「絶対に沈まぬ船」に乗船した

12/16(金)に、上田現のライブ:『絶対に沈まぬ船 出航する 12月のアトラス』に行ってきました。
上田現は今年から聞き始めて、今回で5回目のライブ。染み入るような曲もあれば、グルーヴィーな曲もあって、毎回楽しんでいます。今回は、新曲やレピッシュ時代の曲も演ったりして、レピッシュを聴いていなかった僕としては、また新鮮な感じでした。


新曲のなかで、心に残ったフレーズがあったので、書き留めておきます。

消えちゃうよりも
忘れられてしまうほうが悲しいから
幽霊も泣く
ひさしぶりって言われたら
僕だって悲しい

(題名も忘れちゃったし、あやふやな記憶なので、もしかしたらちょっとフレーズが違うかもしれません。来年出る(予定の)アルバムに入るかもなので、そしたらまた紹介します。)
「人が死ぬ」ということは、物理的にはこの世から消えてしまうことですが、人の記憶や心に残ることで、その人はその記憶・心の中に生き続けます。本や音楽も、そういう意味では、永久に消えてしまうことはありません。例えば、この世にある全ての本や音楽媒体が消し去られたとしても、人の心に残る言葉や音楽まで消し去ることは出来ません。人の心に残り続けること、というのは、何者にも変えがたく尊いものです。
この間観た映画「私の頭の中の消しゴム」の中の台詞で、
「記憶が消えたら、魂も消えるのよ」
「魂は消えない。俺が君の記憶で、君の心なんだ」
というのがありました(あ、泣けてきた)。
「この世に生きた証を刻もう」とかそういう大それたことが言いたいのではなくて、手が届く、大切な人との今この瞬間を心に刻んでいきたい、そんなことを思ったりしました。
と、書いてるうちに、重たい話になっちゃいましたが、現ちゃんのライブでは、そういう空気ばかりじゃなく、冴え渡る(?)トークや素敵な演出、また現ちゃんはもちろん、バックバンドの方々の超高レベルな演奏といった上質な音楽を心から楽しめます。
ちなみに今回個人的に嬉しかったのは、元ちとせの「千の夜と千の昼」を上田現バージョンで聴けたことです。知っている方もいるかもしれませんが、「ワダツミの木」やこの曲は、上田現が作詞作曲をしています。「ワダツミの木」は、既に上田現のアルバムに収録されているのですが、「千の夜と千の昼」は、今回初めて作詞作曲を手がけた本人のバージョンで聴きました。次のアルバムに入んないかな~。
現ちゃん、やっぱりいいです。来年はアルバムにツアーにライブに、また精力的に活動するようなので、今から楽しみです。
【関連情報】
» はてなダイアリー – 上田現とは
» 上田現 // ELE – オフィシャルホームページ
» 十秒後の世界 – 上田現のブログ
» はてなダイアリー – 元ちとせとは
» 上田現 百物語 第十九夜~七夕777~ (七夕ライブに行った感想をはてなダイアリーの方で書いてました)
» 上田現のアルバム

コリアンドル
コリアンドル

posted with amazlet on 05.12.18
上田現
ビクターエンタテインメント (2002/08/21)
森の掟
森の掟

posted with amazlet on 05.12.18
上田現
ビクターエンタテインメント (2002/08/21)
売り上げランキング: 76,631
夕焼けロック
夕焼けロック

posted with amazlet on 05.12.18
上田現
ベロ・レコーズ (2001/05/16)
売り上げランキング: 72,622
十秒後の世界
十秒後の世界

posted with amazlet on 05.12.18
上田現
ソニーミュージックエンタテインメント (2003/11/06)
売り上げランキング: 72,635

Leave a Reply

Your email address will not be published.

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.