Monthly Archives: April 2006

失敗との距離

一枚の絵で、何回も失敗と出会います。
そのときどう距離をとれるかですよね。
<横尾忠則さんの言葉
『ほぼ日刊イトイ新聞語録』より>
ほぼ日手帳2006 – 4月30日の言葉

なにかを作り上げる過程や、
なにかを継続しているとき、
まったく失敗がない、なんてことは、ないもので。
というか、生きていくなかで、
失敗というのは、必ずおきるもの。
その、必ずおきる失敗とどう向き合うか、
つまり、どう距離をとるか、
自分のスタンスを考えておくことは、
とても大切な気がする。
近すぎると、失敗に飲み込まれる。
遠すぎると、失敗から何も学べない。
失敗を受け止め、
反省して、
失敗から何を学べるか、
客観的に自分と向き合う。
そういう絶妙なスタンスで、
これから起きるであろう、あるいは起こすであろう、
失敗と向きっていきたい。
と、こういうことは常に思うんだけど、
なかなかスタンスは定まらないもので。
まだまだ精進せねば。

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理想的な組織

「いいもの」が生まれるプロセスというのは、
ぼくは非常に単純なことだと思うんです。
「誠実で才能のある人を立てて、
 その人をみんなが助けてつくる」
それ以外には、ないですよね。
<高畑勲さんが『ジブリの仕事のやりかた。』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 4月29日の言葉

「いいもの」を生み出し続ける、
理想的な組織というのは、
分野ごとに「誠実で才能のある人」が居て、
その人たちが互いに助け合っている、
そんな組織では、と思う。
助ける側だけに甘んじず。
才能があるからといって、おごらず。
そんな心意気を持つメンバーばかりが揃った、
そんな組織を作ってみたい。
そういえば、
強いサッカーチーム(バルセロナね。)とか、
歴史に名を残すバンド(ビートルズね。)とか、
まさにそういう理想的な組織だな。

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判断と優先付け

判断は、情報を集めて分析して、
優先度をつけることだ。
そこで出た優先度に従って
ものごとを決めて進めていけばいい。
<任天堂社長・岩田聡さんが『社長に学べ!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 4月28日の言葉

この「優先度づけ」というのが、
最近自分のなかでうまく機能していない気がする。
どうしても、仕事・業務のほうを優先してしまう。
それを優先することによって、
仕事以外で自分のしたいことがおろそかになり、
それがまたストレスになったり。
仕事もプライベートもどちらも大切なことで、
ただそれが、どちらかに偏るのは、生活のバランスが崩れる元。
なので、最近は仕事を早く切り上げたり、
家ではなるべく仕事しないようにしたり、
そういったことを意識するようになってきた。
仕事の時間の区切りを明確にすることで、
そこまでに仕事を終わらそう、とか、
後回しできる仕事、人に任せる仕事とかを区別して、
優先度が高いものだけに集中する、
といったようなことも自然に出来るようになってくる。
仕事のコントロールが少しずつ出来てきているので、
次は、仕事+仕事以外の自分のしたいことや勉強とかも
全部ひっくるめて、優先付けをする必要がある。
「したいこと」がたくさんあっても、あるが故に、
ふと時間ができたときに、何しよう?、って、
立ち止まってしまったりもする。
判断と優先付けをしていないからだ。
「したいこと」の定期的な棚卸と、
今日の言葉にあるような「判断」と「優先付け」。
これを、少なくとも週に一回くらい行うことで、
生活全体のバランスを崩さず、
ストレスフリーライフに一歩近づけるのでは、と思う。

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技術を伝承する意識

宮大工の小川三夫さんという棟梁は、
人間国宝みたいな人たちがやるようなむずかしい仕事を、
三十歳以下の人に、ちゃんと受け渡せているんです。希望が見えたような気がしました。
きっと「年取ったからわかったことだよなあ」と思っていることでも、
受け渡しができるはずなんです。
<糸井重里さんが『おもしろ魂!/a>』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 4月27日の言葉

団塊世代の退職が日本経済にもたらす影響は小さくないらしい。
» 2007年問題 – Wikipedia
「技術伝承」というのもひとつの大きなテーマ。
中には、退職後の団塊世代を再雇用して、
次の世代への教育を推進する、という企業もある。
「団塊世代の再雇用・再就職、あるいは雇用延長」というのも、
ひとつの大きなテーマであるので、
「次世代への教育のための再雇用(雇用延長)」は、
ひとつの重要な解決策。
そんなようなことを、最近巷でよく目にするようになった。
確かに団塊世代の方々の中に蓄積されている、
技術や知識というのは、とてつもなく大きくて、
日本にとっては、とてつものなく、重要なもの。
その大半は、その長い経験から培われているものなので、
伝承していくのにも、時間を要するのかもしれない。
ただ、今日の言葉にあるように、
伝承すべき技術を、まだ経験のない次の世代に、
ちゃんと受け渡せている人もいる。
やはりそれは、「技術伝承」をいかに意識しているか、
に尽きると思う。
その技術を絶やすべきでないのなら、
意識して次の世代に伝えていかなくてはならない。
これは個人の意識もあるけれど、
企業全体としての意識も必要なのでは。
技術伝承自体は2007年問題だけの問題ではなく、
常に意識していかなければいけないもの。
僕も今から意識していきたいと思っている。
その前に、伝承するノウハウを自分の中に蓄積しなきゃ、
なんだけど。

