知ったかぶりの慣用句

 今日の新聞に、慣用句の使い方や意味をどれだけ若者が正しく理解しているか、という調査結果が掲載されていた。普段から使っている慣用句の本来の使用法、意味を履き違えて理解しているものもあり、自分の日本語能力の稚拙さに少なからず愕然としてしまった。

 掲載されていた慣用句の使い方と意味は以下。二択。★が正解。

使い方

「混乱した様子」

  • 上や下への大騒ぎ
  • 上を下への大騒ぎ ★

「そう思い通りにいかない」

  • そうは問屋が卸さない ★
  • そうは問屋が許さない

「夢中になって見境がなくなる」

  • 熱にうなされる
  • 熱にうかされる ★

意味

「役不足」

  • 本人の力量に対し役目が重すぎる
  • 本人の力量に対し役目が軽すぎる ★

「流れにさおさす」

  • 傾向に乗って勢いを増す行為 ★
  • 傾向に乗って勢いを失わせる行為

「気が置けない」

  • 相手に遠慮をしなくてよい ★
  • 相手に遠慮をしなくてはならない

「ぞっとしない」

  • おもしろくない ★
  • 恐ろしくない

「やおら」

  • いきなり、急に
  • ゆっくりと ★

 以上のうち、半分近く間違えて理解していた。何とも恥ずかしい。知ったかぶりして、会話や文章のなかで、慣用句を間違えて使っているのは、自分が阿保だと宣言しているようなものだ。今回の例に限らず、他にも間違った使い方をしているものがありそう。気をつけなければ。

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