イタリアのカフェの謎

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 今日の夕食は、イギリス人の上司とお客さんと一緒に、有楽町のベリーニカフェ[参照]でイタリアンを食べてきた。ここに来るのは久しぶりだ。いつもながら、美味しくて程よいボリューム。しかも、ごちそうになってしまって、なお美味しい。満足満足。

 さて、イタリアン食べながら、ふと思い出した話をひとつ。

 数年前に、イタリアはローマに旅行に行ったときのこと。

 歩き疲れて、カプチーノでも飲みながら休憩しようとカフェに入って、壁にかけてあるプライスリストを見ると、値段が二種類ある。高いのと、安いの。よく覚えていないが、その差は結構ある。価格の上には何か但し書きが書いてあるが、イタリア語なので意味は分からない。まあ、よくわからないけど、安いに超したことないと思って、安い方をオーダーした。

 そして、席に座ってまったりとカプチーノを飲んでいると、店員さんが血相を変えて僕のところにきて、すごい勢いで怒りだした。イタリア語なので何を言っているか分からなかったが、どうやら「何すわってんだ、コラ。」って言っているようだ。よく分からなかったが、とにかく怒ってるので席を立って、店の前でカプチーノを飲んでいた。

 そこで、よーく観察していると、謎が解けた。

 どうやら、安い値段で買った人は、「立ち飲み」をしているようだった。そして、高い値段で買った人は、座って飲んでいる。つまり、「Standing Price」(or Sitting Price)という値段設定があるということ。

 念のため言っておくが、高くても安くても、カプチーノそのものはまったく同じものだ。それが立って飲むか、座って飲むかで値段が変わる。そういえば、イタリアで地元の人が行くようなカフェを覗いてみると、必ず立ってカプチーノすすりながらだべってる連中がいる。座席もあるが、そちらが埋まっていることはほとんどない。

 なるほどなあ。イタリア人はカフェで立ってだべりながらカプチーノを飲んでいる、というイメージが何となく僕の頭にの中にあったが、やっとその謎が解けたのだった。

 そんなことを思い出しつつ、ちょっと食べ過ぎた今日の夕食だった。

※今日の写真(パスタ)はベリーニのものではなく、伊豆のレストランで食したもの。個性的な盛り付けが印象深い。

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