Movie

『みちしるべ』を聞いて、泣いて、寝る

シリコンバレー滞在12日目。 今日も何かと忙しい一日だった。ディナーに飲んだベルギービールが美味しかったのだけど、何か知らないが今日はいつもより酒がまわるので、もう寝ることにする。 寝る前に、最近我が家でヘビーローテ中の映画『イキガミ 』の主題歌『みちしるべ』がふと聞きたくなったのでYouTubeにあがっている動画を見て、また泣いてしまった。 この動画は、映画『イキガミ 』の主人公の一人「田辺翼」が映画のなかで『みちしるべ』を歌うシーン。僕は映画『イキガミ 』を既に3回ほど観ているが、何度見ても泣ける。たぶん、映画を観ていなくても泣けるくらい、心を揺さぶるシーンだと思う。 『イキガミ 』は個人的にかなり泣ける映画。感想等はそのうち書く。 See also 映画「イキガミ」オフィシャルサイト イキガミ [DVD] みちしるべ by PhilHarmoUniQue イキガミ―魂揺さぶる究極極限ドラマ (1) (ヤングサンデーコミックス)

味のある映画 – 『阿修羅のごとく』

GW中に観たDVDの感想その3。(若干ネタばれあり) 阿修羅のごとく 昭和54年の冬、久しぶりに集まった竹沢家の4姉妹(大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子)は、70歳を迎える父(仲代達矢)に愛人と子どもがいることを知らされ、それを機にそれぞれが抱える人生の悩みに直面していく……。 Amazon.co.jp: 阿修羅のごとく [DVD]: 森田芳光, 大竹しのぶ, 黒木瞳, 深津絵里, 深田恭子, 小林薫, 中村獅童, RIKIYA, 向田邦子, 筒井ともみ: DVD 面白かった。 個人的には、深津絵里さんの演技にぐっときた。それに、八千草薫さんと仲代達矢さんの存在感がすごすぎる。 4姉妹とその両親、それぞれが結構重い状況の中にいるのに、作品全体から醸し出される雰囲気というのは、どちらかというと爽やかなものを感じた。思っていたほど、女の「阿修羅」が描かれていたようには感じなかったけれど、とても味のある映画だった。 ところで『阿修羅のごとく』は元々NHKで放映されていたTVドラマらしく、僕が観た映画版では母親役を演じていた八千草薫さんが、オリジナルのTVドラマでは次女を演じていたらしい。以下、Amazonの作品紹介文の続き。 かつてNHKで放映された向田邦子・脚本の名作ドラマを、『失楽園』『模倣犯』などの才人・森田芳光監督が映画化。昭和後期の女性たちの生きざまが、現代にも巧みに訴えかける普遍性を伴いながら、観る者に心地よい感動を与える秀作である。姉妹それぞれのキャラクター分けも非常にうまくいっており、また森田演出ならではの温かみあるユーモアセンスも好調。またTV版で次女を演じた八千草薫がここでは姉妹の母に扮し、まるで作品全体を包み込むような圧倒的存在感を示している。フレンチ・ジャズ『ラジオのように』を日本家屋の風景にかぶせた大島ミチルの音楽も快調。(的田也寸志) Amazon.co.jp: 阿修羅のごとく [DVD]: 森田芳光, 大竹しのぶ, 黒木瞳, 深津絵里, 深田恭子, 小林薫, 中村獅童, RIKIYA, 向田邦子, 筒井ともみ: DVD こうなってくると、オリジナルのTVドラマ版も観たくなってしまう。既に絶版になっているようだけど、レンタル屋さんにあるはず。探して観てみよう。 阿修羅のごとく-全集- [DVD] 阿修羅のごとく パートII-全集- [DVD] それと、向田邦子さんの原作本も気になる。 阿修羅のごとく (文春文庫)

