日の晩に一気読み。
「下流文学」っていうカテゴリーがあるのかどうか知らないけど、下流=下ネタってことなら、この小説はまさに下流小説。下ネタ満載。もちろんそれだけではなく、普通に楽しめる。精神科医伊良部シリーズが好きなら、このテイストにもついてこれると思う。
ところで、この小説も映画化されていたみたいだ。知らなかった。映画版も気にはなるけど、『イン・ザ・プール』の映画版が個人的には全くハズレだっただけに、映画版にはあまり期待していない。けど、そのうち観てしまうんだと思う。多分。