ダイヤモンド社 (2002/03)
昔から言われていることに、こういうのがある。「朝一番に生きたカエルを食べれば、その日の最悪事はもう終わったと安心して過ごすことができる」(P.3)
コンビニに立ち寄ったときにふと目について購入した本です。最近はコンビニで自己啓発本が売ってたりして、自己啓発分野に対する何となくひいたイメージがなくなっていってるんだなと実感したり。
「カエル」というのは「最も難しくて重要な仕事」のこと。こういう類の仕事は後回しにして簡単な仕事から手をつけてしまう、なんて人は少なくないだろう、そうではなくそういう仕事を朝一番にやっつけることが大切なのだ。という主張をベースに、ではどうすればカエルを朝一番に食べることができるのか、ということがシンプルに紹介されています。
カエルを食べてしまえ!という奇抜な題名(と表紙)でありながら、内容は自己啓発本で言われていることがほとんど全てシンプルに書かれています。ある意味淡々と。「目標を明確にするために紙に書こう」という章が最初に来ていることから察しがつくかもしれませんが、とてもオーソドックスな内容だと思います。
初めて自己啓発本を読む人には入門編として、今まで何冊か読んで実行できている人には見直しという意味で、実行できてない人には反省とリスタートという意味で、役立つ本ではないでしょうか。薄い本なので読書時間もさほどかかりません。気軽な気持ちで読めます。読んだあとにどれだけ実践できるかによって、この本の価値は変わってくるかと思います。それは言うまでもなく本人次第なのですが。個人的には、こういうシンプルな内容の本を読んだあとのほうが、気楽に実践できるような気がします。厚い(熱い)本だと、何となく身構えすぎちゃう、というか。