「かもめ食堂」「めがね」のことは忘れて観たほうがいいかも – 『プール』

GW中に観たDVDの感想その2。(若干ネタバレあり) プール 内容紹介 理由なんて、愛ひとつで十分だ。 タイのチェンマイ。 小さなプールのまわりに集まる5人の6日間の物語。 Amazon.co.jp: プール [DVD]: 大森美香, 小林聡美, 加瀬亮, 伽奈, もたいまさこ, シッティチャイ・コンピラ: DVD 『かもめ食堂 』と『めがね』のメインキャストとその二作品のスタッフによる本作。何故かは知らないけど、一番肝心な監督が『かもめ食堂』 と『めがね』とは違う。それでも『かもめ食堂』と『めがね』両方のDVDを持っているほど、このスタッフ・キャストによる映画が好きな僕と嫁さんは、すごい期待を込めて、本作『プール』を観た。 正直、期待はずれだった。期待しすぎたのかもしれない。それと監督が違うということを知らずに観てしまったので、観た後の期待はずれ感に「監督が違うから」という言い訳というか理由がついたので、何とか納得することができた。 何が期待はずれだったかというと、全部、って言うしかないかなあ。音楽も映像も何となく「わざとらしさ」感のようなものを感じて染み込んでこなかったし、登場人物にもグッとこなかった。特に、『かもめ食堂 』と『めがね』のもたいまさこさんの、その存在感・空気感・佇まいが大好きなんだけど、本作では「?」だった。小林聡美さんや加瀬亮さん演じるキャラも何だか微妙だし。 同じようなキャスト、スタッフ、映像、音楽でも、監督が違うとここまで変わるもんなんだな、ということがよく分かった。もちろん『かもめ食堂 』『めがね』と設定もストーリーも異なるので、映画そのものが変わるのは当たり前なのだけど、『かもめ食堂 』と『めがね』も設定・ストーリーともに全く異なるのに、どちらも同じように面白かったし、DVDを買って何度も見ているし、これからも何度も観る映画なんだけど、この『プール』はもう観ることないかな、というくらい、期待はずれだった。 もしも、『かもめ食堂 』と『めがね』を觀ずに『プール』を観たら、また違った感想になったかもしれない。「『かもめ食堂 』と『めがね』のキャスト・スタッフによる」っていう宣伝文句が、どこまで効果があるのか、ちょっと疑問だ。というか、監督が違う時点で、その宣伝文句はだいぶ的外れだと思うのだけど。 See also かもめ食堂 めがね

