『みちしるべ』を聞いて、泣いて、寝る
シリコンバレー滞在12日目。 今日も何かと忙しい一日だった。ディナーに飲んだベルギービールが美味しかったのだけど、何か知らないが今日はいつもより酒がまわるので、もう寝ることにする。 寝る前に、最近我が家でヘビーローテ中の映画『イキガミ 』の主題歌『みちしるべ』がふと聞きたくなったのでYouTubeにあがっている動画を見て、また泣いてしまった。 この動画は、映画『イキガミ 』の主人公の一人「田辺翼」が映画のなかで『みちしるべ』を歌うシーン。僕は映画『イキガミ 』を既に3回ほど観ているが、何度見ても泣ける。たぶん、映画を観ていなくても泣けるくらい、心を揺さぶるシーンだと思う。 『イキガミ 』は個人的にかなり泣ける映画。感想等はそのうち書く。 See also 映画「イキガミ」オフィシャルサイト イキガミ [DVD] みちしるべ by PhilHarmoUniQue イキガミ―魂揺さぶる究極極限ドラマ (1) (ヤングサンデーコミックス)
最高峰のミステリー作品 – 『ルパンの消息』 (DVD)
ルパンの消息 [DVD] 内容(「Oricon」データベースより) 横山秀夫の幻の処女作を映像化!警視庁にもたらされた1本のタレ込み情報によって、戦後最大の三億円事件と時効目前の女性教師殺害事件が絡み合う群像タイムサスペンス!上川隆也、岡田義徳、佐藤めぐみほか出演。 Amazon.co.jp: ルパンの消息 [DVD]: 水谷俊之, 上川隆也, 佐藤めぐみ, 岡田義徳: DVD 今回のアメリカ出張でサンフランシスコ行きのANA便の中で観たドラマ。 これまで僕が観た、そして読んだことのあるミステリー作品のなかで、文句なく最高傑作。何といっても、出演陣が豪華すぎる。上川隆也、岡田義徳、佐藤めぐみ、遠藤憲一、等々、実力派で個性的な役者さんばかり。それぞれの演技に迫力と奥行きがあって、ほれぼれしてしまう。 その豪華な出演陣が演じるのは、これまた重厚で奥行きのある内容のミステリー。グングン引き込まれて、あっという間に観終わってしまった。ミステリー作品なので、その内容にこの場で触れるような野暮な真似はしないけど、とにかくこの作品は必見。ミステリー好きでもそうでなくても、出演陣に興味があってもなくても、絶対に引き込まれることを約束できる。 観終わった後に、「いいもの観たなー」と心から思える映画やドラマに、どれだけ出会えるだろうか。僕にとってこの作品は、心から「いいものを観た」と言える作品だ。 いやほんと、いい作品を観た。 See also 横山秀夫の原作小説も読んでみよう。 ルパンの消息 (カッパノベルス) ルパンの消息 (光文社文庫)
味のある映画 – 『阿修羅のごとく』
GW中に観たDVDの感想その3。(若干ネタばれあり) 阿修羅のごとく 昭和54年の冬、久しぶりに集まった竹沢家の4姉妹(大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子)は、70歳を迎える父(仲代達矢)に愛人と子どもがいることを知らされ、それを機にそれぞれが抱える人生の悩みに直面していく……。 Amazon.co.jp: 阿修羅のごとく [DVD]: 森田芳光, 大竹しのぶ, 黒木瞳, 深津絵里, 深田恭子, 小林薫, 中村獅童, RIKIYA, 向田邦子, 筒井ともみ: DVD 面白かった。 個人的には、深津絵里さんの演技にぐっときた。それに、八千草薫さんと仲代達矢さんの存在感がすごすぎる。 4姉妹とその両親、それぞれが結構重い状況の中にいるのに、作品全体から醸し出される雰囲気というのは、どちらかというと爽やかなものを感じた。思っていたほど、女の「阿修羅」が描かれていたようには感じなかったけれど、とても味のある映画だった。 ところで『阿修羅のごとく』は元々NHKで放映されていたTVドラマらしく、僕が観た映画版では母親役を演じていた八千草薫さんが、オリジナルのTVドラマでは次女を演じていたらしい。以下、Amazonの作品紹介文の続き。 かつてNHKで放映された向田邦子・脚本の名作ドラマを、『失楽園』『模倣犯』などの才人・森田芳光監督が映画化。昭和後期の女性たちの生きざまが、現代にも巧みに訴えかける普遍性を伴いながら、観る者に心地よい感動を与える秀作である。姉妹それぞれのキャラクター分けも非常にうまくいっており、また森田演出ならではの温かみあるユーモアセンスも好調。