アイの物語
神は沈黙せずを読んで山本弘の世界に惹きこまれた僕としては読まないわけにいかないと思っていた本著。先日、図書館に行ったら、ふと目に入ったので、借りて一気に読了。 小説の感想は、書くとネタバレになるので、あまり書かない。そういうわけで本著の感想も書かないが、もし読むなら、単なるSF小説と思わずに、心して読んでいただきたい。 人間の矛盾に改めて気付かされる、痛くて泣ける、そんな物語。 参照 神は沈黙せず at hey hey heydays*
世の中には色んな日本人がいる
イギリスから定期的に出張に来るエンジニアJが、今回の出張で奥さんを連れてきた。 Jは奥さんが来ているのにも関わらず、忙しく働いているので、昼間は奥さんは一人で東京観光をしている。彼女は、日本に来るのが初めて。今回の訪日はとても楽しみにしていたみたいだ。 だが残念ながら、彼女にとって、日本はもう二度と来たくない国になってしまったかもしれない。 というのは、彼女が一人で都内の公園を観光しているときに、とんでもない経験をしたからだ。 その日は天気がよく、ベンチに座って読書をしていた彼女に向かって、サラリーマン風のおじさんが英語で話しかけてきたらしい。最初は世間話程度だったのが、なぜかそのおじさんはどんどんエスカレートして彼女に対して、外人はどうのこうの、と罵声を浴びせ始めた。そして、しまいにはf-wordまで浴びせて去っていったらしい。 初めての異国の地で、見知らぬおじさんに自分の国の言葉で話しかけられて、安心して話を聞いていたら、急に怒り出して、最後には口に出すのもはばかれるような罵声を浴びせられる、というのを自分自身に置き換えて想像してみてほしい。もし僕がそんなことをされたら、その国を嫌いになるのはもちろん、怖くて仕方ないだろう。 Jの奥さんも、その事件があった夜は、ベッドに入っても震えて眠れなかったらしい。 この話を聞いたときに、彼女とJに対して、何とも申し訳ない気持ちになった。どうか、全ての日本人がそんな人間だとは思わないでほしい。
かもめ食堂
かもめ食堂 [DVD] フィンランドのヘルシンキにある「かもめ食堂」に集まる人間模様。 物語の中心となるのは、「かもめ食堂」の経営をしているサチエ(小林聡美)。 そして、「かもめ食堂」を手伝うようになった、図書館でたまたま知り合ったミドリ(片桐はいり)と、旅行の荷物が出てこなくなったマサコ(もたいまさこ)。 三人を中心に温かい物語が、紡がれていく。 はじめは、日本アニメおたくの青年しか来ない店に、少しずつ人が集まってきて、「かもめ食堂」の温かいおもてなしに和んでいく。 出演している日本人の個性派女優三人(小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ)の存在感というか空気感が、とにかくいい。それに加えて、「かもめ食堂」の北欧風インテリアや食器、ヘルシンキの町並みが、とても美しい。 音楽もゆるやかで、観ていてとても気持ちいい映画。あまりDVDは買わないのですが、本作は買って損なし。BGMとして流していても、違和感なく部屋に溶け込みそうだし。 原作本も読んでみたい。 かもめ食堂 ※映画に登場する「かもめ食堂」、実は、ahvila SUOMI(カフェ・スオミ)という名前で、ヘルシンキに実在している。 実在する映画のロケ地、かもめ食堂 – [美食の旅(海外)]All About 行ってみたいなあ。いつか行こう。