ブランド人になれ!

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (1))

照準が二つあってはならない。

鬼神のごとき一点集中。(P.118)

自分をブランドにするために心がけるべき50の項目が熱く分かりやすい言葉で書かれています。心がけるべきことには「やってみよう」というコーナーが付いていて、実践することも促されます。著者自身が読書ガイド(P.19)でも書いていますが、全ての「やってみよう」(合計200以上)を実践するのは現実的ではないので、まずは一気に読んで特に気になったものから実践していこうかなと。

50の項目の中でも今回特に個人的に響いたのが、冒頭の言葉でも引用させてもらった#18 一点集中というくだり。「ブランドを目指すとき、なによりも避けたいのが精力の分散だ(P.118)」として、何でもかんでも手をつけずに、目標を絞ってそれに集中することを奨励しています。当面、二点か三点まで目標を絞り込み、最終的には一点にする。そうして一点集中することで極める=ブランド人になる、ことができると説きます。

何事も極めたければ、そのひとつごとに思いっきり集中する時期が必ず必要になります。それはある意味で当たり前のことかもしれませんが、他のことに目もふれず一点集中する、というのはなかなか難しいもの。それを腹を括ってどれだけ本気でストイックにやっていくか、それが自分のブランドを構築・確立していときにキモになっていくのです。

ブランド人=抜群=実行=鬼神のごとき一点集中(P.119)

本著を読んで、当たり前のことですが、自分ブランドを築いて確立していくというのは生半可なことじゃないんだな、ということに気づきました。いや、ホント、当たり前のこと、なんですが。それに気付いただけでも本著を読んだ価値が僕の中では大いにあります。そして、読んだだけでブランドが出来上がっていくほど甘くもないので、とにかく実践をしていくこと、です。

それにしても本著には背筋が伸びる項目が多いです。そのうえ読みやすい。何度も読み返す手放せない一冊となりそう。

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