またTV版で次女を演じた八千草薫がここでは姉妹の母に扮し、まるで作品全体を包み込むような圧倒的存在感を示している。フレンチ・ジャズ『ラジオのように』を日本家屋の風景にかぶせた大島ミチルの音楽も快調。(的田也寸志) Amazon.co.jp: 阿修羅のごとく [DVD]: 森田芳光, 大竹しのぶ, 黒木瞳, 深津絵里, 深田恭子, 小林薫, 中村獅童, RIKIYA, 向田邦子, 筒井ともみ: DVD こうなってくると、オリジナルのTVドラマ版も観たくなってしまう。既に絶版になっているようだけど、レンタル屋さんにあるはず。探して観てみよう。 阿修羅のごとく-全集- [DVD] 阿修羅のごとく パートII-全集- [DVD] それと、向田邦子さんの原作本も気になる。 阿修羅のごとく (文春文庫)
「かもめ食堂」「めがね」のことは忘れて観たほうがいいかも – 『プール』
GW中に観たDVDの感想その2。(若干ネタバレあり) プール 内容紹介 理由なんて、愛ひとつで十分だ。 タイのチェンマイ。 小さなプールのまわりに集まる5人の6日間の物語。 Amazon.co.jp: プール [DVD]: 大森美香, 小林聡美, 加瀬亮, 伽奈, もたいまさこ, シッティチャイ・コンピラ: DVD 『かもめ食堂 』と『めがね』のメインキャストとその二作品のスタッフによる本作。何故かは知らないけど、一番肝心な監督が『かもめ食堂』 と『めがね』とは違う。それでも『かもめ食堂』と『めがね』両方のDVDを持っているほど、このスタッフ・キャストによる映画が好きな僕と嫁さんは、すごい期待を込めて、本作『プール』を観た。 正直、期待はずれだった。期待しすぎたのかもしれない。それと監督が違うということを知らずに観てしまったので、観た後の期待はずれ感に「監督が違うから」という言い訳というか理由がついたので、何とか納得することができた。 何が期待はずれだったかというと、全部、って言うしかないかなあ。音楽も映像も何となく「わざとらしさ」感のようなものを感じて染み込んでこなかったし、登場人物にもグッとこなかった。特に、『かもめ食堂 』と『めがね』のもたいまさこさんの、その存在感・空気感・佇まいが大好きなんだけど、本作では「?」だった。小林聡美さんや加瀬亮さん演じるキャラも何だか微妙だし。 同じようなキャスト、スタッフ、映像、音楽でも、監督が違うとここまで変わるもんなんだな、ということがよく分かった。もちろん『かもめ食堂 』『めがね』と設定もストーリーも異なるので、映画そのものが変わるのは当たり前なのだけど、『かもめ食堂 』と『めがね』も設定・ストーリーともに全く異なるのに、どちらも同じように面白かったし、DVDを買って何度も見ているし、これからも何度も観る映画なんだけど、この『プール』はもう観ることないかな、というくらい、期待はずれだった。 もしも、『かもめ食堂 』と『めがね』を觀ずに『プール』を観たら、また違った感想になったかもしれない。「『かもめ食堂 』と『めがね』のキャスト・スタッフによる」っていう宣伝文句が、どこまで効果があるのか、ちょっと疑問だ。というか、監督が違う時点で、その宣伝文句はだいぶ的外れだと思うのだけど。 See also かもめ食堂 めがね
「ネットって怖いもの」を啓発する映画 – 『誰も守ってくれない』
GW中に観たDVDの感想その1。(若干ネタばれあり) 誰も守ってくれない 内容(「Oricon」データベースより) モントリオール世界映画祭最優秀脚本賞受賞作!心に傷を抱えた刑事と殺人犯の妹となった少女を通して描く社会派ヒューマン・サスペンス。ごく平凡な四人家族の船村家。ある日突然、その一家の未成年の長男が、小学生姉妹殺人事件の容疑者として逮捕される。刑事・勝浦と三島は、その容疑者家族の保護を命じられる。15才の娘の沙織の保護は、彼女と同い年の娘を持つ勝浦が担当することになる…。 Amazon.co.jp: 誰も守ってくれない プレミアム・エディション<初回生産限定> [DVD]: 君塚良一, 佐藤浩市, 志田未来, 松田龍平, 石田ゆり子, 佐々木蔵之介, 佐野史郎, 津田寛治: DVD 結構期待して観たのだけど、個人的には正直期待はずれだった。 「殺人犯の妹」と「心に傷を抱えた刑事」の心の交流みたいなものが描かれてはいるのだけど、どうにもぱっとしない。