これは怖い – 「理由」

理由 (新潮文庫)

先日 のヨルダン出張帰国時の、イスタンブール⇒成田間飛行機で一気読み。

この小説は怖い。読みながらの、そして読んだ後の感想がそれである。これは本当に怖い。その怖さは、読了後数日経った今でも、じくじくと怖い。

「一家四人殺人事件」そのものの残虐性も怖いが、その事件が起こるきっかけとなった出来事や、その事件に関係する人間達の心の闇であったり奥を知るにつれ、どんどん怖くなっていく。なぜなら、それは自分自身にも起こりうるとどうしても考えてしまうからだ。そういうリアリティの伴った怖さというのは、ベタベタと容赦なく心に張り付いてきて、なかなかはがれない。困ったものだ。

少し前に読んだ「火車」といい、本著といい、ミステリー小説を楽しむというレベルを超えた、恐怖とそして現代社会を生きる者にとっての教訓を与えてくれる。

One response to “これは怖い – 「理由」”

  1. 早く読了してしまいたい – 「模倣犯(上)」 at hey hey heydays*

    [...] 宮部みゆきの代表的な長編ミステリー二冊『火車』(参照)『理由』(参照)を読み、綿密で深い宮部ミステリーの世界観にどっぷりとやられてしまっている。これら二作はものすごく濃くて深いので、読むとどっと疲れが出る。そんな宮部みゆきの長編ミステリー最長作『模倣犯』についに手をつけてしまった。文庫版だと五巻物になっているようだが、やたらと巻数を増やされてしまった文庫版を読むのが個人的には好きではないので、図書館で分厚いオリジナル版を借りてきて読んでいる。 [...]

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