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これはすごい – 「模倣犯」(映画)

模倣犯 [DVD]

 声を大にして言いたい。これはすごい。これまでに観た映画の中で、文句なしに、掛け値なしに、No.1映画。ただし、下から数えて。

 模倣犯の映画版があるのは何となく知っていたけど、観るにしても、原作を読んでから観ようと思っていた。で、原作を読み終わったので映画版DVDを借りてきて観てみたのだが・・・。これはひどい。わざわざブログにネガティブなことを書くのはあまり好きではないのだけど、これは言わずにいられない。これはひどい。何度言っても言い足りないくらい。これはひどい映画。レンタルDVDとはいえ、金返せと言いたい。

何がひどいって、全部ひどい。あれもこれも何もかもひどい。特に終盤のあの爆発シーンは・・・。映画を観ていて初めて、目が点、開いた口がふさがらない、という状態に陥った。あまりにすごくて我に返ったあとに、巻き戻してもう一回観てしまったよ。いや本当すごい。

にしても、これだけひどい映画も珍しい。原作を読んでから観ると、本当に落ち込む。何でこんな映画化を著者が許したのか理解不能。映画版と原作は全く別物っていう割り切りをしていたのかしらね。

 「観なくてもよかったな」を超えて、「観なきゃよかった」「金と時間を返せ」と憤慨すること請け合い。ある意味で貴重な映画。どれだけすごいか、是非確かめてみることをお勧めする。自己責任で。

あ、原作を読んでおく必要は全くなし。念のため。原作は原作で、また大変なので。

See also

 

最高のエンターテイメント邦画 – 「舞妓Haaaan!」

舞妓Haaaan!!! [DVD]

これは楽しい。笑った。自宅でDVD鑑賞したのだけど、映画館で観てたら、笑いが止まらなくて恥ずかしい思いをしたはず。

阿部サダヲが、ぶっ飛んでる。物語の展開は、まさにジェットコースタームービー。全然飽きずに一気にラストまで進む。

何も考えずに、映画を楽しみたい、というときに、お勧めの作品。誰でも楽しめること間違いなし。

プレミア・ペアシート

 豊洲ららぽーと内にあるユナイテッド・シネマ豊洲に、プレミア・ペアシート(参照)なるものがある。

 前から気になっていたこのシート、どんなものかは参照先を見ていただくとして、今日、このプレミアムなシートで映画を観てきた。

 すこぶる快適である。

 二名で平日5,000円(週末6,000円)という値段は結構なもんだな、と思っていたのだが、体験してみると思いっきり納得の値段。安い、とさえ思う。これは病み付きになる。

 犬と暮らすようになってから、映画館で映画鑑賞する機会はめっきり減り、もっぱら自宅の液晶TV(37V型、東芝REGZA)でDVD鑑賞していたのだが、これからは月に一度くらいは、このシートで映画を観ようかな、なんて思っている。

 楽しみがまたひとつ増えた。いいことだ。

Stand by Me

スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション [DVD]初めて観たのは小学校か中学校の頃。それから、これまでに何度観ただろう。観るときの年齢や、自分の状態・状況によって、毎回違った「Stand by Me」になる。

今日の「Stand by Me」も、今までになく感慨深く観ることが出来た。「少年の頃」に戻れるようなノスタルジーとしてだけではなく、一生楽しめる作品だな、ということを再認識。

将来、自分の子どもがクリスやゴーディーと同じ頃の歳になったら観せてあげたいな、と思える作品の一つ。そんなことを思うようになってきたんだな、僕も。

iPhoneのCMがCoolすぎる

先日のアカデミー賞で放映されたiPhoneのCM。様々な映画の登場人物が「Hello」と言っているシーンを集めたというもの。Coolすぎる。


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出典映画を字幕表示した動画も発見。

上記動画の作者が参考にしたサイトがこちら。

個人的には、『Samuel L. Jackson – Jackie Brown 1997』がツボ。サミュエル・L・ジャクソン、渋すぎっす。

白い巨塔

この年末年始休み中に、何かドラマをぶっ通しで観たいな、と思っていて、その最有力候補は『24』だったのですが、アクション系でなく骨太な人間ドラマ系にどっぷり浸かってみたいと思いたち、『白い巨塔』を観ました。第一部は二日に分けて、第二部は昨日の夜から深夜にかけて、全部ぶっ通しで観ました。

白い巨塔 DVD-BOX 第一部

白い巨塔 DVD-BOX 第一部

白い巨塔 DVD-BOX 第二部

白い巨塔 DVD-BOX 第二部

普段テレビドラマを観ないタチですが、面白そうなドラマは、こんな風にちょっと時期を外して一気に観ることが多いです。

期待通り、骨太でした。

ドラマのなかで、財前と里見が言い合う場面がたくさんあります。互いの主張・信念は正反対でありながら、どちらの言っていることも正しいようにも思える。その度に「自分だったらどう思うか?どうするか?」と自問自答しながら、観ました。

そんななかで、末期癌を患い信頼する里見に看取って欲しいと希望する患者(製薬会社の女性営業)に対して、里見は「自分が最後まで看たい。大学病院として終末期医療・緩和医療に取り組むべきだ。」と主張し、財前は「ベッドが空くのを待っている患者がたくさんいる。助からない患者をここで看るより、一人でも多くの患者を助けたい。」と主張する、というシーンがあります*1

どちらの主張も理解できるし正しいと思います。そして、医師の立場からではなく、患者の立場になると、信頼する医師に看取ってほしいと願う患者もいれば、一刻も早くベッドが空いて看てもらいたいと思っている患者もいます。

どの主張・想いも間違っていないし、その主張・想いが通ることで、異なる主張や想いが叶わないことだってありえる。そういうことを、しっかりと理解しながら、当事者意識や相手の立場になって考える、といったことを、常に意識していきたいと思う次第です。

深く考えさせられるドラマでした。ドラマや映画を観て響いたときは、その原作が読みたくなる性分の僕としては、原作を読まないわけにいきません。早速購入して読み始めます。

白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)

白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)

*1:記憶を頼りに書いてるので正確なセリフではないが、主張の要点は押さえてある。