迫害される「殺人犯の妹」の状況や心情、そしてその少女をどのように守るのか、というのがこの作品の肝だと思っていたのだけど、それがメインで描かれているわけではなく、保護する刑事も心に傷を抱えていて、その傷と向き合う刑事の状況や心情も同様に描かれていて、その結果、何だかぼやけた印象の作品となってしまったのでは、と感じた。 内容に対する感想は人それぞれなので、僕の感想などまあ聞き流してくれて構わないのだけど、内容に関する感想以外にも言いたいことが。どっちかというと、これが特に言いたいことなのだけど、この作品のなかで描かれているネットの世界がダークすぎる。未成年である殺人犯やその妹の名前、さらには妹と刑事がどこに隠れているか、というような内容がネット上の掲示板で暴露されている、というシーンが何度か出てくるのだけど、この描き方があまりに「怖く」描かれていると思う。 この作品で描かれているインターネットとは、 『インターネット上ではどんな情報もあっという間に晒されてしまって、ひとつの掲示板が潰されてもまた新しいのが出てきて逃げ場が無い。さらにそれは一過性のもので、新しい「ネタ」があると、前のネタはすぐに忘れられてインターネット上の興味は新しい方に流れて行く』 といったものになっている。 何のために、インターネットをここまで怖く残酷なものとして描く必要があったのかよく分からないが、作品のテーマとして「加害者の家族に対する迫害と、それからいかに守るのか」というのがあったはずで、そのテーマを伝えるのに、ここまでインターネットを「悪」として描く必要はなかったのでは、と思う。 そういう怖さが際立ち、それに加えて上記で少し触れた「ぼやけた印象」を持たせるような人物設定となっているので、結局何が言いたい映画だったのか、分からなかった。結構期待していた作品だっただけに、残念だった。 See also この映画が放映される少し前に映画との連動企画としてTVで『誰も守れない』というドラマをやっていたらしい。 このドラマの放送日と同じ日に公開された映画『誰も守ってくれない』と連動した企画になっており、内容は映画版の4ヶ月前に起こった事件を描いたものになっている。 映画の『誰も守ってくれない』は、「加害者の保護」の視点・観点で描かれているのに対して、このドラマでは、「被害者の保護」という映画と逆の視点・観点から描かれた。 最後には、「誰も守れない そして 誰も守ってくれない」というテロップが表示され、『誰も守ってくれない』の宣伝も流された。 誰も守れない – Wikipedia この内容からすると、このTVドラマを事前に観ていたところで、映画本編に対する感想は変わっていないだろうなと思う。それに映画本編を観たあとでは、このドラマを特に観たいとは思わない。
最近観たDVDの記録 + 一言感想など
タイトルそのまま。最近観たDVDの記録 + 一言感想など。 スラムドッグ$ミリオネア 【ストーリー概要】 全ての答えの裏側にインドを疾走する彼の人生があった。 一問正解するごとに近づいていく、運命の恋。 必ず、君を見つけ出す――。 運じゃなく、運命だった。 アジア最大のスラム街・ムンバイで育った少年ジャマールは、世界的人気番組クイズ$ミリオネア」にて一問を残して全問正解、一夜にして億万長者のチャンスを掴む。だが、無学な彼は不正の疑いをかけられ、番組の差し金で警察に連行され、尋問を受けることになってしまう。 彼は一体どうやって全ての答えを知りえたのか?そして、彼がミリオネアに挑戦した本当の理由とは―? この作品の監督、ダニー・ボイルといえば、僕の中ではトレインスポッティング とシャロウ・グレイブ 。どちらも初期のこの頃の作品で、テンポがよく独特の雰囲気を醸し出しながら練られたストーリーで楽しめる映画。この二作品以降も何作かあるけど、観てなかった。ので、久々のダニー・ボイル監督作品がこのスラムドッグ$ミリオネア。結構期待して観たのだけど、その期待を裏切られることはなかった。内容は重い部分もあるので、単純に面白い映画、とは言えないけども。 おくりびと 求人広告を手に会社を訪れた大悟は、社長から思いもよらぬ業務内容を告げられる。それは遺体を棺に収める「納棺」という仕事だった。納棺師の見習いとして働き出す青年と様々な境遇のお別れを描いた感動のドラマ。本木雅弘、広末涼子、山崎努ほか出演。 正直、この映画を観て、何をどう感じればいいのか、というのが最後まで自分の中ではっきりしなかった。映画の中に、「死の尊厳」といったテーマもあるだろうし、「家族愛」「親子愛」「夫婦愛」というのも描かれている。