紋切型
「お年寄り」としか思っていなかったおじいさんのひとりひとりが 実はたいへんな仕事を重ねてきたんだとわかると、 高校生たちは「おじいさんたち」という紋切り型ではなく具体的に 「わたしの会った彦左衛門はこういう人だった」 と話すようになるんですよ。 <塩野米松さんが『聞き書きの世界。』の中で> ほぼ日手帳2006 – 7月28日の言葉 紋切り型ではなく、具体的にその人たちを理解すること。 意外と出来ていないことかも。
Detailを聞き出す
話を聞きに行くなんて簡単そうだけど、 実際にはなかなか難しいことでね、ですからとにかく 「具体的に話を聞くんだよ。 人の人生はディティールにこそ おもしろさがあるんだからね。」って。 <塩野米松さんが『聞き書きの世界。』の中で> ほぼ日手帳2006 – 1月31日の言葉 人の人生のディティールがおもしろいというのは、 すごく分かる気がする。 例えば、尊敬する坂本龍馬を語るときに、 『薩長同盟と大政奉還という幕末の決定的な歴史的事件を起こした人物』 というだけではなく、 『龍馬が考案した大政奉還後の新政府の人事を西郷隆盛に見せたときに、 その人事に龍馬自身が含まれていないことに西郷が驚いた。 西郷「龍馬殿の名前が含まれていないようでごわすが・・・」 龍馬「わしゃ窮屈な役人は性に合わん。」 西郷「では龍馬殿は何をなさるつもりでごわすか?」 龍馬「わしは・・・、世界の海援隊をやる。」 そう言う龍馬は、西郷隆盛よりも大きく見えたそうである。』 なんて、エピソードのほうがより龍馬の龍馬らしさが伝わってくる。 (それにしてもこの龍馬は格好良すぎる・・・。) 他にも「北進一刀流免許皆伝でありながら生涯誰一人として人を斬らなかった」とか、 「日本で初めて新婚旅行をしたのは龍馬」とか、 言い出したらキリがないが、つまりこういう人としてのディティールに、 より人は惹かれるわけで。 そういう人生のディティールまで話せる相手というのは限られているかもしれないけれど、 人の話を聞くときは、そういうディティールまで聞き出そうってな気持ちでいたい。 だってそのほうが楽しいから。うん。