「ネットって怖いもの」を啓発する映画 – 『誰も守ってくれない』

GW中に観たDVDの感想その1。(若干ネタばれあり) 誰も守ってくれない 内容(「Oricon」データベースより) モントリオール世界映画祭最優秀脚本賞受賞作!心に傷を抱えた刑事と殺人犯の妹となった少女を通して描く社会派ヒューマン・サスペンス。ごく平凡な四人家族の船村家。ある日突然、その一家の未成年の長男が、小学生姉妹殺人事件の容疑者として逮捕される。刑事・勝浦と三島は、その容疑者家族の保護を命じられる。15才の娘の沙織の保護は、彼女と同い年の娘を持つ勝浦が担当することになる…。 Amazon.co.jp: 誰も守ってくれない プレミアム・エディション<初回生産限定> [DVD]: 君塚良一, 佐藤浩市, 志田未来, 松田龍平, 石田ゆり子, 佐々木蔵之介, 佐野史郎, 津田寛治: DVD 結構期待して観たのだけど、個人的には正直期待はずれだった。 「殺人犯の妹」と「心に傷を抱えた刑事」の心の交流みたいなものが描かれてはいるのだけど、どうにもぱっとしない。迫害される「殺人犯の妹」の状況や心情、そしてその少女をどのように守るのか、というのがこの作品の肝だと思っていたのだけど、それがメインで描かれているわけではなく、保護する刑事も心に傷を抱えていて、その傷と向き合う刑事の状況や心情も同様に描かれていて、その結果、何だかぼやけた印象の作品となってしまったのでは、と感じた。 内容に対する感想は人それぞれなので、僕の感想などまあ聞き流してくれて構わないのだけど、内容に関する感想以外にも言いたいことが。どっちかというと、これが特に言いたいことなのだけど、この作品のなかで描かれているネットの世界がダークすぎる。未成年である殺人犯やその妹の名前、さらには妹と刑事がどこに隠れているか、というような内容がネット上の掲示板で暴露されている、というシーンが何度か出てくるのだけど、この描き方があまりに「怖く」描かれていると思う。 この作品で描かれているインターネットとは、 『インターネット上ではどんな情報もあっという間に晒されてしまって、ひとつの掲示板が潰されてもまた新しいのが出てきて逃げ場が無い。さらにそれは一過性のもので、新しい「ネタ」があると、前のネタはすぐに忘れられてインターネット上の興味は新しい方に流れて行く』 といったものになっている。 何のために、インターネットをここまで怖く残酷なものとして描く必要があったのかよく分からないが、作品のテーマとして「加害者の家族に対する迫害と、それからいかに守るのか」というのがあったはずで、そのテーマを伝えるのに、ここまでインターネットを「悪」として描く必要はなかったのでは、と思う。 そういう怖さが際立ち、それに加えて上記で少し触れた「ぼやけた印象」を持たせるような人物設定となっているので、結局何が言いたい映画だったのか、分からなかった。結構期待していた作品だっただけに、残念だった。 See also この映画が放映される少し前に映画との連動企画としてTVで『誰も守れない』というドラマをやっていたらしい。 このドラマの放送日と同じ日に公開された映画『誰も守ってくれない』と連動した企画になっており、内容は映画版の4ヶ月前に起こった事件を描いたものになっている。 映画の『誰も守ってくれない』は、「加害者の保護」の視点・観点で描かれているのに対して、このドラマでは、「被害者の保護」という映画と逆の視点・観点から描かれた。 最後には、「誰も守れない そして 誰も守ってくれない」というテロップが表示され、『誰も守ってくれない』の宣伝も流された。 誰も守れない – Wikipedia この内容からすると、このTVドラマを事前に観ていたところで、映画本編に対する感想は変わっていないだろうなと思う。それに映画本編を観たあとでは、このドラマを特に観たいとは思わない。

『さまよう刃』映画版

成田→サンフランシスコ行きの飛行機で、以前読んだ『さまよう刃』(東野圭吾)の映画版を観た。 映画化が決まったときからとても気にはなっていたのだけど、重く深く考えさせられる原作を読んだあとではあまり観る気がしなかった。 この映画版は、原作とは様々な部分でストーリー展開が異なっている。原作では割と重要な部分じゃないのかな、という部分(設定っていったほうがいいのかな)も違っていて、映画版のそれはそれで問題ない、というか話の辻褄は合っているんだけど、原作と映画どちらがいいか、とかそういう議論はできそうにないくらい、違う展開となっている。 ただ、あえて比較するとすれば、やはり原作のほうがテーマが掘り下げられいて、読者への問題提起力が強い、と個人的には感じた。物語の概要は原作も映画も同じようなものなので、それを読んでみて語られる問題についてより深く考えたいと思ったら、まずは原作を読むのがよいかな、と思ったりも。 See also 原作: さまよう刃 映画: さまよう刃 [DVD]

かいじゅうたちのいるところ

公開が決まってから待ちに待っていた『かいじゅうたちのいるところ』を公開初日の今日、早速観てきた。 個人的には、何というか、これまで観た映画のなかでもかなり上位に食い込む、素晴らしい映画、だった。映像はもちろん、音楽も、物語の内容も最高。 映画を観終わった後、嫁さんと「あれが良かった、これが良かった」とべた褒め。二人とも、絵本のファン(特に嫁さん)なので、あの絵本の良さを損なわずに、素晴らしい映画になっているところも、嬉しい。 それにしても、本当に良い映画。また観たい。観る度に、違う感動がありそう。それに、観る年齢によっても、色々な見方が出来そうな、懐の深さもある映画、かなと思う。 DVD(or ブルーレイ)が出たら、即購入すること間違いなし。サントラはさっきAmazonで購入した。 See also ちなみに、絵本は英語版(オリジナル)と日本語版、両方持ってる。 サウンドトラック、早く届かないかな。 » かいじゅうたちのいるところ-オリジナル・サウンドトラック