GTDはツールを選ばない、と言われています。デジタルでもアナログでも、何でも自分にあった方法で「信頼できる」システムを構築できる、と。GTDさえ実践・習慣化できれば、実際ツールは何でもいいんです。
ツールは何でもいいからこそ、世の中にはGTDを実践するためのツールが色々とあるわけで。その中でどのツールややり方が自分にあっているか、それを知るには実際にそれらを使って実践してみるのが一番です。そして、そのどれも合わないようであれば、自作したり、色々と組み合わせてみたり。
そうやって、GTDを始めた頃は特に、GTDをうまく実践していくために、習慣化していくために、色々と試行錯誤したりします。少なくとも僕の場合はそうでした。GTDはストレスフリーな毎日を送るための方法論ですが、それを実践・習慣化するためにツールをどうするかとか考えていると、GTDを実践すること自体が目的となってしまい、万一うまくいかないとそれがストレスになってしまったり、と、ストレスフリーな毎日を送るというGTDの目的から考えると、本末転倒なことになってしまいがちですが、それは致し方ないことのようにも思います。今までにない習慣を自分の生活に取り込もうとしているわけだから、ある程度そういうあれこれ試す時期や努力は必要なのでは、と。
と、そういうわけで、僕も色々と試してきました。
てな感じで。
GTDを知ってから、↑にあるように試しては何か違う(あるいはこっちの方がいいんじゃね?的な)とツールを乗り換えて、そしてここ一ヶ月程は、GTD Style Wikiで落ち着いていました。GTD Style WikiはGTDのプロセスを自然に行っていける(行わざるをえないようになっている)作りがGTD初心者の僕には合っていて、とてもしっくりきていました。
かなりいい感じで回ってきていたのですが、GTDのプロセスに慣れだしてくると、何となく違和感というか、自分には合ってないのでは感を感じ始めました。その頃にITmedia Biz.IDに開催されたGTD徹底研究会*1+*2に参加し、講師であるGTD超実践者の百式の田口さんのシンプルな実践方法を聞いて、以前も一度使おうとして結局別のツールに乗り換えてしまっていた、田口さんが開発したcheck*padでいくことにしました。
check*padに戻った理由は「シンプルなツール」というのが大きいは大きいのですが、それよりも、あれだけGTDを実践・習慣化し「超ストレスフリー」と言ってはばからない日本随一のGTD実践者*3である田口さんが自作して使っているツールだから、という理由が一番だったりします。それに、田口さんの「美しさは引き算」という考え方にも個人的にとても共感するところがあるので。
設計思想は「美しさは引き算」。余計な機能はほぼ省いてあるか、表示できないように設定できます。
加えて、携帯からの使い勝手もシンプルで素晴らしいので、外出時にふとリストを確認したいときとか、本当に重宝します。おかげで、時間を持て余す、ということがなくなりました。
GTD Style Wikiからの項目移動は、check*padのメールでの項目追加機能を使って、あっさりと出来ました。この「メールで項目追加」機能もシンプルに出来ていて、非常に便利です。*4
そんなわけで、今の僕のGTD実践ツールは、以下のような感じで落ち着いています。
- 週次レビュー時の収集プロセス ⇒ 裏紙に手書き*5してcheck*padに登録
- 普段何か思いついたときにInboxに項目を追加するとき ⇒
- PCの前にいるときは、直接check*padに登録
- 出かけているときは、常に持ち歩いているポケットメモ帳に手書きして後でcheck*padに登録
- あるいは、携帯からcheck*padのInboxにメール登録(携帯の文字入力が面倒なので、あんまりやらないけど)
- GTDの全リスト管理 ⇒ check*pad
- カレンダー ⇒ Google Calendar*6
- ToDo リマインダー ⇒ r*pad ※こちらも田口さん開発の”Ultra Simple Reminder”
色々と試行錯誤してきましたが、いよいよこれで落ち着きそうです。まだまだ「超ストレスフリー!」とは豪言できませんが、かなり近いところにきているのは、ヒシヒシと感じています。
それにしても、田口さんには、GTD徹底研究会といい、check*padといい、r*padといい、いつも本当に色々とGTD関連の情報を提供していただいて、感謝しきりです。もう、足向けて眠れません。
*3:GTD発案者デビッド・アレンの著書の監訳もされています ⇒ ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則
*4:Remember the milkにも同様の機能あり。
*5:個人的には、収集プロセス(Memory Dump)は手書きのほうが向いているみたい
*6:手帳はスケジュール管理にはあまり使っていなくて、どちらかというと、行動管理というか、その日何したかを記録するツールになっています。