富士フイルムから2/15に発売されるEVF内蔵のミラーレスカメラ『X-T1』が、無性に気になる今日この頃。
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じつは、というほどでもないのだけど、昨年SIGMA DP2/DP3 Merrillを買うかどうか考えていたときに、富士フイルムのXシリーズでAPS-Cサイズのセンサーを搭載している機種、なかでもSIGMAのMerrillシリーズ同様レンズ固定のX100Sが相当気になっていて、最後まで悩んでいた。
最終的には、SIGMA DP Merrillシリーズに決めたわけで、Merrillの画質はもちろん、空気感・雰囲気もかなり気に入っているのだけど、富士フイルムのXシリーズも諦められない、というほどではないにしても、すごく気になる存在ではあった。昔、フィルムカメラで写真を撮っていたときは、ポジで撮るときは富士フイルムのポジフィルムのなかから選んで使っていたりもしたので「フィルムシミュレーションモード」が特に気になっていた。RAWではなくて、好きなフィルムシミュレーションモードを選んでJPEGで撮影する、というのが、フィルムカメラ時代にポジフィルムで撮影していた頃のカラー写真の楽しみ方に近いなあ、と懐かしく思ったりね。
とはいえ、SIGMA DP2/DP3 Merrill、そしてもう6年近く使っている「NIKON D80(APS-C)+ 標準単焦点レンズ or 28-200mmズーム」、そしてスマートフォン(iPhone, ARROWS NX F-01F)という組み合わせで、デジタル写真生活を楽しんできていて特にそんなに大きな不満もないといえばなかったわけだけども。
そんななか、今回富士フイルムからX-T1が発表されて、今所有しているカメラに不満があるとかないとかは関係なく、かなり気になり始めている。で、六本木ミッドタウンにある富士フイルムフォトサロンで実機が触れるということを知って、実際に触ってきた。
» カメラ 製品体験のご紹介 | 写真展・ フジフイルムスクエア(FUJIFILM SQUARE)
以下、実機体験メモ。
- 大きな特徴のひとつであるEVF(電子ファインダー)、クリアで画も大きくて、非常に見やすい。ピントの山も確認しやすい。フル or ノーマルと用途に合わせてサイズを微妙に変更できるのだけど、これは意外と便利そう。
- ファインダー内の撮影情報が、縦位置で持つと縦位置用の配置になる、というのがなかなか便利。背面液晶もきれいだけど、このファインダーを覗いて撮りたくなる。
- EVFが素晴らしいのだけど、チルトする背面液晶も良い。普段はファインダー、チルトさせて撮りたいときは背面液晶、という明確な使い分けができそう。
- ボディサイズは、スペックシート上やサイトでの写真等では分かってはいたのだけど、実際に手に持ってみて、ほぼほぼ想像していた通りのサイズ/コンパクトさでそれでいて程よい重量感がある。そこまでゴツいグリップではないけど、十分ホールド性を高めてくれるグリップがついているので取り扱いやすいかな。
- レンズは普通というか、それなりのボリュームのあるサイズとなってはいるのだけど、ボディと組み合わせてもミラーレス一眼として、コンパクトなサイズ。レンズにもよるっちゃーよるけど。
- 絞りはレンズの絞りリング、シャッタースピードとISO感度、露出補正はボディ上部のダイヤル、とアナログ操作となっているのも大きな特徴の一つで、個人的には一番気になっているところ。ダイヤルのクリック感は軽すぎず重すぎで、程よい。ダイヤル操作主体のカメラとしては、このクリック感はファインダーとともに撮影の楽しみに直結する部分なので非常に大事。
- ボディ背面のMENUボタン周りの十字ボタンは少し押しづらいかな。指の腹というよりも、爪で押す感じ。クリック感も軽い、というかゆるい。ここは慣れが必要かな、というところ。
その他もろもろ、説明員の方に色々と話を聞いてきて、やっぱり今ミラーレス一眼を買うなら防塵防滴でもあるこのX-T1が第一の選択となるなあ、と頭の中で予算繰りを始めちゃったりしてたら、シグマからFoveonセンサーを積んだコンパクトカメラ、DP Merrillシリーズの後継機『dp Quattro』が発表されて、Merrillユーザーの僕としては、そっちにも気持ちを持ってかれてしまった。
Quattro、これ絶対欲しくなる。というか欲しい。けど、X-TransセンサーのX-T1もやっぱり気になる。
んん、悩ましい。