「待つ意識」の違い

 3月に二週間のヨルダン出張を終えて、10日も経たないうちに、またヨルダンに来ている。今回も二週間滞在。

 今回、この出張が決まったのが出発の二日前で、週末の予定をキャンセルしなきゃいかん上に、モチベーションがめちゃくちゃ下がるような会話が上司との間であり、それでも現場での仕事は山のようにある、という状況の中、何とか気持ちと身体のバランスを取りながら忙しい日々を過ごしている。

 そんな日々を過ごしつつ、日本とヨルダンの文化の違いというのを色々と発見している。なかでも個人的に特に気になるのが、「待つ意識」あるいは「譲る意識」の違いだ。その意識の違いに慣れていかないと、こちらでは普段の生活のなかで嫌な思いをすることも少なくない。

例えば、エレベーター。日本だと降りる人が優先されるけど、こちらではそれがあまり徹底されていない。とはいっても、こっちが降りようとしているのに気付けば大抵の人は待ってくれるのだけど、道をあけてくれるというところまではしてくれない人も多い。エレベーターの真ん前に立ったままでいるので、こっちがよけなければならない。日本であれば、エレベーターから降りる人がいれば、待つのはもちろんとしても降りてくる人達のためにエレベーターの前をあけておく、というのが普通。

 こういう意識の違いこそが、文化の違いなんだなと思う今日この頃。外国に行ったら、そういう文化の違いを理解するのはもちろん、それを楽しむくらいの気持ちがないと、参ってしまうのかもしれない。

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