世界最高記録への疾走 – 『ヒート』

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SIGMA dp2 Quattro, F2.8, 1/640s, ISO:100

先日、こちらのエントリーで「読み始めた」と書いていた、「ヒート」を読み終えた。

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最近は、何冊かの本を並行して読んでいるので、通勤や、寝る前に少しずつ、って具合で、結構ゆっくりなペースで読んだ。

物語の時間軸としては「チーム」の”その先の”物語で、「チーム」の登場人物が主役や重要な脇役として出てくるので、先に「チーム」を読んでおくべき。

日本男子マラソンの長期低迷傾向に歯止めをかけるため新設された「東海道マラソン」。神奈川県知事の号令のもと、県庁職員の音無太志は、日本陸上界の至宝・山城悟のペースメーカーとして、孤独なランナー・甲本剛に白羽の矢を立てる。甲本はかつてハーフマラソンの日本記録を持っていた「30キロまでの男」。所属していた実業団が解散し、母校のグラウンドを借りて練習する身だ。ペースメーカーになることを渋る甲本に、音無は破格の条件を提示するが――。果たして世界最高記録達成はなるのか。数多の人間の欲望と情熱を乗せたレースは、まさかの展開に――。箱根駅伝を走る学連選抜チームの激走を描いたベストセラー『チーム』の“その先”の物語。疾走感あふれるレース描写と、男たちの人間ドラマに一気読み必至。

前半の世界最高記録を出すためのレースを作り上げていく展開、後半のレース展開、と大きく分けて二部構成のような内容で楽しめる。個人的には、どちらも楽しめた。特に後半のレースは読み応えがある。

そういった物語の展開を楽しめたのはもちろんだけど、各登場人物の走ることに対する姿勢や思いが、走ることが好きな人間としては、読んでてぐっときたのだった。

そして、「チーム」「ヒート」と読んで、またやっぱり「風が強く吹いている」が読みたくなってきてしまった。読み始めるかな。

See also

» それでも、襷はつながっていく – 『チーム』
https://heydays.org/2015/03/team.html
» 走るの好きか? – 『風が強く吹いている』
https://heydays.org/2011/02/strong-wind.html

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1 thought on “世界最高記録への疾走 – 『ヒート』

  1. Pingback: 踊るベテラン – 『ラストダンス』 | hey hey heydays*

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