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失敗から学ぶ

失敗して、はじめて、
「どうする?」と言い始めるんです。
そこで、違う意見が、入ってくる。
違う意見が、何かを整備するんだと思います。
失敗して、みんながごちゃごちゃ言いはじめると、
隙間ができるんです。
<萩本欽一さんが『欽ちゃん!』の中で>
ほぼ日手帳2006 – 4月25日の言葉

できれば、失敗する前に失敗に気付きたい。
けど、失敗は失敗してからじゃないと気付けない。
ただ、失敗は、ほとんどの場合、無駄にならない。
結果として失敗だとしても、それをどういう意識で捉えるかによって、
その失敗は、自分にとって、有用なものにも無用なものにもなりえるから面白い。
今日の言葉で欽ちゃんが言っているようなことを意識していれば、
失敗することに対して前向きになれるのでは。
そして、やっぱり思うのが、
失敗するためには、まずはやってみないことには何も始まらない。
実際、失敗から学べることというのは多い。
何でもやってみて、失敗を繰り返して、
その失敗に潜んでいる貴重な教訓を逃さず、
大切にしていきたいと、思ったり。

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問題発見能力

文句を言いたいときは、そこにチャンスがあるんです。
不満に思ったわけだから、解決法があるかもしれない。
そう考えると、すべてのことがおもしろいんじゃない?
<デザイナーの佐藤卓さんの言葉
『ほぼ日刊イトイ新聞語録』より>
ほぼ日手帳2006 – 4月24日の言葉

何かを改善しようという気持ちは、
すべからく、人の不満や不便からきているわけで。
不満や不便をそのままに受け入れて文句を言い続ける人、
不満や不便の解決策を見つけて改善を繰り返す人。
もちろん、後者であり続けたいと僕は思うわけだが、
そうありつづけるには、まずは不満や不便を見つけることから。
問題解決能力よりも問題発見能力。
多分、文句を言い続ける人っていうのは、
その不満や不便を問題とは思っていなくて受け入れちゃっている。
改善を繰り返す人は、
まずは不満や不便を問題と認識して、
どうすればよくなるか?という質問を繰り返している、と思う。
まずは問題と認識する。
そして、自分に質問をつくることで、
解決策っていうのはおのずと見つかり、
改善できることを知る。
うむ。
たしかに、すべてのことが、おもしろくなる。

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「手帳ブログ」のススメ by 大橋悦夫

「手帳ブログ」のススメ
大橋 悦夫
翔泳社 (2006/04/20)

かれこれ3ヶ月ほど休まず続けているメッセージダイアリーを始めるきっかけとなった「シゴタノ!」の大橋悦夫さんによるご著書。内容についてはAmazonのレビューが詳しいのでそのまま載せます。

レビュー
出版社/著者からの内容紹介
手帳のように使って日々の仕事に役立てる!
ブログを活用した新「仕事術」を伝授!!
日々の行動を振り返り、明日の仕事に役立つブログのコツ
  ブログには、個人をプロモートするための広報ツールという側面のほかに、日々書くことを通して自分の行動を振り返るための記録反省ツールという側面があります。
  本書はこれに注目し、ブログを利用した仕事術を提案します。ブログを手帳的なツールとして活用するコツを、事例をまじえながら紹介します。
内容(「MARC」データベースより)
ブログを手帳的に「第2の頭脳」として活用するためのアイデアやヒントを紹介。「記録する」「読み返す」「やってみる」「習慣をつくる」のブログの4つのサイクルが、ビジネスの成功や夢の実現へとつながります。
著者について
大橋悦夫(おおはし・えつお)
有限会社サイバーローグ研究所 代表。会社経営の傍ら、投稿型ニュースサイトFPN、仕事のコツを紹介する「シゴタノ!」、gooブログなどさまざまなWebコラムで活躍中。「人生のかなりの部分を占めるのが仕事。そんな仕事を楽しくするための、ちょっとしたコツを研究しています」
「手帳ブログ」のススメ: Amazonのレビューより

