そしてレオナルドは空を飛ぶ

昨日、『レオナルド・ダ・ヴィンチ展』に行ってきました。
平日の昼間なのに、賑わってましたね。


鏡面文字(鏡に写すと読める文字)で書かれた
実物のノート(レスター手稿、ビル・ゲイツ夫妻所有)が展示されていて、
じっくり見てると、何か魂が震える感があります。
なんだろう、この感じは。
ものすごいエネルギーがこめられているからでしょうか。
レオナルド・ダ・ヴィンチのイメージを多用したノート術が、
マインドマップの参考になるかな、と、
そのあたりのヒントを求めていたのですが、
それよりも、その書かれている内容やレオナルドの思想に引き込まれてしまいました。
なかでも「水」を徹底的に観察していて、
その観察力や発想には圧倒されます。
人間の体の大半が「水」で出来ているのと同様、
地球も「水」でできていて、
水流は毛細血管のようなものだ、と、
地球を人間と同じ生命体として捉えています。
深すぎます、レオナルドの発想力。
レオナルドは、
今回展示されている「レスター手稿」以外にも、
複数の手稿を残していて、
そのページ数は8000ページにも及びます。
それらの情報は、会場に置いてあったPC端末から閲覧することができました。
なかには、解剖ノートもあり、
人間の筋肉や頭蓋骨等を克明に記録しています。
他にも、「鳥」のスケッチもあり、
レオナルドの思考は、この時既に空を飛んでいます。
そのころ、日本はまだ戦国時代です。
レオナルドの思考の飛躍はとんでもないですね。
壮大すぎます。
さすが「人類史上最強の頭脳」。
そういった思考の壮大さは、
やはり膨大なノートからきているのでしょうね。
興味をもった対象を徹底的に観察し、
イメージを多用した記録を書き、
発想を広げて深める。
「絵画は最高の学問」と、
レオナルドは「絵画論」のなかで述べているようです。
様々な分野に関心を持ち、徹底した研究と記録を残し、
「万能の天才」と呼ばれたレオナルドですが、
それら研究の集大成が「絵画」という形でアウトプットされています。
あらゆる分野からの膨大なインプットから生み出された究極のアウトプット。
それが「モナリザ」であり「最後の晩餐」であったりするようです。
何だか壮大すぎますね。本当に。
けど、一人の人間の成果なんですよね。これって。
レオナルドはまぎれもなく「天才」ですが、
誰の頭の中にも「天才」はいます。
レオナルドに出来るなら、僕らにだって出来るんじゃん。
同じ人間だもの。
って思うのは、おこがましいのでしょうか。
いや、でも今はそう思っちゃってる自分がいます。
もちろん「自分なりの」成果ですけどね。
あんな絵は今の僕には描けません^^;
そういう意識で少しずつ自分の中の「天才」を解放したい。
そう思います。
てな感じで、今回は何か深く考えちゃってますが、
この展示会まだしばらく(〜11月中旬)やっているので、
今度はリラックスして観てきます。
ヒルズからの夜景と一緒に♪

5 thoughts on “そしてレオナルドは空を飛ぶ

  1. ぐん

    とうとう、行ってしまわれましたか、禁断の園へ..(笑)
    私に、かなり気張って行ったので、本当にしんどかった..。
    今度は少しお酒でも入れてから行こうかなー(笑)
    >「絵画は最高の学問」と、レオナルドは
    >「絵画論」のなかで述べているようです。
    僕も絵を描くのがド下手なんですが、最近は
    避けて通れない道だなーと考えてます。
    やっぱり絵が持つ情報量って膨大ですからね。
    とりあえず習うより慣れろでダイレクトラーニング。

  2. heyday

    > 今度は少しお酒でも入れてから行こうかなー(笑)
    ああ、それいいかも♪
    酒入れて観て、そのあと、夜景を楽しむ^^
    > やっぱり絵が持つ情報量って膨大ですからね。
    > とりあえず習うより慣れろでダイレクトラーニング。
    そうなんだよなあ。
    最近はマインドマップに意識して絵を描いてるけど・・・。
    下手なんだな、これが^^;
    けど、絵がひとつ入るだけで、楽しい感じのマップになるから不思議。
    記憶にも残るし。
    > とりあえず習うより慣れろでダイレクトラーニング。
    どんな本が良いのかな~。

Leave a Reply

Your email address will not be published.

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.