読了。泣いた。
内容云々については、上記のAmazonページを参照してもらうとして、僕個人の感想などを。(ネタバレはないかな、とは思うけど、気になる人は本作を読んでから、以下を読んだほうがいいと思います)
走ること、独りで走ること、仲間と走ること、何かの目標を持って走ること、ただ走ること。「走る」という行為には、その人によって色々な意味が込められてくるものだな、と個人的には思っているのだけど、本作は「走ること」にとにかく真剣に向き合っている。登場人物もそうだし、筆者本人からもその真剣さは伝わってくる。
一言でいうと本作は、「箱根駅伝を軸にした青春小説」っていうことになるのかもしれない。実際そういう内容なんだけど、僕はその表面的な物語の、その上というか周りに漂う、走ることに対する色々な思いが伝わってきて、読んでいる間ずっと胸が熱かった。そして、実際に泣いてしまった場面が何度もあった。
最近走ることがとても好きで、僕の中で(というか大げさではなく僕の人生において)すごく大事なことになっているので、余計に響くんだ、きっと。
まだ2月だけど、本作は2011年のマイベスト小説。今年中に少なくとももう一回読もうと思う。そして、映画版も観てみよう。
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