実は、「事例をまじえながら」の中の一例として「ペースメーカーを作るコツ(P.132)」というくだりで「hey hey heydays☆」を紹介してもらっています(P.137)。しかも今回発売前にご献本いただきました。感謝感激です。今このブログを続けることが出来ているひとつの大きな要因として大橋さんのブログをヒントに始めたメッセージダイアリーがあるので、それだけでもとても感謝しているのに、ご著書でご紹介いただきご献本までいただいて・・・、大橋さん、本当にありがとうございます!
さて、そんなわけで、いただいたご著書、読ませていただいてます。ブログを始めるところから一週間 ~ 二週間 ~ 一ヶ月 ~ 三ヶ月 ~ 半年後というようにそのステージ毎の心構えやコツが紹介されています。本の構成的に、最初から順を追って読んでみるのをまずはお勧めしますが、個人的にはどのページを開いてもヒントが満載だと思っています。なので僕の場合、一読したあとは目次を見ながらジャンプインして繰り返し読んでいます。
「手帳ブログのサイクル」というのを大橋さんは以下のように定義して紹介されています。
手帳ブログのサイクル
1. 記録する
2. 読み返す
3. やってみる
4. 習慣をつくる

(↑へもどる)
本著のベースとなっているこのサイクルからもうかがいしれるかもしれませんが、本著は「ブログの本」というよりも「自己啓発」あるいは「勉強法」といった分野にに位置づけてもしっくりくるのではないかと、個人的には思います。このサイクルは「いかに継続するか」という自分に打ち勝つための方法論にがっちりはまります。(個人的には世に数ある自己啓発本というのは、つまりいかにやる気を起こして、それをいかに継続することができるか、というのを言葉を変えて説いている本だと思っています。)
というわけで本著はブログを始めたい人、ブログを自分の役に立てたい人、何かを継続したいと強く思っている人、どんな人にも効く本だと思います。しかも事例が全て具体的ですぐに行動を起こせるものばかりなので、読んで終わりではなく実践できる内容になっていて読んだ人の生活に与えるインパクトが大きい、そんな本です。
※ちなみに・・・、
僕が特に素晴らしいと思って実践し始めているのが「毎日5分の準備運動(P.31)」です。毎日5分「やりたいことの棚卸」して書き出すというシンプルなもので、大橋さん曰く「5分間でできる割には『利益率』のとても高い習慣」ですが、やってみると驚くほど効果絶大です。この習慣を継続するコツは「何でも書く」ってこと。頭に浮かんだものはどんなことでもいいから何でも書き出す。仕事のこと、プライベートのこと、読みたい本、行きたい場所、ほしいお金、食べたいもの、等々、本当に何でも。「無意識」と「手」に任す感じで。5分間でもびっくりするくらい色んなものが出てくると思います。この習慣の一番の効用は頭の中のモヤモヤがなくなるってことです。去年あたりから巷を賑わせているGTDでいうところの「INBOXに放り込む」ってやつですね(GTDについてはこちらのブログが詳しいです)。ほんとスッキリしますよ。
【参照】
シゴタノ!
メッセージダイアリー: 毎日ひとつの言葉(メッセージ)について一言書いています。
自分にとって意味のあるブログを毎日続ける方法 – シゴタノ!: メッセージダイアリーを始めるきっかけとなったブログ記事
Getting Things Done (a.k.a. GTD) part (1) – Edmeisters Homepage

表情と雰囲気

女の子となら、誰しも一度は言うセリフ・・・
「もっときれいに生んでくれたらよかったのに!」
これを高校時代に言ったわたしは
「ママはちゃんときれいに生んだわよ。そういう顔にしたのは自分だからね!」
と逆に説法の域に達したお言葉を頂戴しました。
『ほぼ日デリバリー版・お母さん』より>
ほぼ日手帳2006 – 4月23日の言葉

きれい、とか、かわいい、とか、かっこいい、とか、
そういうのって、「形」だけじゃない、と個人的には思う。
じゃ、なにかといったら、
「表情」とか「雰囲気」とか。
お母さんが言っている「そういう顔にしたのは自分だからね!」っていうのは、
ある意味で真実かな、と。
もしかしたら小さいときの育てられ方(親からの愛され方)で、
その人の表情や雰囲気は変わってくるかもしれないけれど、
というか、小さいときの育てられ方の影響って小さくはないと思うけど、
とはいえ、やっぱり「今」のその人の「心持ち」が
表情や雰囲気を作っているものだと思う。
というわけで、いつでもココロに笑みを持ち続けていこう。
とかいう今の僕は、
仕事の忙しさで表情がかなり暗くきつく目がうつろになっているとは思うけど、
そんなときもあったりすんのも、
人生ってやつなので。
いいんだよ。

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バーバパパの子供たち

「ムーミンパパとムーミンママの子供が
ムーミンなら、
バーバパパとバーバママの子供は
バーバじゃねえの?」
高校生の会話です。
『生きもの伝!』より>
ほぼ日手帳2006 – 4月21日の言葉

というわけで、
バーバパパの子供たちの名前が気になって夜も眠れないので、
調べてみた。
» バーバパパと家族たち – Barbapapa公式ページ
Barbapapa公式ページ
キャラクターをクリックするとページ下に説明が表示される。
面白い。
右下の矢印をクリックして次ページ見てみると、
また面白い。
意外と奥深かったバーバパパ。

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