色々と感じる部分のある映画だったけど、全体として何となく伝わってくるものが曖昧なまま終わってしまった。山崎努さんがいい味出し過ぎてて、そこが一番印象に残っている。 サマーウォーズ 『時をかける少女』の細田守監督が贈るSF青春アニメ。仮想空間が浸透した近未来。内気な高校生・健二は憧れの先輩・夏希に頼まれ、彼女の実家を訪れる。個性的な家族の面々に振り回される中、健二は謎の数字が書かれたメールを受信し…。 思いのほか、楽しめた。(90歳のおばあちゃん元気すぎ、って思ったけど、まあ、そういう意味のない感想はなしで) あ、あと、花札やりたくなった。こいこい。 その他 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! TVでいかりや長介さんの特集番組をやっていて、その番組のなかでこの映画のシーンが放映されていて、長さん演じる和久さん見たさに借りてきて観た。やっぱり長さん格好いい。映画の内容は、まあ言わずもがな。 古畑任三郎FINAL 今、甦る死 何度観ても、面白い。僕の中では、古畑任三郎シリーズで1,2を争う面白さ。
『さまよう刃』映画版
成田→サンフランシスコ行きの飛行機で、以前読んだ『さまよう刃』(東野圭吾)の映画版を観た。 映画化が決まったときからとても気にはなっていたのだけど、重く深く考えさせられる原作を読んだあとではあまり観る気がしなかった。 この映画版は、原作とは様々な部分でストーリー展開が異なっている。原作では割と重要な部分じゃないのかな、という部分(設定っていったほうがいいのかな)も違っていて、映画版のそれはそれで問題ない、というか話の辻褄は合っているんだけど、原作と映画どちらがいいか、とかそういう議論はできそうにないくらい、違う展開となっている。 ただ、あえて比較するとすれば、やはり原作のほうがテーマが掘り下げられいて、読者への問題提起力が強い、と個人的には感じた。物語の概要は原作も映画も同じようなものなので、それを読んでみて語られる問題についてより深く考えたいと思ったら、まずは原作を読むのがよいかな、と思ったりも。 See also 原作: さまよう刃 映画: さまよう刃 [DVD]
かいじゅうたちのいるところ
公開が決まってから待ちに待っていた『かいじゅうたちのいるところ』を公開初日の今日、早速観てきた。 個人的には、何というか、これまで観た映画のなかでもかなり上位に食い込む、素晴らしい映画、だった。映像はもちろん、音楽も、物語の内容も最高。 映画を観終わった後、嫁さんと「あれが良かった、これが良かった」とべた褒め。二人とも、絵本のファン(特に嫁さん)なので、あの絵本の良さを損なわずに、素晴らしい映画になっているところも、嬉しい。 それにしても、本当に良い映画。また観たい。観る度に、違う感動がありそう。それに、観る年齢によっても、色々な見方が出来そうな、懐の深さもある映画、かなと思う。 DVD(or ブルーレイ)が出たら、即購入すること間違いなし。サントラはさっきAmazonで購入した。 See also ちなみに、絵本は英語版(オリジナル)と日本語版、両方持ってる。 サウンドトラック、早く届かないかな。 » かいじゅうたちのいるところ-オリジナル・サウンドトラック
舞妓Haaaan!!!
週末にまた観てしまった。 前にDVDで観て、テレビでやっているのを観て、なので、これで3回目。阿部サダヲのテンションの高い演技が本当最高。 特に「一見さんミュージカル」。 物語の進行的には全く不必要に長尺。それでいてある意味でこの映画のハイライト。不必要なシーンが映画のハイライトになっていて、それがまたこの映画のエンターテイメント制を高めている、ような気がする。 まあ、四の五の言わずに観てみるのが一番。はっきり言って、物語の進行なんてあってないようなくらいに適当なので、その辺りは深く考えずに、ただその無駄に高いテンションを楽しんでみることをお勧め。 See also 映画『舞妓Haaaan!!!』の公式サイトどす。
Vespa in Gozo
ナンニ・モレッティ監督『親愛なる日記 [DVD]』の第一章「べスパに乗って」を思い出した。 親愛なる日記 (監督: ナンニ・モレッティ) 親愛なる日記 [DVD] 大好きな 映画。 第一章「べスパに乗って」も好きだが、何と言ってもラストシーンが忘れられない。個人的には今まで観た映画の中でも、ベストと言ってもいいくらい素晴らしいラストシーン。